計画的偶発性理論って何？
とある筋から「計画的偶発性理論」というのを聞いて、なんじゃそれ？となりました。
計画と偶発は相反する言葉なのに、それが理論となっている。おかしいぞ、ということで調べてみると分かりました。
私の理解では、これは「引き寄せ」を実践するひとつの方法です。
ググると出てくる、出てくる、計画的偶発性理論
Wikipediaはこれ：計画的偶発性理論
キャリア系だと老舗リクルートのものがこれ：計画的偶発性理論とは？クランボルツ教授に学ぶキャリアデザイン
かいつまんで説明すると、米スタンフォード大のジョン・Dクランボルツ教授が提唱したキャリア論で、
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
５つの行動特性を持っている人に起こりやすい「偶然」です。
1.好奇心[Curiosity]：新しいことに興味を持ち続ける
2.持続性[Persistence]：失敗してもあきらめずに努力する
3.柔軟性[Flexibility]：何事もポジティブに考える
4.楽観性[Optimism]：こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
5.冒険心[Risk Taking]：結果がわからなくても挑戦する
8割の偶然から起きるキャリアは、その偶然を待っていただけでは起きないので、「仕掛けていく」。だから日頃の行動から意識レベルから「計画的」に行って偶然の発生確率を上げていくという考え方なのでしょう。面白い。
ある意味で、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」と同じですが、興味深いことに「目標に固執するな」と言うのです。（リクルートのページによる）
つまり「量子理論の先生になる」と決めるより、「誰かを教える仕事をする」と考える。間口を広げ、範囲を広げれば、そりゃ確かにその方が確率は上がりますよね。漠然として、方向性を決めるという方が良いということなのでしょう。
気持ちをそちらに常に向けておく。そして偶然やってチャンスに「気付く」。チャンスのバスは、実は何度も目の前に止まるのですが、乗るか否かの選択以外に、バスが止まってくれていることが見えないことが多い。よくありますよね、そこにあるのに見えていないということ。ゆえに意識をそちらに向けていれば「気付く」確率も上がるのです。人生は選択の連続ですから、より良いチャンスと気付きがあれば確率が上がるのは自明の理ですね。
誰もが「これにこだわりたい」とか「これだけは譲れない」という価値観がありますから、それが根っこの部分で後押ししてくれるのでしょう。
また、価値観は年齢と経験と共に変化していきますから、目標に固執するなと言うのも頷けます。要は臨機応変です。
また、失敗もそれを次へのステップの糧としていくなら、失敗には成らず、更に最終的な成功に辿り着ければ、失敗は成功へのステップと捉えることが出来ます。人間万事塞翁が馬、ですね。何事も自分に都合の良い解釈で、ことキャリアに関してはジコチューでいきましょう。
そいう言えば、お金と幸せを語る本田健氏も同じことを言っています。
彼の十八番であるこの言葉の裏返しと言って良いでしょう。彼の大ベストセラー「大富豪からの手紙」の一節ですからご存じの方も多いと思います。
計画的偶発性理論は仏教の米国的解釈だ
これは仏教でいえば「人事を尽くして天命を待つ」とほぼ同義語だと私は理解します。多くの人がこれを「人事を尽くせば果報が来る」と思って頑張る！というように間違って理解しています。
本当の意味は、「天命は決まっている。だから一生懸命人事を尽くして、”今”を生きなさい」という教えです。近くのお寺に言って和尚に訊けば同じことを言うでしょう。
行動特性の5番目にある「5.冒険心[Risk Taking]：結果がわからなくても挑戦する」のは”今の挑戦”ですから正に「人事を尽くして天命を待つ」と同じです。
となれば2600年の歴史に培われた仏教の、西洋的解釈のひとつが「偶発的」にスタンフォード大学の先生の頭に閃いた、ということでしょう。先生もきっと計画していたのでしょうね。（ｗ）
偶然をチャンスに変えるには
重要なのは気付いた偶然をチャンスに変えること。つまり、
①5つの行動特性を「意識」して生活する
②偶然やってくるチャンスに「気付く」
③気付いたチャンスをモノにする
コツは、「決めてから考える」です。
そうすると迷いません。逆をするから迷うんです。
直観力ですね。こちらが参考になるでしょう。（閲覧数4.4万回）
成功をお祈りします。
ではでは
三川屋幾朗＠mikawaya1960
公共メンター https://menta.work/plan/954
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