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【自律神経失調症】で働けなくなったアラサー女が50歳彼氏に救われた理由

あなたは、人生どん底の時に、
誰かの言葉に救われた」経験はありますか?

私は数か月前、
心身ともに病み真っ盛りだった時に、
「14歳上のパートナーの言葉」にずいぶん助けられました。


先が見えなくて、
頑張りようもなくて、
手の施しようがないように思える状態。

そんな状態の人を支える
「言葉や姿勢」ってどんなものなのか。


大事な誰かを支えられるように。
自分で自分を助けられるように。

書き残しておこうと思いました。




◼️夢を持った途端、打ち砕かれる


私は2年間、
フリーランスのクリエイターとして活動しています。

(フリーランスになった経緯はこちら↓)


企業から、イラストや漫画の仕事を受注することが多いです。

それが、去年の秋、
現在のパートナーであるパルル君と出会ったばかりの頃に、
急に「仕事の依頼が途絶えた」ことがありました。

とても落ち込んで、
自分と同じようにフリーランスのクリエイターとして仕事をしているパルル君に、
仕事の悩みを相談しました。

話しているうちに、
仕事の依頼が来ないなら、
楽しいことをやって、自分で仕事を創ってみたい
と思うようになりました。

パルル君といっしょに「ゲームを創ろう」という話になり、
たくさん作戦を練って、
ストーリーやイラストを作りこんでいました。

(この辺りの詳細は、以下の記事をチェック!)


そうこうするうちに、
パルル君と付き合うことになりました。

お付き合いも楽しいし、
仕事でも、やってみたいことがたくさんある。


年明けには、
2024年は、色々なことにチャレンジするぞ!
と、鼻息荒く意気込んでいました。

でも、その矢先に、
1月から2月にかけて、
1か月半くらい、体調を崩して寝込んでしまいました。

とにかく体がダル重くて、頭が働かない。
「寝る・食べる・排泄する」以外のことが、ほとんどできません


(親と同居しているので、
最低限の生活は何とかなっていました)


