元々の私

元々の私は
怖がりですぐ不安になり
パニックして動けなくなる
そんな人間だった
経験のお陰で普段は自分も忘れているくらいの「元々」は
決してなくなったわけでなく
調子があまり良くない時
ふとした隙間に顔を出し
本人は大慌てする

大不調の時は逆に出てこないのだ
少し元気が戻ってきたけど
まだ本調子でない疲れた帰り道に
そんなことが起こるのだ

驚いて大慌てして
どうした私！？となって初めて
そうだそうだった
単に元々の私が出ただけだと
おかしな安堵をする