「歩く」だけの暇だけど暇じゃない旅
熱海に来た
1人で。
(海の見えるカフェにて)
何も調べず、ただ歩きに来た。僕は熱海に何があるかもよく知らない。
なるべくデジタルデトックスをしようという思いから、道も観光地も何も調べなかった。観光案内図を見ていく場所を決め、街の地図を見てルートを決めていた。
「ビーチに行きたいけど道がわからないから川の流れる方向に歩いていく」なんていうこともしていた。
(道案内をしてくれた川)
効率的な旅を好む人からしたら無駄だらけの旅だっただろう。でもそもそもの目的が「歩くこと」なのだ。無駄もクソもない。
ただ、歩くことの効果は侮れず、太陽を浴びて歩くと考え事がみるみる解決していくというか、今後の方針が決まる。
キモはイヤホンをしないことだ
僕はすぐイヤホンで音楽やオーディオブックを聴く癖があるが、そうすると聴くことに集中してしまう。
心の状態としては家でpcに向かってる時と何ら変わらない。だからそこから解放される必要がある。
何もしない状態にならなければいけない。
暇だけど、暇じゃ無い。
暇だなーと思えば勝手に考えなきゃいけないことに脳が向かってくれる。インプットするフリして考えることから逃げてたあの悩み事にアクセスしてくれる。
太陽のおかげか、そんな風にして考えている時はスッキリ考えられるのだ。
家にいる時はあんなに潰されそうで、逃げざるを得なかったあの悩みたちなのに。
考えるのが下手な僕にとって、ただ歩くことは、考えることを促してくれるスーパーなツールなのだ。
(このベンチも暇そうに見えて働いている)
旅にはタイムリミットを設ける
そして、モバイルバッテリーを持っていかなかったことも功を奏したと思っている。
僕は今日、9時に家を出て、17時前には帰ってきた。晩ご飯も旅先で食べていない。
その理由はスマホの充電が無くなりそうだったからだ。切符を買って帰るのは流石に面倒なので、充電がが無くならないうちに帰宅したのである。
一見、「折角旅行に来たのにもったいない!」と見えるかもしれない。
でもこれがちょうどよかった。
物足りないくらいスマホの充電が無くなるのが早いのなら、それは僕が旅先なのにスマホを使いすぎているし、反対に全然減らないのなら、頭の中の考えをこうして吐き出さず、いずれ忘れる頭の中に入れっぱなしということになるからだ。(この文を含む旅行記の大半は旅行中に書いた)
そして、モバイルバッテリーを持っていたらいつまでも旅先にいてしまうだろう。一見良いことに見えるかもしれないが、特に行きたい場所もないのになんとなく居たり、無理矢理行きたい場所を絞り出すことになる。そんなサンクコストまみれの旅行は嫌だった。
ほどよくデジタルデトックスをし、ほどよくアウトプットをする。
歩くことで考えることを促すためには、このバランスを保つために、スマホの充電というタイムリミットが必要だったのだ。
こんなところまで読んでくれてありがとう!