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晴れた夏の日曜日には

普通は海に行くのかも

でもひとりで静かに
思索にふけるのも
またいいなと

一応行く予定ではあったんですが
起きたのが10時だったので
自然と本屋に足が伸ばしてみました

何だかいろいろと考えたいこと
感じてみたいことがたくさんあって
ひとりになりたくて

本を買って
家の近くの本格的な喫茶店に
落ち着いて

まず思ったのが
本屋で見た
Saul Leiterの
写真集があまりにも
美しかったこと

まだ巣鴨に住んでいたころ

ぼくは孤独と不安の中で
何とか働いてました

そんなときに
ふとしたきっかけで
彼の展覧会が渋谷であるのを知って
行ってみたんです

結局3回くらい行きまして
終始彼の世界観に惹かれました

A photographer's gift to the viewer is sometimes beauty in the overlooked ordinary.
写真家からの贈り物は
日常で見逃されている美しさを時折提示すること

そんな彼のやわらかい言葉に
荒んでいたぼくの心はどれだけ
支えられたか

彼にしてみれば
奇跡や素晴らしい出来事は
地球の反対側に行かなくても
日常に転がっているじゃないかと
言いたいようで

それを感じる度に
ぼくはホッとするんです

"ただの人" という自分を
全く恐れなかった
彼の作品やその生き方が
ぼくはとんでもなく好きなのです

晴れた夏の日には
そんな彼の写真集を
黙ってじっと感じるのが
なんだかとっても
心地いいです

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