ガリ版の記憶。
先日、会社時代の社長から
「今、僕な、ギャラリー〇〇で展覧会してんねん。
今日ギャラリーに居てるから来えへん?」
とのお誘いの電話がかかってきましたので
そそくさと出かけて行きましたら
そこには先輩のAさん(♀)も来ていて
久しぶりの再会に楽しいひと時を過ごしてきました。
社長が個展をしているギャラリーの隣の部屋では現代アートの展示をしていて
Aさんと一緒に覗いたのですが
昔のカメラやガリ版印刷のセットを展示する作品があって
Aさんが
「これ、ガリ版の機械やねん・・」
と指差しながら話すので
「ああ、ガリ版!懐かしいですねー。小学校でやりましたよ、私」
と言うと
「え!私より年下やのに、ガリ版やったことあるの!?」
とびっくりされました。
ガリ版印刷。
小学校でのテストや文集、保健室だよりはガリ版で作られたものでした。
私の生まれ育った町は田舎なので
ずいぶん長いことガリ版印刷をしてたのかもしれません。
うすーいセロハンのような紙に鉄筆でガリガリ文字を書いたり
絵を描いたりして
それから、あのねっとりと粘り気のあるインクを(たしか大きな缶に入ってた)
ヘラで木枠に囲まれた網の上に乗せて
ローラーで一枚一枚印刷した記憶があります。
何を印刷してたんだろう??文集だったのかなぁ。
いまでも
『ガリ版』
と聞くと、あのわら半紙とねっとりインクの匂いがすっと思い出されます。
高校でも、中間テストや期末テストは教師がガリ版で作っていたと思います。
化学のN先生は、カバに似てて、髪の毛は脂ぎって、いつも着ている白衣も汚れてて、近寄るとちょっと臭うという
そんな細かいことにはこだわらないN先生😁が手作りしたテスト用紙は
最後の10センチほどが余っていました。
試験開始前、N先生は
「その空いたところには、テストに出てないけど勉強して憶えてる化学方程式が
あったら書きなさい。点をあげる。
それもなかったら……マンガでも描け」
と言いました。
私はテストの解答はもちろんのこと、憶えている化学方程式などなく
時間も余ってしまったので
マンガを描いて提出しましたら
20点くれました。(あれ?この話、前にも書いた)
ガリ版印刷の思い出です。