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ご近所の「喫茶飲食店」が約3年ほどで閉店(T . T)/でもコロナ禍なのに夢を叶えたんだと思う

うちの近所のとある場所。ケヤキ並木が美しい、青葉通りからもすぐの場所にちょっと前に開店した飲食店。平日の昼間〜夕方までの営業で土日祝日はお休み。近所のサラリーマンらでランチタイムは結構賑わっていた。

新しいお店で内装も清潔感がありスッキリしていて居心地良く、みけ子もたま〜にそこでランチしたりしたよ。ナポリタンが昔風の味で割と好きだった。


サラダとコーヒー付きで880円程度だったと思う。

そんなにしょっちゅう通っていた訳ではない。時々、ランチタイムに当たっていなくて、空いてそうな時間帯に行ってみるといった程度に利用する飲食店だった。

60代半ばって感じの老夫婦がお店を切り盛りしていた。感じの良いお二人で、来店する客に対して愛想よく声がけしていた。それも決して押し付けがましくなく、みけ子のような「馴れ馴れしくされるのイヤ」な客に対しても適切な距離感で接客してくれた。お揃いのエプロンにボーダーのTシャツがユニフォームで程よい今風を演出している感じ。だけど雰囲気としては「これまでずっと飲食店経営をしてきた感じ」でもなかった。

サラリーマンとして長年勤めていたご主人が、退職金やこれまでの貯金を元に思い切って経営に乗り出したのではないか、と自分は想像している。詳しい開店の経緯を聞いていた訳ではないので、お店と店主夫妻の様子を見ての想像でしかないのだけど。みけ子が想像するに、ご主人がサラリーマンを定年退職し奥様と長年の夢だった飲食店経営に乗り出してみた、って感じだったのではないかな。最初から営業日や時間を長くせず、無理しないで2人で飲食店を継続できる範囲でやろう、という気持ちが見て取れた。それはきっと正解だったと思う。

自分で作ったナポリタン。なかなか美味しく出来ないのよ〜💦

この飲食店がある場所は、仙台市中心部の活気のある商店街からも近い場所。そしてオフィスとマンションが混在している場所だ。オフィスに人が居る平日のランチタイムに絞って営業するのは、選択として間違っていなかったと思う。

ここの飲食店がある場所は、この新しいお店になる前はこれまたご夫婦で長く営業していた昔ながらの喫茶店だった。みけ子が20代の頃にはそのお店があったから、かれこれ30年以上営業していたと記憶する。店内にTVがついていて、お客がいない時は店主が手持ち無沙汰にTVを眺めていたのが外から見えた。のんびり営業しているお店だったが、ある時数日お店が閉まっていた日が続きその後に「閉店のお知らせ」という張り紙が出ていた。その閉店のお知らせには、マジックに手書きで「一緒に経営していた妻が急病で亡くなり、急遽閉店を決めた」というようなことが書いてあったかと思う。マジック書きの文字はだいぶ乱れており、急にパートナーを亡くしたご主人の悲しみと茫然自失の様子がその張り紙からも想像できた。

しばらくその場所の店舗は閉まったままだったが、その後に新たに開店したのがその「ナポリタンが美味しいお店」だったのだ。

先日、通りかかるといつもは営業している時間なのに、お店にはスクリーンが下がったままだった。あれ?と思ってよく見ると「閉店のお知らせ」の張り紙があった。あら〜閉店しちゃったんだ〜❗️

簡素で短いけど、閉店のご挨拶はきちんとしてました……。

自分が最後にこの店に行ったのは2ヶ月ほど前だったか。いつも通りご夫婦で営業していて、店内の他のお客さんと話をしていた。これまでと変わらない調子だったしお店もそれほど混んでいなかったので、ゆっくり食事をしてコーヒーを飲んで1時間ちょっとお店に居た。適度な広さと混み具合のちょうど良くくつろげるお店だった。

閉店してしまったということは、営業を続けるだけの売り上げが上がらなかったということなのだろう。人が来店して飲食をして売上が立ってナンボの世界だから、このコロナ禍では営業は厳しかったのだと思う。開店の準備をしていた時も、コロナの影響で工事が途中で中断してしまっていたのを思い出す。飲食店としては厳しいスタートだったのだろう。

お店と経営者ご夫婦の感じから、何となく「長年の夢をサラリーマン退職後に叶えて飲食店経営」をしたのだと想像したが、きっと当たらずとも遠からずって感じだと思う。コロナ禍でお店の経営は厳しくとも、「一度きりの人生、体力と気力のあるうちにチャレンジしてみたい❣️」って気持ちだったのではないか。そんな経営者ご夫婦の気持ちが感じられた小さな街中の飲食店だった。

みけ子は密かにファンだったんだけどなぁ。ナポリタン美味しかったのに残念だなぁ。




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