高校教師だったぼくがコーチングを仕事にする理由
2021年8月からTHE COACH Academyでコーチングを学んでいます。2022年2月からはプロコースが始まり「プロコーチ」の道を歩み始めました。
有償での提供も始め、実践数も増えてきたところです。まだまだ修行の身ですが、これだけは自信を持って言えます。
ぼくにとってコーチングは「全力でエネルギーを注げる仕事」です。
今回はぼくがコーチングを仕事にする理由を書いてみようと思います。
高校教師としてキャリアをスタート
さかのぼると大学〜20代前半。
高校の教師になることを目標に東京の大学へ進学しました。
教師を目指した理由は大きく3つです。
教えるのが好き
陸上部の顧問をしたい
地元で世間体がいい
どうしてもやりたかったというより、消去法で選んだが近いです。
大学4年間は教員免許取得と教員採用試験の勉強、長距離を走るに費やしました。教師になることしか頭になかったので、就活はしてないです。
大学4年時に受けた採用試験には落ちましたが、大学卒業後は地元福島で公立高校の常勤講師として社会人のキャリアをスタートします。
計3年間、総合学科の高校と商業高校の2校に勤務し「商業」というニッチな教科を教えていました。
「商業」は何かというと「簿記」をイメージしていただくとわかりやすいと思います。座学は簿記検定やITパスポートなどの資格取得に向けた授業、実技はパソコンでExcelやWordの使い方をメインで教えていました。
部活の方は3年目に念願だった陸上部の顧問になります。
朝と放課後に生徒と一緒に走って汗を流す、指導者かつ練習相手をしていました。
「1人でも多く検定試験に合格させてあげたい」「県大会に連れて行きたい」「自己ベストを出してほしい」
なにより「成功体験を積んで自信をつけてほしい」。そんな思いで指導に当たっていました。
授業と部活で充実感がありました。しかし、採用試験にも身が入らず、毎年落ち続けます。
「なんでだろう?」と考えると、ぼくにとって教師は「夢」ではなく「目標」だったのだと気づきました。「マラソンで3時間を切りたい」といった感覚に近いです。
教師を目指した当初の目標は達成された。新たな目標を見つけよう。そこで選んだのが「JICA海外協力隊」でした。
JICA海外協力隊としてアフリカで過ごした2年間
世界を見ることは教師としてのスキルアップになるはず。日本での経験は海外でも活かせるかも。とにかく行ってみたい。自分を試してみたい。
そんな思いで受験し、JICA海外協力隊の試験に無事合格します。PCインストラクターとしてアフリカのウガンダの中高一貫校へ2年間派遣されるのが決まります。
実際にウガンダに行ってみると、日本との違いに驚きます。
特に生活環境と時間の流れ方の違いは、いままでの常識がガラッと変わりました。
生活面でいうと、インフラがそこまで整っていないので、電気や水道が止まることは日常茶飯事です。このときはずっとイライラしてました。食文化も全然違い、口に合わず、食事の時間が苦痛でした。体重も5キロくらい減りました。
温暖な気候とほぼ農業で生計を立てているウガンダでは、時間の流れもゆっくりです。成果を残そうと思えば思うほど周りとギャップが生まれ、空回りしてました。
環境と考え方の違いにうまく適応できない。英語も現地語もうまく話せない。心が折れそうになりました。正直キツかったです。
1年くらいウガンダで過ごすと「まあいいか」と心の余裕が生まれはじめました。
電気が止まりPCが動かないから今日の仕事はおしまいとか、水道が止まっているけど雨水タンクに水が溜まっているから当分大丈夫だろうとか。
生きているだけでいい。
日本とは生活も文化も価値観も違うウガンダでの経験は、視野が広がるだけでなく、心のあり方そのものを見つめ直すいいきっかけになりました。
自信の喪失とコーチングとの出会い
日本に帰国してからは、民間企業で働き始めました。
資本主義の荒波に揉まれ、仕事に追われる毎日。ウガンダで1ヶ月でしていたことを日本では3日でやる感覚です。
「2年間の遅れを取り取り戻さなくては」「成果がなかなか出せない」と焦りと不安で心がいっぱいになりました。
日常の業務に追われると、徐々に感情が無くなっていくのを感じます。
「ウガンダでの2年間の経験は日本では何の役にも立っていない」と自信も無くしました。
そんなとき、こばかなさんのnoteで「コーチング」を知ります。
「ぼくが求めていたのはこれかもしれない」と強く共感しました。
コーチングを本格的に学んでみたくなり、知識だけでなく体系的に学べるコーチングスクールTHE COACH Academyへ思い切って通うことにしました。
世界は内側に広がっていた
コーチングを学んで1番驚いたことは「答えを探さない」という姿勢です。
親や学校で教わってきたこと、教育の現場でやってきたこととは真逆です。学校では正解を教えます。テストの点数が高い人が評価されます。ビジネスの現場でも数字を上げられる人(答えを導ける人)が評価されます。
答え探しが染み付いていたぼくにとって「答えのない世界」に飛び込むのは怖さがありました。
いままでは「答えはどこかにある」と思っていました。東京や海外などの場所であったり、公務員やJICA海外協力隊などの仕組みであったり。
「答えらしいもの」は見つかっても、心は満たされない人生でした。「そもそも答えなんてあるのか?」と問い直しました。
これらはコーチングで大切なマインドです。いままでの価値観を横に置き、新たなOSをインストールしました。
すると外側に向いていた矢印が内側に向き、蓋をしていた小さな声に耳を傾けられるようになってきました。
焦り、不安、イライラ、期待、ワクワク、緊張、楽しい、嬉しい。
いろんな「感情」が湧いてきました。
自信をつけたい、誰かの役に立ちたい、対等でありたい、穏やかに暮らしたい。
大事にしたい「価値観や願い」にも気づけるようになりました。
答えを求める「学校的価値観」を手放し「答えのない問いを抱えつづける」からこそ気づけることもあるのです。
コーチングを学び、クライアント体験を積むほど「コーチングを仕事にしたい」と思うようになりました。
問いを育て、感情を味わうコーチングを提供したい
「ジョハリの窓」の④未知の窓「コーチもクライアントもわかっていない領域」に「本当にありたい姿や心の底から願っていること」のカケラがあると思っています。
「内側に内側に入り込んでいるのに世界が広がっていく」
そんな体験をしていただきたいです。問いを育て、感情を味わうきっかけを提供します。ともに答えのない世界を楽しみましょう。
コーチングを受けてみたい方は、TwitterのDM(@miki73_m)か、下記フォームよりお申し込みください。
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