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アップグレードの成功を託される小さいさん。

土曜日の朝のこと。
私のiMacに、かつて経験したことのない不具合が起きて
なんとか解決法を教えてもらって復活しましたが
見たことのない画面が現れたときは真っ青になりました。
そして、これはいよいよ
「OSのアップグレードをしろよ……」という
天からのメッセージだと思いました。

私はパソコンの諸々が怖くてなりません。
インストールはもちろんビクビクしますし
OSのアップグレードなどは、できれば避けて通りたい案件です。
今使っているiMacは3年ぐらい前に購入しました。
一度だけOSのアップデートをしたことがあります。
購入時のバージョンのBig Sur 10.いくつか?からBig Sur 11.6までの
ほんのちょっとのアップデート。
その時に
アップグレードの仕方を紹介したYouTubeの、手順一つ一つをスクショでとって
紙にプリントアウトしました。
それから、接続しているプリンターのソフトウエアのアンインストールとインストールの仕方も調べて、これも紙にプリントアウト。
紙で読まないと頭に入らないのです。
それぐらい用意をしておきながら
世代を超えるアップグレードはなんだか怖くて、ずっと先送りしていました。

そして先送りしているうちに
OSの最新バージョンがあれよあれよという間に
Big SurからMontereyVenturaSonomaとアップグレードしていて
気がついたら
Sonomaどころか
Sequoiaというものになっていました。
いくらなんでも早すぎ。
アップルサポートに問い合わせると
一気に何世代も超えてアップグレードしない方がいいとのことなので
私はひとまずVenturaにアップグレードすることにしました。

アップグレードすると決めた土曜日の夜。
iMacがかつてない不具合を起こしたことも相まって
ちゃんと一人でできるかふあんでブルーになりました。
もうパソコンなんてイヤや。
でも、やらなあかん。
と。
以前、国立民族学博物館のショップで買った
グアテマラのウォーリードールを思い出しました。
ウォーリードール。知ってますか?
紙と糸で出来た小さなお人形に、なやみを一つ打ち明けて
それを枕の下に入れて眠ります。
翌朝、それを土に埋めると
なやみも一緒に持って行ってくれる(つまり解決する)
というおまじないなのだそうです。
ハイ。
ウォーリードールの力を借りました。
ちっちゃなお人形に
「アップグレードが上手く行きますように。
 Macに何も起こらず、ちゃんと動きますように」
と語りかけて
枕の下に入れて寝ました。
ウォーリードールのおかげか分かりませんが
太陽が燦々と輝く下、キラキラ輝く大海原を大きな船で渡る夢を見ました。

さて、月曜日。
何かあったら電話できるよう知人デザイナーが事務所にいる平日。
アップルサポートがオープンして電話も混んでないであろう10時半。
いよいよアップグレードにとりかかることにしました。
すっごくドキドキしました。
パスワードを入力するとき手がプルプル震えました。

結果。
サクッとアップグレード成功しました。
プリンターのソフトウエアのアンインストールもインストールも
出来てしまいました。
何度か知人に電話して聞いたりしたものの
あんなにブルーになってたのにあっけなかったですが
緊張の糸が切れて、あとは力が尽きてしまいました。
ウォーリードールのおかげ。
なやみはちゃんと解決したけれど
解決してくれた可愛さから、土に埋めるのがためらわれます(↑まだ居る)。