大地に輝くイルミネーション「中須ツリーの会」による冬の催しがありました!
こんにちは、orangeです。山口県周南市北部の山間にある中須地区では、地域を盛り上げたいという有志で集まった「中須ツリーの会」により、毎年冬に中須地区総合運動場を会場にイルミネーションが設置され、この冬も、2022年12月3日から2023年の1月初旬まで点灯されました。
イルミネーション会場内には、光のトンネルが設置されたり、五穀豊穣、無病息災を願って7月に行われる中須地区のお祭り『御田頭祭(ごでんどうさい)』で奉納される『揉山(もみやま)』の様子が、フェンスを使ってイルミネーションで描かれています。
山間の暗い夜道に突如として現れる光の祭典は、夜空の星と同じように、見れば笑顔になり心温まるものです。
この素敵なイベントの舞台裏を取材させて頂きました。これらのイルミネーションを中須ツリーの会では、会期の1ヶ月ほど前の11月から毎週日曜日にメンバーが集まりに製作を行います。
光のトンネルをつくっています。点灯を確認しながらの作業は、目も肩も腰も疲れるそうです。
完成した光のトンネルです。苦労して製作しているのを見ているので、この完成度には、ちょっと感動です。
来場してくれた子供達にも楽しんでもらえるように、会場内にある建物の壁面に雪だるまのイラストや人気アニメのキャラクターなどが描かれました。
そして完成したものがこちら。可愛らしい!
そして、この冬メインのイルミネーション作品のモチーフとなった御田頭祭 揉山をご紹介します。
中須地区の『御田頭祭 揉山』では、子供2人が乗り込んで、勇壮に中須地区をねり歩きます。お祭りの日には、中須地区の部団ごとに作られた揉山に、お化粧を施した小学生2人が乗り子として乗り、地区の大人やこの祭りの為に帰郷した人達によって担がれます。
乗り子は揉山の上で太鼓を叩き、担ぎ手は笛の音の合図に合わせて揉山を下げ、「トンテントンテン」、リズミカルな太鼓の音と共に激しく揉山を回転させ、そして持ち上げ、上へと高く舞うように放り投げキャッチします。子供は宙に浮きながら、それでも必死に太鼓を叩き祭を盛り上げます。
地区の方からお花代を頂くと、また揉山を回転させ、「ヨーレーヨッサ!」の掛け声と共に、別の場所へ移動して行き、最後は中須八幡宮へと戻って行きます。何基もの揉山が八幡宮へと並んで行く姿は、とても幻想的で美しい光景です。
そして、他の揉山と揉み合いながら競う様子は、勇壮で迫力があり、ぜひ、見に来て体感してほしいお祭りです。
さて、イルミネーションですが、約4mの高さがあるフェンスに、作るのは大変だったと思います。そして、完成したものが、こちら。
本来は勇壮なお祭りなのですが、古代の壁画のような愛らしさが。
実際に作業を行った中須ツリーの会のメンバーの方にお話しを伺いました。
「日中に電飾を飾りつけ、少し暗くなってからの確認作業は、疲れるけれど出来た時の喜びと達成感があります。中須地区を盛り上げるために、毎年イルミネーションを作成しています。一人でも多くの人に見てもらいたいので、ぜひ、冬には来て下さい。」
との事でした。
真っ暗な中に浮かび上がる電飾の光は、とてもほっこりしますよ!!