私は、5年前に体調を崩して入院してから、
自律神経が全く自立しなくなりました。
もう、自分の体を律する気がゼロです。

気圧の変化や、ちょっとの疲れで、
すぐ寝込んでしまいます。

でも、いつもは数時間も寝れば回復します。
こんなに長期間、続けて寝込んでしまうのは
あまりないことでした。


◼️止まらない闇堕ち。暗黒のアラサー。


仕事の依頼も来ない。
自分で好きなことをやろうとしても、
途中で倒れて、それどころではなくなってしまった。

仕事をしようが、好きなことをしようが、
結局、どこかで気づかないうちに無理をして
また倒れちゃうんだ。

新規で仕事が舞い込んだとしても、
また倒れてしまって、
先方に迷惑をかけるかもしれないから、怖い
もうやりたくない。

付き合ったばかりのパルル君に、会いにいく体力もない。

マジで、何にもできない

最初に体調を崩してから何年も経っているのに、
いつまでたっても、元気になれない

未来が全然見えない。

「もう、自分に何にも期待したくない
何にも頑張りたくない。」


布団からあまり起き上がれないので、
気晴らしをする体力もありません。

ネガティブな回路を断ち切ることができず、
どんどん闇堕ちしていき、
暗黒のアラサーになっていきました。

人生詰んでる
そう思っていました。

◼️外の世界に通じる、唯一の回路


そんな絶不調のなか。

パルル君と電話で話すことだけが、
布団から出られない自分にとって
唯一の「外の世界につながる回路」でした。

本当は、付き合ったばかりの人に、
こんなに病んでカッコ悪いところを見せたくない。

好きなことして、充実してる風な自分でいたい。

でも、そんなふうに取りつくろう余裕なんてないし、
何でもいいから、誰かに話を聞いてほしい。

情けないなぁ、暗いなぁ、重いなぁ
そう自分で思いながら、
毎晩、パルル君に電話で泣き言を言っていました。



◼️ダーリンは爆弾処理班


体調がすぐ悪くなるから、もう仕事なんかしたくない。
マジで何にもしたくない。
もう、結婚してぇ


なんか、こんな感じのことを、
言いたい放題に言っていたと思います。笑

こんな、絶望ワードしか吐かずに、「頼る気マンマン」な地雷に対して、
パルル君はあんまり否定せずに話を聞いてくれて、
こんなことを言ってくれていました。

「自分は、人のことを<瞬間>の行動とか状態だけで判断しない。
<点>で見るより<線>で判断するようにして、
できるだけ長い目で見るようにしてる。

だから、みわこも、今は動けなくたって、
別にそういう時期なんだから、しょうがないじゃん

人生に波があるのは当たり前なんだから。
そのうち働けるようにもなるだろうし、焦る必要ないよ。」


この言葉を聞いて、
「今のグチャグチャな状態が自分の全て」だと思われて
切り捨てられたりしないんだと思って、
少し安心しました。

なんて、地雷対応力がある立派な彼氏なんでしょう。

パルル君がこういうスタンスでいてくれるから、
調子が悪い時や、
こんなヤバイ本音を言っていいのか?」と思う時でも、
かなり正直に話すことができました。


(こんなふうに書くとパルル君が聖人のように思えますが、
普段の彼は、けっこう口が悪くて(自分も人のこと言えない。笑)、
落ち着きがなくて、突拍子もないことを言ったりします。

だから、
「こいつ、50歳なのに私以上にクソガキじゃん」
と思うことも多々あります。笑

一方で、自分よりずっと大人で、器が大きくて、
絶対に敵わないと思うところもあります。)


◼️働けなくたっていいじゃない。人間だもの。


でも、強欲な私はその言葉ではまだ満足できませんでした。笑

「そのうち働けるようになるし、焦らなくていい」ってことは、
元気になったら、また働くべき」って
パルル君は考えてるってことだよね。

いやじゃ、ワシャ、もう働きとうないんじゃ!
働くのが怖いんじゃ!


そんな正直すぎる気持ちも、
ドキドキしながら電話で伝えてみることにしました。

「パルル君が、
『私の体調不良は長い目で見れば大したことじゃない。
働けない時期があっても普通だよ』
って言ってくれるのは、嬉しい。

でも、私はもう、たとえ元気になっても、
そんなにバリバリ働きたいと今は思えない。

元気になっても、のんびりしてたい
楽しいことがあったら、打ち込んだりするだろうけど…」


それに対して、パルル君はこんなふうに言ってくれました。


「いや、誤解させたかもしれないけど、
さっきの話はあくまで、
『自分は、部分じゃなくて全体を見る』というのが論点だよ。

自分はバリバリ働くのが好きだけど、
そうじゃない人も、たくさんいるのはわかってる。

『元気になったらバリバリ働くべき』とは思ってないよ。

『みわこは、そこまで働きたくないのかな』ってなんとなく思ってたし」



えっ・・・・・


やっっっっっさしっっっっっ!!😭

まだ付き合っているだけなので、
「働く・働かないの許可」をパルル君にもらう必要はありません。

でも、働くことにプレッシャーを感じていた当時の自分は、
こう言ってもらえて、だいぶ気持ちが楽になりました。


◼️自分が一番、自分のことを責めていた


後日、電話でまた話をしていた時に、こんなことを言われました。

パル「みわこは文才があるから、やっぱり文章を書いたらいいんじゃない?」

みけ「文章を書くのは好きだけど…。
<お役立ち記事>みたいなのを書き続けるのが、どうも苦手で。
自分が好きなのは、
エッセイみたいなブログみたいな、お金になりそうもない文章を書くことだから…」

パル「いいじゃん!ブログ書きなよ!
好きなことをやりなよ。お金にならなくてもいいじゃん

こんなふうに勢いよく言ってもらえて、
あれ?お金を稼げなくても、文章を書いていいのか
と目からウロコが落ちました。

そして、「働きたくない」と言いながらも、
結局、自分が一番、
「お金を稼げない自分」のことを責めていた
ことに気がつきました。

パルル君は、一度も責めたことはなかったのに。
お金になるかわからないゲーム創りだって、
協力しようとしてくれたのに。

「何もできない、働くこともできない、虚弱で無能な自分
そんな自分に対して、
パートナーや、家族や、世間の目が突き刺さってくるように感じていたけど、
ずーっと自分のことを刺して、傷つけて、許さなかったのは自分だったんです。

