静けさの塩梅(7.9-7.14日記)
7月9日(火)
深夜のデニーズで 「小さな桃のパルフェ」を食べる。小さな桃のパルフェの1.5倍くらいのサイズのパフェもあったけど、それは「フレッシュ桃のザ・サンデー」という名前だった。「大きな桃のパルフェ」じゃなかった。
パルフェ、サンデー。サイズで変わるのだろうか。パルフェの方がかわいい。
書くためにここへ来たのに、Spotifyの「宇多田ヒカル ArtistCHRONICLE」に聴き入ってしまって、制作エピソードと楽曲をうろうろしていたら、時間が溶けてしまった。
7月10日(水)
毎日オフィスへ行くようになってから、なんだか、饒舌になっている気がする。
他愛のない雑談は心地いい。でも、まだ言葉にする必要のない気持ちまで、無理にわたしの外へ出していないだろうかと不安になる。
ひとりの時間にだけ抱えられる静けさがある。それが消えてしまわないようにしたい。
静けさは、ぴったりそばにあるときは少しさみしいのに、離れてみると豊かな時間だったと気付く。そのバランスがむずかしい。
わたしの毎日には、どのくらいの静けさが必要なのだろうか。
7月11日(木)
仕事で行き詰まったとき「にっちもさっちもいかない」と心でつぶやく。そうすると、少しだけ愉快な気持ちになるから。にっちもさっちも、という響きには、呑気さがある。
7月13日(土)
ようやく週末。花を活けて、お茶を淹れ、お香をたいて、自分のペースを取り戻す。近所にできたお花屋さんにようやく行けた。青い紫陽花とやわらかなオレンジ色のラナンキュラスを、1本ずつ選ぶ。
花を抱えて歩いているときの私はとても機嫌がいいと思う。
7月14日(日)
逗子へ向かう電車の中、ふと「わたしは人生のほとんどの時間、こうして音楽を聴きながら考えごとをしているのでは?」と考える。
鎌倉で途中下車して、たらば書房で本を買う。
・ 山の上の家 庄野潤三の本 / 夏場社
・ ユリイカ 総特集「折坂悠太」
・ なめらかな人 / 百瀬 文
レジに最新のたらば通信があったので、嬉々として手に取る。
そのまま2階のPOMPONCAKESさんへ上がり、プラムのクランブルパイとアイスカフェラテをお供に、たらば通信を読む。たらば書房は50周年を迎えたそう。
これからもどうか末長く、そこにあってほしい。
たらば書房に置いてあったリーフレット、中面まで凝っていてかわいかった。
夜、久しぶりに家族みんなで食卓を囲む。姉も姪っ子をつれて帰ってきていた。
ナス、人参、もずくの天ぷらと、アジのお刺身。夏の味がする。
姪っ子はうまれて9ヶ月。月1くらいしか登場しないわたしのことを、あんまり覚えていない。
でも姉と顔が似たわたしのことを「なんか見たことある…かも…?」と思ってるんだろうなあ、という顔で、じいっと見つめてくる。
しばらくすると、思い出したようにニコニコ笑ってた。
7月16日(月)
父の誕生日祝いランチ。いつも行く逗子の「ラ・ヴェルデ」さんで。姪っ子を囲みながらにぎやかな時間。
夕方、東京に帰宅。日差しを浴びたら頭が痛くなってしまって、とっぷり夜更けまで眠ってしまった。ぼんやりかなしい夢をみた。変な時間に眠ると、かなしい夢をみるのは何故だろう。
起きてからデニーズへ。夜風が気持ちいい。
今日は 「フレッシュ桃のふんわりショートケーキ 」を頼んでみる。期間限定の桃デザートを色々食べたけれど「氷 ももミルク」がいちばん好きだった。
閉店時間まで日記をまとめる。
ともすれば消えてしまう日常や心の声を、書きとめることに、一生懸命になっている。それが今いちばんしたいこと。
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