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父親は認知症④

あけびーです。

両親を施設に入居させるって事は、もう家に住むことはないって事。

私が実家に帰っても、誰もいないって事。

当たり前だけど、準備を進めていた時は考える余裕もなかった。

そして、施設で人生を終えるって事も。

人の人生って、それでいいのだろうか?

人としての尊厳はあるのだろうか?

自分の親だからではなく、人として生まれて最後は知らない施設で人生を終える事に対して、そう思った。

1人実家で過ごし、感傷的になっていたのかもしれないけど、今現在もそう思っている。

母親は、施設に入る前に近所の人に挨拶に行っていた。

55年もそこで暮らしてた母の気持ち。

父親も施設に入居しても、帰りたいと怒鳴っていた。

そりゃ、そうだよね。でも私は仁王立ちで怒り返した。

後日、施設敷地内にあるデイサービスの様子を見て益々気持ちが揺らいだ。

職員の人が、体操のお兄さんバリに子供に話しかける口調で体操しましょ~と言っていた。

「なんかバカにしてるように見える。普通に話せばいいのに。」

その人がどうこうっていう訳ではないし、介護に携わっている方がいればこそ助かっている自分もいる。

ただ、私がそこに違和感を感じるだけの話。

介護に携わる方のご苦労など、ほとんど知らない私の感じた事なので気を悪くされないで下さいね。

今から私がどう感じて行動するかはわからないけれど、ただ人として自分が居たい場所で生活する人生を送れない人生って一体何なんだろう。

父親は認知でも家に居たい。

でも、母親は倒れてしまう。

そして、私は実家に戻りたくない。

現実との狭間で苦しんできた人は、私だけではないだろう。

今回はシリアス内容だけど、これは私が自分の人生をどう生きていきたいのかという問いでもあるんです。

続く…






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