・・・何やってたんだろう。


私は、
「こんな風に抑えつけようとしてくる自分自身から、
もっと自由になりたい
と思いました。

「よし、お金になるかどうかは知らんけど、
好き勝手に文章を書いてやろう。
やりたいだけ、労力を注いでみよう」

そう思い立って、この、「どこに向かっているのかよくわからないブログ」を始めました。

体調もだんだんと回復してきて、
誰に何を伝えたわけではないけど、
自然と、仕事の話も舞い込んでくるようになりました。

「ここで仕事を受けて、また体調を崩したら…」という不安もよぎりましたが、

お金を稼いで、楽しいことに使ってやろう。美容にでも課金してやろう
そんな強気な気持ちが、
どこからかムクムクと湧いてきて、
仕事を引き受けることにしました。

なので、ここ数ヶ月はけっこう働いていて、
なんだかんだ、やっぱり仕事は楽しいな」と感じています。


◼️「信頼」に生かされる


寝たきり状態で、
視野が極端に狭まっていた時の自分には、
「大丈夫になる自分」をどうしても想像することができなかった。
動けるようになることすら、なんだか自信がなくて怖かった。

健康な人から見たら、
「何を大袈裟なこと言ってるんだ。ずっと愚痴ばかりで面倒くさいな」
と思われる状態だったと思う。

もしくは、
「こんなに体が弱くてメンタルも不安定な人と、
一緒にいるのは無理だな」
って思われてもしょうがなかったと思う。


でも、パルル君は、
私の愚痴をはぐらかすでもなく、
状況を悲観するでもなく、急かすこともなく、

ただただそのまんまの状態で、
話を聞いて、普通に話してくれていました。

私は、「あの時の本音」を、
情けない自分のままで、加工しないで話すことができて
本当に救われました

取り繕わずに、
グチャグチャな自分のままで、
外の世界とつながっていられたこと。

どんなにダメな時でも、
根本的な自分という「存在」や、
潜在的な「可能性」を信じてもらえたら、
腐り切らずに、ゆっくり浮かんでくることができる。

自分自身のことも、そうやって長い目で見て信じてあげて、
もう少し、
自己肯定感を「自給自足」できるようになりたい。

大事な人たちのことも、そうやって、根本的な部分を見て、信じていられる自分でいたい。

◼️綺麗なものは、文章にして残しておきたい


パルル君には、ブログ運営の相談をよくしています。

今回の記事を書くにあたっても、
「次はまた、パルル君との恋愛記事を書こうと思うんだ。
私が体調を崩していた時に、こういうことを言ってくれたでしょ?」
という話をしました。

パルル君は、「恋愛コンテンツ」に全く興味がないし、
過去の会話はどんどん忘れて、今を生きる男。

なので、今回の記事の話をしても、
めちゃくちゃ興味なさそうな、興醒めした感じで話を聞いていました。笑
というか、もはや聞いていませんでした

(ちなみに、パルル君は「論争」を見るのが好きなので、
政治の討論番組をよく観ます。

でも、政治自体にはあまり興味がなく、
投票に行ったことがないそうです。笑

ここまで自分に正直なバカは見たことがないので、
ちょっとだけ見習いたいです)


パルル君のテンションがあからさまに下がったので、
つられて、記事を書くテンションがちょっと下がりました。

でも、やっぱり「この記事は書いておこう」と思いました。

需要はわかりませんが、
残しておきたいと思ったんです。


人生には、いろんな色や形をした出来事がつまっていて、

取り返しがつかない悲しいことも、
信じられないくらい綺麗なことも、
自分のキャパを超えていると思うことも、

年齢を重ねるほどに、たくさん、たくさん、増えていきます。

私は、
誰かの優しさにびっくりした時とか、
人の言葉に生かされたような気持ちになる時、
そういう瞬間がとても好きで、綺麗だなって思います。

だから、たまにこんなふうに文章にして、
後から取り出して見返せる
「綺麗な一つのまとまり」にして、
保管しておきたくなります。

一番の幸せはきっと、
こんなささやかで、ごくごく「個人的なこと」だから。


自分を信じて、自分を生かすこと。
人を信じて、人を静かに支えること。

どこかで、誰かの、
そんな姿勢につながったら嬉しく思います。


本日も、お読みいただきありがとうございました♪


自撮りのポーズが迷子なアラサー


みけ みわ子









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