ジンジャー001

【薬膳のキホン⑨ 五味~辛】

【薬膳のキホン③ 五行】で
味覚(五味)は、五行の「木火土金水」に対応すると書きました。

「金」に対応する味覚は「辛」です。

「金」に対応する身体の部位を挙げると
「肺」「大腸」「鼻」「皮膚」「肌」などがあります。

五臓とは「肝」「心」「脾」「肺」「腎」を指しますが
その中で直接外界とつながっているのは「肺」です。
もちろん、口や鼻、気管を通って空気が入るのですが、五臓の他の部位よりもダイレクトに外の世界と通じています。
つまり、温度や湿度といった環境や、細菌やウィルスなどの影響を直接受けやすいという意味で、「肺」の機能を高めることが必要になります。

「辛」に属する食材は
 発汗作用がある
 血流を促す
 身体を温める
といった働きがあると考えられ、肺の働きもアップするといわれているのです。

「辛」で代表的なのは、ショウガ、ネギ類、ダイコンといったもの。
また香り高いハーブ類もこのグループに入るものが多くあります。

ただどんなものでも摂り過ぎはダメです。
「辛」のものも食べ過ぎると、気管を傷めることがあります。
また身体の水分を奪うことにもつながるため
水分を補うような食材もいっしょに摂るといいでしょう。

トップ画像はハチミツにショウガを漬けこんだもの。
ハチミツは肺や大腸を潤す働きもあるので、この組み合わせは素晴らしいですね。
お湯で割って飲むと温まります。
※ハチミツは1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけません。

応援してくださるととても嬉しいです!