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(間違って)毒ガスを発生させてしまった話❗️

今だから言えるが高校生の頃、演劇部の次に入った化学部で間違えて毒ガスを発生させてしまった事がある。大昔の話だからもう時効だよね。

毎日部活で何してるかと言えば、放課後に化学室に集まってビーカーでお湯を沸かしてお茶を飲んでるだけだったんだが。

そんなやる気のない私ら化学部メンバーだったが、文化祭の展示や発表を考えることになり、部長のお兄さんが理工系の大学に通っていて、指導してくれることになった。「蛍光物質の研究・製造」をテーマにすることになった。

薬品メーカーから必要な薬剤を取り寄せて混合し、それを小さなるつぼで高温に加熱する。冷えたらブラックライト(紫外線を発するライト)で照らすと、うまくいけばその物質は発光するのだ。

どんな物質と薬剤を混合したかとか、製造過程の色々などもう全く忘れてしまった。ただ、微量の物質の質量をはかる「試査天秤」と言う高価な実験器具の操作を間違えて壊し、修理に結構な金額がかかったらしいこと。加熱用のるつぼを何十個かダメにし、夏休みも返上、数ヶ月の間熱心に実験したことは覚えている。

実験に使うからと、様々な薬品をメーカーに発注するのだが、高校の化学部向けの薬剤の配達など(緊急性がないからか)配送が後回しにされることも多かった気がする。

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とある薬品が必要だったが、配達されるのが1〜2週間後になりそうとの事。でもそれじゃあ実験が進まない。

その実験に使う薬品の化学式を調べると、硫黄と他の何か(割合入手しやすい薬品)を混合加熱すると製造できることが分かった。それなら自分たちでやってみようと薬剤を混合しバーナーで加熱、順調に薬品は合成されている感じだったが……。

そこで刺激臭のする気体が発生して、その場にいた部員全員がひどく咳き込んで洗い場で嘔吐寸前の体調不良に‼️‼️‼️‼️

硫化水素を発生させてしまったらしい😭

→硫化水素は濃度によって臭覚の麻痺、眼の損傷、呼吸器の障害、神経毒性などを引き起こし、人体に致命的な影響を及ぼす毒性の強いガスです。

あっぶね〜💦

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みなで咳き込んで、嘔吐までは行かなかったが気持ちが悪くなり、当然その後の実験や薬品の合成は中止。窓を開けてしばらくその場で休み、その日は後片付けをしてから帰宅した。

「なんかヤバかったよね」と言いつつ、顧問の先生とか学校に報告することもなくその後すっかり忘れてしまっていた。

今だったらちょっとした問題になっただろうと思う。あの頃は何事も適当でおおようだった。そんなまずいことだなんて全然考えなかった(笑)

今だから笑い話で済むが、ちょっと間違ったら救急搬送とかになってもおかしくない事件だった。

こんな大真面目だけど結果的にバカみたいな事をしでかして過ごしていた、しょうもない高校生だった。楽しかったことは間違い無いんだけどね。


時々「もし若返ることが出来るなら、何歳の頃に戻りたい?」とか言う設問をたまに聞く。その質問に私なら断固「絶対に若い頃になんか戻りたくない❗️」と答えると思う。今思い出しても高校生の頃はこの調子だし、とにかく何も考えてなくて自意識だけは過剰で自分勝手で自己中心的で周囲への配慮に欠けていて、どうしようもない正に「若者=馬鹿者」であったと思うのよ ┐(´д`)┌

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若いことを尊ぶ文化もいい。だけど人が生きて経験を積んで成長して行くことについて、もっと重きを置いても良いんじゃないかな。でないと、自分が逡巡しながらここまで年齢を重ねてきた意味がないじゃない?自分に当てはめて考えると、もう本当に過去の出来なさ具合、分かってなさ具合に唖然とする思いだ。


その時に色々と指導してくれた、部長のお兄さんとは未だに年賀状のやり取りがある。人の縁なんてどんな風に繋がっているか分からないね。部長本人とはもう全くやり取りがないのに。




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