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【vol.1/no.5】モンスターの余命と新たなる敵?

前回の投稿から2カ月も空いてしまいました。
前回までは、モンスター上司との出会いから私が退避するまでを綴ってきました。
それから今(2022年11月)に至るまでの2カ月間のことを書いていきたいと思います。
色んな意味で、飽きない会社です。自社のPRになれば幸いです(皮肉)。


登場人物

前回までの登場人物を整理します。

・私
モンスター上司の元で半年我慢して働くも、ある事件をきっかけにスイッチオン。上司の上司に掛け合い、半ば強引な方法でモンスターの配下から抜け出す。現在は新たな業務に追われ孤軍奮闘中。

・福さん
2カ月前まで私の上司だった人。別名モンスター上司。私の入社前にも2人の部下を鬱にした経歴を持つ。
口癖は「この会社の人達は私が困っていても誰も助けてくれないのよ!」だが、至極当然の結果である。
※モンスターたる所以について、詳細は【vol.1/no.1】をご参照ください。

・りーさん
私と同期入社で中途採用。5歳下。積極性はないが冷静でしっかり者。
現在は福さんのたった1人の部下として働いている。最近愚痴が多くなってきた模様。

・町さん
ふくさんの上司で役員クラスのお偉いさん。事なかれ主義が災いし、これまで様々な問題をうやむやにしてきた結果、周囲から全く信頼されていない。
ふくさんの主張を「面倒くさいから」とそのまま通してしまいがち。社内の様々な問題の一因となっている人物。

ここからは、新たな登場人物です。

・ゴヤさん(New)
現在の上司。社歴は最も長い。今まで部下を持ったことがなく、アルバイト気分で仕事をしているらしい(本人談)。テキトーすぎるゆえ、問題児として総務に目をつけられている。コンプラ意識が軽薄。機嫌により扱いが面倒くさい。福さんとは犬猿の仲だが、似たもの同士である。

・井戸さん(New)
総務課の課長で、常識人。理屈っぽく面倒くさがられる反面、部下からは信頼されている。私の所属する営業部を問題視しており、ふくさんとは犬猿の仲。会長からは嫌われている。問題児に振り回されていつも鬼瓦のような表情をしている。

モンスターに余命宣告?

さて、あれから大きく変わったことがあります。
これまで、福さんは会長のお気に入りであるがゆえに、どんなワガママでも社内の強い反対意見を押し退けて通してきました。

ですが、この度の私の一件で、会長は福さんから距離を置くようになったとのこと。
ふくさんは来年3月で定年退職を迎えますが、その後の再雇用時の待遇について、他の人ではありえないような高待遇を要求していました。そして会長も「その要求をのんでやれ」と役員たちに言っていたそうです。

しかし、その状況が一変。
再雇用の際は、規定にある最低額が適用されるとの話。役員の方々は、その条件を出せば穏便に辞めてくれるだろうと考えている。あるいは、もし働き続けるとなっても、現在のポジションからは外すらしい。

ついに、モンスターに余命宣告がされました。
しかし、当の本人は退職について一切語らず、業務の引き継ぎなどもしていない模様。
最後までどうなるか分かりません。

新たなる敵?

社内は相変わらず問題だらけですが、問題児はふくさんだけではなさそうです。
ふくさんの配下から抜け出し、社内の人と直接やりとりをする機会が増えたことで色々なものが見えるようになりました。
組織の問題は、とても根深い。

私の現在の上司「ゴヤさん」も実はその1人。
ふくさんのときと比較すれば、普通に仕事を任せてくれ、物事が前に進むので、断然やり易くなりました。が、面倒なのは機嫌を損ねたとき。
既に経験済みですが、非常に面倒くさい!
もうそのスイッチが入ったときには話すのをやめて距離を置くようにしています。小学生がそのままおじさんになったような人です。
さらに、コンプラ意識が軽薄。社内ルール的に「それはアウト」と思うようなことを部下に指示してやらせます。
意見を言っても「いいんだよ。それでやってきたんだから。」と言うだけで話が通じません。まあ、そんな人です。

ただ、このコンプラ意識の軽薄さは私としては厄介で。
悩んでいた私は、総務課の課長(井戸さん)に相談してみることにしました。
やはり、ゴヤさんは総務で問題児扱いされているようで、井戸さんからは「あなたの常識でおかしいと思ったら、その指示に従わず私に相談してください」と言われ、一安心。セーフティネットができました。

正攻法での味方づくり

モンスターの配下から抜け出し、少しずつ他の部署の人たちとも関わりができました。私という人間を知ってもらい、信頼関係を作ることで味方を増やしていく。
遠回りですが、やはり大切だと思いました。
これまで社会人として当たり前のようにやってきたのですが、この会社に入ってからは「福さん」というモンスターに社内外の人とのやりとりを妨害されていたので、できなかった。

もしかしたら、ふくさんはこれを恐れていたんだと思います。
部下が他の人たちと繋がりを持つことで、自分に歯向かってくるのではと。
自分が孤立するんじゃないかと。
部下2人だけは自分の味方にしたかったのかもしれません。社内に敵しかいないから。
やり方を完全に間違えていますけどね。

それぞれの思惑

前述の通り、ふくさんの支配から脱したことで、良いことがある反面、新たな試練も降り掛かってきました。
部内では、皆それぞれ自分の利益と保身のため、それぞれの思惑があり行動しています。
「あ、私いま利用されてるな」
と感じることが多くなりました。
信用できる人なのか、そうでないのか、慎重に見極め発言と行動に気をつけて仕事をしています。
(なんだこの組織は)

これについては、りーさんも同じことを話していました。
2人で話した本来のあるべき姿は、我々の部署が独立した組織であること。会社全体の利益を考えて動くべきで、特定の人に利用されるのは御免です。実際は難しいでしょうが、さてどうすべきか、2人で模索中です。

あのりーさんが拒絶?

モンスター遣いのりーさん。彼女の武器は我慢強さと冷静さ。誰もが拒絶するモンスター遣いという仕事をやってのけてます。
モンスターのふくさんがいなくなれば、恐らく我々はまた2人同じ部署となり、ゴヤさんが上司になる可能性が高いです。
それについて、りーさんから一言。
「無理です。」
発言がセクハラじみてて、行動にデリカシーがないから嫌と率直なご意見。そう思っていたとは気が付かなかった。
はて、どうしたものか。

りーさんの逆襲?

前述したとおり、りーさんはふくさんの部下という過酷な環境で働いています。
本人もだいぶ疲れている様子ですが、様子を伺うと「今のところ大丈夫ですよ」の一言。周囲も心配していますが、しばらくはこの状況を続ける様子。
りーさんは何か考えがあるんじゃないか?

ー町さんに大きな貸しを作ったー

私がふくさんの問題を上に報告したとき、りーさんは残る決断をしました。
町さんは、りーさんに生け贄になってもらうことでその場を丸くおさめることができたといえます。
もし次、彼女が町さんに「NO」を突きつけたとき、町さんはりーさんの要求を飲むしかないかもしれない。
そのNOはゴヤさんに対して?
ここまで考えてやっていたとしたら、彼女はなかなかの策士です。

それぞれの思惑をのせて

みなの思惑を乗せて、この会社の組織はどうなるでしょうか?
腐った組織の行き着く先は。
…どうでもいいかも

また綴っていこうと思います。
長く拙い文章、最後までお読みいただきありがとうございます。

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