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新連載「新人編集者 奮闘記」をスタート!


これまで本の紹介をしてきましたが、先日、先輩に──

「本の紹介のほかに、普段の仕事について書いてみても面白いんじゃなかな!」

たしかに面白そう……!!✨

すでに入社から3年が過ぎて、いろいろと本作りを経験してきました!

振り返ってみて、とくに「苦労の中に大きな発見があった!」体験や、「先輩編集者のスゴ腕に触れて驚いた!」体験をつづっていこうと思います🙌

題して──

「新人編集者 奮闘記」!

「出版社の人って普段どんなことしてるの?」と気になる方はぜひ読んでみてください!

単に僕の備忘録だったりして……笑
温かく見守ってもらえると嬉しいです!!

◆編集者1日目は「もくじ」作り!


僕が入社してまず取り組んだのは、『家でできること115』という本の「もくじ作り」でした。

もくじは、その本の「設計図」のようなものです。

どんな本も、「1章、2章、3章……」といくつかの〈章〉に分かれていますよね。そして、それぞれの章も、いくつかの〈項目〉に分かれています。

『家でできること115』のもくじはこんな感じ!

つまり、もくじを考える=「その本の構成」を考えるということ! 一つひとつの項目をどんな章立てにして、どんな順番で並べていくか……というのは、編集者の腕の見せどころなのです!

◆例えば、こんな目次を作ってみるも……


例えば、次のような6つの項目で3つの章を作るとしたら、どのような章分けにしますか??

★ べランダキャンプ

★「手すき葉書」作り

★ ダイエット体操

★ 手打ちうどん

★「色が変わるおやつ」作り

★ 手作りプラネタリウム

いろいろ考えられますが──パッと見た感じでは、「趣味系」と「食べ物系」と「エクササイズ系」に分けることができそうですよね。

というわけで、次のような感じでどうでしょうか!

1章 食べもの
 手打ちうどん
 色が変わるおやつ

2章 趣味
 ベランダキャンプ
 手作りプラネタリウム
 手漉き葉書

3章 エクササイズ
 まき割り体操

実際に、僕が最初に作って、編集長に提出した「章立て案」も上のようなものでした!

実際には、『家でできること115』のタイトルの通り、全部で115個にわたる項目があって、骨の折れる作業だったのですが……

◆「ドン・キホーテ感」が足りない!?


僕の章立て案を一読し、編集長がひと言。

「ドン・キホーテのようなワクワク感が足りない」

ど、ど、ドン・キホーテ……!!!笑

難解なひと言とともに、作り直しを命じられてしまいました汗


「ドン・キホーテのようなワクワク感とは、いったいどのようなものなんでしょうか……」

編集長
「百貨店やスーパーにはない、ドンキの魅力ってわかる?」


「わ、わからないです……」

編集長
「それは、どこに何があるかわからないワクワク感だよ──

教科書を作るなら、整然と整っているほうがいいのかもしれない──。でもこれはエンターテイメントの本なんだ。もっとワクワクするような章立てはないかな?」

◆あとがき


たしかに、ドン・キホーテには、売り場を探検する楽しさがありますよね。そんなワクワク感のある章立てを作りたい!

その後、何度も編集長と相談して、出来上がったもくじとはいったい……。

その答えは、また次回の記事でご紹介します!!

(編集部 中西航大)

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