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萩暮らし4日目【仕事を開始】“甘鯛の骨”で早くも暗礁(4月22日)

山口・萩での「お試し移住」の4日目がスタート。月曜日になったので仕事もいよいよ始めるタイミングですが、萩の沖合でよく獲れる名産の「甘鯛(アマダイ)」で、思わぬ“事件”が……。

いよいよ今日から山口県萩市のお試し移住施設「さんちゃんち」(リニューアルした旧JR三見駅舎)でリモートワークで仕事を始めます。4週間に及ぶワーケーションの、「ワーク」部分。車もないし、天気も悪いし、ある意味で仕事するのに持ってこいの条件が整いました。


JR三見駅舎(右側)と「さんちゃんち」。
この時(昼過ぎ)は少し太陽が出てましたが、全体的にはどんよりした天気

ネット速度は快適!

こちらに来る前はネット環境に少しは不安を感じていたのですが、今までのところ特に問題を感じません。画像のダウンロード、アップロードも案外早いので、Zoomなども普通に使えそうです。

私はいろいろと仕事の予定があるので朝から忙しくしていたのですが、弊社の代表・Mは以前も言った通り、この時期は比較的余裕があります。しかもGW前のせいか、締め切りも通常より長かったりして、いつも以上にのんびりしているようにみえる。。。

その空気を微妙に読んだのか、お昼はMがパスタを作ってくれました。具材はスーパー「アトラス」で買ってきた冷凍エビと、ほうれん草。シンプルな味付けですが美味しい。Mは普段からわりと料理をするので、エビの火の通し方にもこだわってます(たぶん)。

しかし、当の本人は「うーん……」とうなっています。

「なんかさ、いつもと鍋が違うからなのか、コンロがIHだからなのか分からないけど、パスタが粉っぽいよね」

確かに。パスタは普段から使ってるメーカーなのに、なぜか麺の表面に粉というか、細かなでんぷん成分がついているような感じがします。要するに「つるっ」としていないのです。エビや野菜から出た出汁がからみやすい、というと聞こえはいいですが、そういう問題ではないような。舌触りの悪さ、粉っぽさが気になります。

「さんちゃんち」のキッチンはIHで、普段ガスコンロを使っている私・Yは「便利!」と感動していました。ガス台が噴きこぼれなどで汚れても、掃除しやすい。なんだかお湯が沸くのも早い気がするし「使っていない時は作業スペースにもなって最高や〜!」と、喜んでいたのです。

「鍋のサイズが小さいせいかも?  お湯が少ないから、溶け出した炭水化物がまとわりついてる? みたいな」と、Mはちょっと不満げです。。。

甘鯛事変!

その後「パスタの舌触りなど本当に取るに足らないことだ」と思えるような事件(事故?)が起こりました。

この日は思ったより仕事が順調だったので、早目に夕飯をスタート。メニューは「道の駅 萩しーまーと」で買った甘鯛(アマダイ)の開きと、ポテトサラダ、紫キャベツとネーブルのラぺ、ほうれん草の味噌汁です。グリルがないので甘鯛はMがフライパンで焼いてくれました。

「さんちゃんち」は、「魚焼きグリル」がありません。調理したM氏は「甘鯛のウロコがサクッサクの“松風まつかぜ揚げ”にでもできればいいんだろうけど」となど、かつてどこかで食べたであろう調理法をドヤ顔で言うのですが、どうやらやり方は知らない様子。フライパンで甘鯛を焼いて食べることになり、甘鯛にアルミホイルで作ったふたを被せて、料理酒をかけてふっくらと蒸し焼きにしてくれました。

焼き上がった甘鯛を食べてみると、
「おおおお、おいしい!」
上品な旨味です。

「……けど骨が多いね。気を付けて」
とMが言ったとたん、私の喉のあたりに不愉快な感触が。
「。。。。。。。」
「どうしたの?」
「刺さったかもしれない。。。。。」
「えっ!?」

その後は、ただひたすらツライ時間を過ごしました。
とにかく痛い。
じっとしているだけでも痛いし、刺さった骨の突き出た部分が、喉の反対側の壁をチクチクと突いているような痛みがします。

喉に骨「ごはん丸のみ」は推奨すべきか?

Mは「ごはんを丸飲みすれば取れるんじゃない?」
などと昭和な発想を何度となく進言してきましたが、
「それは絶対しちゃダメって医者が言ってる!」
と私は一喝どころか五喝くらいして、やっとMを黙らせました。

傷み&チクチク感は、一向に落ち着く気配がありません。
「このままじゃ仕事ができない…」
私は翌日に病院に行くべく、近隣の耳鼻咽喉科を探し始めました。

すると、萩市の西隣にある長門市に大きな病院が見つかりました。三見駅から電車で15分程度、駅から歩いて20分くらいかかりますが、普段から散歩好きの私には歩いて20分など何の造作もありません。

早速ながら病院に電話して、予約や紹介状がなくても受診できるかを確認。仕事の締め切りを、少し遅らしてもらえるように算段して、早めにベッドに入りました。

骨が刺さってからずっとイライラしていたせいか、すぐに疲れてウトウトし始めましたが、寝返りを打つと激痛が走ります。

「っっっっっったーーーーーーーーー!」

なぜか体の左側を下にして横向きに寝ると、骨の刺さったあたりに激痛が走るのです。体を完全に仰向けにすれば、まぁ、それほどでもありません。

私は右向きになり、少しずつ体の角度を変えて仰向け→左向きと角度を変えようとしたのですが、やはり仰向けから左向きになるとすごく痛くなります。おかげでこの日は深く眠ることができませんでした。。。

朝までどうなるかわからない不安に怯えつつ寝たのですが、なかなか熟睡とまではいきませんでした。

【コメント by M 《2024/4/22》】

4週間という“お試し移住”=やや長めのワーケーションでは、病気することも考えられる。もしもの時に、どこの病院に行くか。そんなことも考えておく必要があるのだと、当たり前のことながら改めて認識させられた。

私・M自身も子供の頃、よく魚の骨が喉に刺さってしまい、ゲホゲホゲロゲロと苦しんだことはあった。その当時(昭和42年生まれが小学生の頃)には「ごはんを“丸のみ”すると、(物理的な圧迫で)骨が取れる」と親に言われて実行し、まぁ、なんとなくそれでどうにかなってきたという記憶である(病院に行ったことは1回もなかったと思います)。

「それはご法度はっと」というのが、最近の医療では常識のようだ。

とにかく、甘鯛に限らず魚は慌てて食べず、骨には注意することを、魚メニューの多い萩暮らしでは喚起することにした。ワンマン社員・Yはどちらかというと慎重派だが、なぜか喉に骨が刺さったり、指などを火傷やけどすることが多い人なのである。今度から壁に張り紙でもしておこうか。

◆次回は「喉に刺さった骨は長門市の病院でどうなった?」です。


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