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【随筆】 洗濯機


洗濯機が故障したわが家は7人家族。

山と積まれた洗い物を見て「どうしよう」と言うと、

孫娘は「コインランドリー」と答える。

それも面倒と手で洗うことにした。


嫁いだ時は手で洗っていた。

洗濯機を購入した時は姑と

「楽になるし、他のことが出来てうれしいネ」と

喜んだことを思い出した。


手と足で、もんで踏んづけて1時間近くかかった洗濯を

亡き姑がどこかで見て笑っているような気がした。


嫁の「大変だったでしょう、すごかあ」の言葉で疲れは吹っ飛んだが、

毎日は無理と、朝一番に電器店に電話しながら

昔の女性は強かったと思った。




この随筆はがん闘病中の祖母が趣味で始めたもの。

決められた文字数で、祖母が見たこと感じたことを綴り
できあがった随筆を新聞社へ投稿しては
掲載作品に選ばれるのを楽しみにしている。

祖母の随筆は思わずクスッと笑ってしまうような微笑ましいものから
ふと考えさせられるものまでさまざまだ。

そんな祖母の随筆を好きなときに読めるよう残しておきたい
そう思ってnoteに少しずつ投稿している。



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