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深夜2時にソウルから

ソウル市内からもう出れない。
見たかったライブはキャンセルになるし、
ミュージカルもキャンセルになった。

友人はまくし立てるように
遮る間もなく
一気に話す。

あのライブのために
わざわざスピードの早いネットカフェに
行って予約開始と同時にチケット取ったのに。

深夜2時に話さなくたって。

K-popダンスの練習も
いつもの人数の半分。
なんか調子くるっちゃう。

「聞いてるこっちまで重いな。
なんだ、君がウイルスなんじゃないのか」
と軽く予防線を張っておく。

「オーマイガー」と連発しながらも
「あなたは黙ってて」と友人は話を続ける。

でもウイルスのいい部分もあったりする。
今、ウェブサイト作ってるって言ってたじゃん?
韓国語勉強する以外にやることが無いから、それにめっちゃ集中できる。(笑)

逆に利用してるじゃないか。
そこはうまいけども。

あといつもはめちゃくちゃ込む
イタリアンレストランががら空きで。
しかも私イタリア出身だから
デザートとパスタが無料だった。(笑)

あれ。
レクイエムだったのに
いつのまにか讃美歌に変わっている。

ちょっと不謹慎だけど、
そういう考え方もあるかもね。

You know, "I am a strong bitch."
ウイルスに負けてる場合じゃないのよ。

友人はサラッと言いのける。
その最後の言葉が耳にこびりつく。

ーーーーーーーーーーーーーー

ウイルスが来ようが
何が来ようが
私は私の人生を歩む。

ちょっとにやけながら
そんな風に言っているような
ような気がした。

そういうの嫌いじゃないなぁと
思いながら、眠りについた。

なんだかちょっと悔しかった。

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