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私の好きな本(#愛読書で自己紹介)

いつも優しく(ときにドキッとする)素敵な小説を書かれているikue.mさん
記事を読んで、楽しそうなので私も参加してみます。

私は、気に入った作家の本ばかり読むため
本棚には東海林さだおと松本清張が幅を利かせていますが
このお二人は外します。

【アミ 小さな宇宙人】エンリケ・バリオス 著
言わずと知れた、知る人ぞ知る本。【アミ 小さな宇宙人】のほかに
【もどってきたアミ】【アミ 3度めの約束】の2巻を含めた3部作。
おばあちゃんとバカンスに行った先の温泉場の海岸で
主人公の少年・ぺドゥリートが遭遇した小さな宇宙人アミとの物語です。
物語……ということになってますが
私はこれは実際にあったことなんだろうなと考えています。

2010〜12年ごろ、
私はいろんなメッセージを受けとるというか、見るというか
なにかひょいっと目の前に「これを読むといいよ」みたいに現れることがあり
この本もそんな感じでした。
3巻あるので、まず1巻目だけ購入して読み出したものの
もう止まらん止まらん〜というくらい面白く、数日のうちに3巻読破しました。
宇宙人のアミは、ぺドゥリートをUFOに乗せていろいろな星に連れていって
地球より進歩した世界や、また地球と同じぐらいの進歩度の世界などを見せます。
私がとても印象に残ってるシーンは
アミとぺドゥリートがどこかの星に行ったとき
そこで何人かの人(宇宙人)が輪になって座ってるのを見て
ぺドゥリートが「何をしてるの?」とアミに質問します。
するとアミが
「あれは、ほかの星の人々にメッセージを送ってるんだよ。
 受け取った人は、それが彼らから送られたメッセージだと分かる場合もあるし、
 たんに自分自身が頭に閃いたことだと思う場合もあるんだ」
と答えるのです(たしか)。
これを読んだとき、あ!そういえば……とハッとしました。
この本に出会った頃、私は頭の中にふっとある考えが降りてきたことがあって
今でも、何でそんなこと思いついたんだろ??と思うのですが
その考えから、今までの世の中を見る目、意識がガラッと変わったんですね。
私はその手の能力は全然ないのですけど
もしかしたら、アミが話してたようなことが起こったのかな?なんて思いました。
さくらももこさんのイラストがとても可愛い本です。
地球とともに転換期を迎えている今こそ必要なメッセージの詰まった本ですが
ザンネンながら絶版になっているようです。

【寝ぼけ署長】山本周五郎 著
何年か前に、NHKラジオの『朗読の時間』で俳優の中原丈雄さんが朗読されたのを聴いて
とっても面白かったので文庫を買って読みました。
この文庫には10本の短編(事件)が収められています。
”寝ぼけ署長”こと五道三省は、ある街の警察本署長。
小説の主人公・私はこの署長の秘書係です。
私曰く、署長はいつもぐうぐう寝てばかりなのに
事務仕事はいつの間にか終えていて
しかも机の上に「つん読」されていると思われる新刊本も読んでいる。
という有能ぶりを言いたいのではなくて……。
小説の中に出てくる市井の人々。
けっして豊かではなく、貧しい暮らしを送る人々がつい手を染めてしまう事件を
いつもは寝てばかりの寝ぼけ署長が、慈悲深く優しい眼差しで解決していく様が
心に残ります。
10件目は『最後の挨拶』という題で、寝ぼけ署長はよその署へ転任となるのですが
読み終えてずいぶん長いこと、私は「寝ぼけ署長ロス」になりました。
小説に……というより、実在しない署長自身にです。
それぐらい心を掴んでしまう人柄と物語です。

【眠れないほど面白い 『古事記』】由良弥生 著
こちらは古事記を現代語で読みやすく物語仕立てにしたものです。
古事記って、ストーリーの初めの方はまぁまぁ知ってるじゃないですか。
イザナギとイザナミが天の浮橋から矛をおろして
こおろこおろとかき回すとか、
天の岩戸の前でアメノウズメノミコトが裸踊りをするとか。
なので、物語自体はとっつきやすく読みやすいのですが
いかんせん読み進むにつれて
オオクニヌシノミコトやスサノオノミコトみたいな馴染みある神のみならず
長い長いカタカナの名前の神がワラワラと登場してきて
誰が誰の子で、誰が誰の兄?なのか分からなくなり
思わず相関図を描きながら読みましたら、ものすごい壮大な相関図になりました。

ちなみにこの本に書いてたことではないのですけど
イザナギとイザナミがこおろこおろと海をかき回し引き上げた矛の先には
塩(しほ)が積もりますが
天には星(ほし)があります。
しほ と ほし。
面白いですよね。

以上3冊です。
じつはもう一冊【プリズム オブ リラ】という本とどちらにしよう??と迷いましたが
カバーが思いっきり目の大きな宇宙人だったのでやめました。
ま、我々地球人も宇宙から見たら宇宙人ですけど。

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