#Alita
弟のすすめで
Alitaを鑑賞
久しぶりのひとり映画館
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半端じゃなかった。
何を想うのだろう、、、
みんなこの映画を観たあとに。
どう感じて、
これからの人生をどう生きていくのだろう。
少なくとも
ぼくの人生はその奥の底で
なんらかの変動が起きはじめた
Shellという名の最強のスーツを身につけて。
それはその存在の特徴であり性格のようなもの。
彼女の運命は戦士として始まり、周りとの葛藤にさらされつつもその運命を彼女は生かしつつ、次の運命を切り開こうとしている。
道を阻もうとする相手の命を奪い、
それでも尚冷静さを保ちながら前へ進んでいく。
大切な存在が次々と奪われていく中、
その死と向き合い屍を乗り越えながら、
彼女は進んでいく。
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SFフィクションにも関わらず
どうしてこんなにリアルに感じるのだろうか。
彼女の痛みなど
分かるはずもないのに
その感情にどこかちいさな共感を覚えている。
この感覚は何なんだろうか。
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たぶん
自分の運命に翻弄されながらも
何とか道を切り拓こうともがくその姿に
自分を無意識に重ねているのだと思う。
自分はいつもは負けてしまう
その強い運命の流れに抗おうともせず。
そして自己嫌悪し、自己満足し、いつのまにか自分の運命に方向を決められてしまう。
だからこそ
彼女の壮絶な生き方に
運命を切り拓こうとする姿に
称賛とエールを送りたいのだと思う。
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この映画は死を躊躇しない。
むしろ生の一部だと言わんばかりに
リアルに描く。
死と向き合うからこそ
生は初めてその厚みを増すのだろうか。
ぼくにはそれがまだ分かっていない。
上と下
生と死
明と闇
実際の人生はその狭間に広がる
無茶苦茶大きいグレーゾーンで
続いていく。
その中で這い上がろうともがく姿勢に
善と悪というレッテルは重要でも何でもない。
そのグレーゾーンこそが
人生なのかもしれない。
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大粒の涙を流しても、
その粒を剣で切り裂いてでも、
彼女には進むべき理由がある。
空にあるザレムに剣を向け、
そのハートと勇気で運命を切り拓く。
自分の運命に負けそうなときは
自分の心のどこかにいる彼女を
探し出せばいい。
そして誰の心にも
彼女はいるはず。