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【2/21】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『霧の旗』(松本清張)

2月21日のウォーキングコース  
名古屋駅ミッドランドスクウェア前(9:15)~笹島交差点~納屋橋~伏見~栄交差点~大津通南下~若宮大通(9:57)
 
 今日は昨日とは打って変わって肌寒くて雨・・嫌々ながら傘をさしてウォーキングに出ます。終わってから「快活CLUB」(いつもモーニングサービスをやってるお店)に行こうとしたけど、たまたま店舗改装中で休業。
やむなく「コミックステーション」に移動しましたがなんとここも臨時休業。ミスドに行先を変えて「シュガーレイズド」を選んでトレーに載せたところで財布を持ってない(クレジットカードしか持ってない)ことに気づいて、そのまま何も買えずに自宅に戻ることになりました(*_*;
・腹筋(ノーマル20回、レッグレイズ20回)
・腕立て(ノーマル20回、膝つき20回)
・スクワット(フルスクワット20回、ハーフスクワット20回)

 先だって黒岩重吾氏の『休日の断崖』を読んだので次は松本清張氏の『霧の旗』を読了しました。
 この作品は何度か映画化されており、僕の中学生時代に「百恵・友和」コンビで映画化されて評判になりましたね。当時はまだ18歳の百恵ちゃんが初めて悪女役を演ずることで話題になりました。なのであらすじは知ってました。無実の罪で殺人犯人とされた兄を助けるために、九州から東京の敏腕弁護士に依頼に来たのですが、経済面と弁護士の多忙で弁護を断られてしまいます。その結果、兄は獄中で死亡・・主人公は弁護士に復讐を誓い、最終的に復讐を果たして終わります。


 作品で気になったのは、「兄の冤罪事件」はあくまで設定に過ぎないのに、『冤罪と思われる根拠』が具体的に書かれていて、当時頻発していた冤罪事件(八海事件、二俣事件、幸浦事件等)を皮肉っているところですね。冤罪なので殺害状況がわからない⇒取り調べに対して陳述できない⇒後で取調官から「こう言え」と強要されて突然思い出して陳述、という流れが描かれてました。そう、敵役の「大塚弁護士」はちゃんとその謎を解き明かしているんですね。そこを見ればとても優秀な弁護士(主人公が「この人なら兄を助けてくれる」と信じてわざわざ上京したくらい)だったんですね。

 まあ、『タラレバ』を言うと元も子もないんですが、「川奈にゴルフに行く約束」さえなければ冤罪解明でハッピーエンドに終わっていたんですがねえ・・・。ちょっとしたボタンの掛け違いが悲劇を生むという描写はさすが「松本清張作品」といったところでしょうか。
 とはいえ、この作品が単なる「女性の復讐劇」に終わらなかったのは、『第二の殺人事件』が起こったり、その過程で突如サスペンス風になって読者をひきつけるという、松本清張ならではの筆力があったのも見逃せません。
 


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