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【3/31】名古屋まつり郷土英傑行列コースを毎日歩く 『銀行総務特命』(池井戸潤)

3月31日のウォーキングコース
若宮大通(20:32)~大津通北上~栄交差点~伏見~納屋橋~笹島交差点~名古屋駅ミッドランドスクウェア前(21:10)

今日も昼間は暑かったとのこと。なぜ「とのこと」なのかというと、一旦出勤してフロアに入ってしまうと退社まで外に一切出ないからわからないんです(笑)
 今日も遅くなって夜大津通りから広小路通りを歩いたけどスーツでちょうどいい気候でした。

 先日『銀行総務特命』(池井戸潤)を読了しました。前に読んだ『不祥事』(花咲舞登場作)よりも以前に書かれた、総務部で銀行内のトラブルを解決する「特命」係の物語です。「特命」というとどうしても『相棒』を思い出してしまいますが、既存の他の部署から疎まれたり敵視されたりするのは全く同じです(笑)短編が8作品収録されててどれも面白いんです。

 主人公は指宿修平と唐木怜。指宿修平は「半沢直樹」ほど目立たないし自己顕示欲も強くないですが、冷静に物事を見て判断する「杉下右京」タイプ。唐木怜は「花咲舞」と同様才色兼備なキャラですが、花咲舞より経験豊富な総合職、いわゆる『デキル女性』というキャラクターです。

 各ストーリーは淡々と始まって展開し、最後はあっけなく解決するというミステリータッチでありながら、銀行ならではのリアルな問題が浮き彫りにされてます。

 中でも「特命対特命」はかつて発生した「大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件」をベースにしていますね。当時のトレーダー「井口俊英」氏やベアリング銀行を破綻に追い込んだトレーダー「ニック・リーソン」氏が頭に浮かびました。両氏の著作はともに読んだことがあるので。

 でも、「『特命』の査察がトレーダーを追い込んだため損失が膨らんで巨額となった」という論理構成で『特命』係を責めて解散に追い込む、という攻め方はおかしいと思うんですが・・銀行ではそれを『根回し』とか『社内工作』で多数派を取り込むことが可能であるならばそれを描くのもありかと思います。いやあ、奥が深い。

 個人的には『半沢直樹シリーズ』よりもこちらのシリーズの続編が読みたいところですが、『半沢直樹』があれほど当たっちゃったからそれは無理かな(苦笑)。

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