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ハウツー収集の前に仕組みを理解することからはじめよう

ハウツーのような知識は、教えてもらえば短時間で割と難なく実践できるのだと思う。(そもそもそんなものをハウツーと呼ぶ)。でも一見便利なハウツーの収集だけをし続けることは長期的に見るとあまり得策ではないように思うのだ。本質や仕組みを理解せずに表面的なもの理解しても応用できないし、前提に変更が生じた際には再度ハウツーを学びなおさないといけなくなるからだ。


ハウツーを求められることは多い

講演や授業の内容についての打合せの場や、実際に話し終わった後の質問の時間に、「ハウツー」について聞かれることがある。例えば、講演後の質問時間に「私の仕事でどのようにChatGPTを活用したら良いですか」と言った具合だ。そもそも質問者の仕事内容を知らないので答えられないし、もし仮に私が使い方を提案してプロンプトをお伝えしたところで、使いこなせるのか疑問だ。

遠回りこそ近道でありマスターへの道である

本当に業務にChatGPTを使用したいのであれば、まずはChatGPTを使ってみたり、ChatGPTの仕組みについて知ることからはじめれば良いのだと思う。ハウツーを知りたい人に出くわすと、私はいつも、この人たちは何にそんなに焦っているのだろう、どうしてそんなに急いでいるのだろう、と思う。また、誰かに「答え」を求めているようにも思える。「答え」なんてものは存在しないのにも関わらず。だから私はハウツーについての質問を受けるのが苦手だ。 

理解していれば自走できる

仕組みをある程度理解していれば、今後行われるであろう仕様変更が起きた際にも、自分で知識をアップデートして実際の活用の場でも対応することができるだろう。しかし、仕組みを理解していなかった場合、仕様変更の時や何か問題が発生した時に、再度誰か詳しい人にハウツーを聞いて、またそのやり方をコピーするしかなくなる。
そして一番の問題は、理解していないがためにリスクについて適切に判断できないことだ。詳しく教えてくれる人が常に傍にいれば良いのかもしれないが、恐らくそのようなことはないだろう。だから、リスクを予想できないし、何か問題が起きても対応できないのだ。そこが一番の問題なのだと思う。このような状況は、はたして良い状況だと言えるのだろうか。
 
人生はそれなりに長い。本質を理解するのにたとえ一か月を費やしたとしても、その後のことを考えれば元は十分に取れるように思う。長期的視点で知識を習得する人が増えることを願っている。

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