![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118907184/rectangle_large_type_2_554617beff10f54527fb4d23d95b0a95.png?width=800)
新連載「新人編集者 奮闘記」をスタート!
これまで本の紹介をしてきましたが、先日、先輩に──
「本の紹介のほかに、普段の仕事について書いてみても面白いんじゃなかな!」
たしかに面白そう……!!✨
すでに入社から3年が過ぎて、いろいろと本作りを経験してきました!
振り返ってみて、とくに「苦労の中に大きな発見があった!」体験や、「先輩編集者のスゴ腕に触れて驚いた!」体験をつづっていこうと思います🙌
題して──
「新人編集者 奮闘記」!
「出版社の人って普段どんなことしてるの?」と気になる方はぜひ読んでみてください!
単に僕の備忘録だったりして……笑
温かく見守ってもらえると嬉しいです!!
◆編集者1日目は「もくじ」作り!
僕が入社してまず取り組んだのは、『家でできること115』という本の「もくじ作り」でした。
もくじは、その本の「設計図」のようなものです。
どんな本も、「1章、2章、3章……」といくつかの〈章〉に分かれていますよね。そして、それぞれの章も、いくつかの〈項目〉に分かれています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118789767/picture_pc_369976960ba7a41bd1c1a11c2c32a4cf.png?width=800)
つまり、もくじを考える=「その本の構成」を考えるということ! 一つひとつの項目をどんな章立てにして、どんな順番で並べていくか……というのは、編集者の腕の見せどころなのです!
◆例えば、こんな目次を作ってみるも……
例えば、次のような6つの項目で3つの章を作るとしたら、どのような章分けにしますか??
★ べランダキャンプ
★「手すき葉書」作り
★ ダイエット体操
★ 手打ちうどん
★「色が変わるおやつ」作り
★ 手作りプラネタリウム
いろいろ考えられますが──パッと見た感じでは、「趣味系」と「食べ物系」と「エクササイズ系」に分けることができそうですよね。
というわけで、次のような感じでどうでしょうか!
1章 食べもの
手打ちうどん
色が変わるおやつ
2章 趣味
ベランダキャンプ
手作りプラネタリウム
手漉き葉書
3章 エクササイズ
まき割り体操
実際に、僕が最初に作って、編集長に提出した「章立て案」も上のようなものでした!
実際には、『家でできること115』のタイトルの通り、全部で115個にわたる項目があって、骨の折れる作業だったのですが……
◆「ドン・キホーテ感」が足りない!?
僕の章立て案を一読し、編集長がひと言。
「ドン・キホーテのようなワクワク感が足りない」
ど、ど、ドン・キホーテ……!!!笑
難解なひと言とともに、作り直しを命じられてしまいました汗
僕
「ドン・キホーテのようなワクワク感とは、いったいどのようなものなんでしょうか……」
編集長
「百貨店やスーパーにはない、ドンキの魅力ってわかる?」
僕
「わ、わからないです……」
編集長
「それは、どこに何があるかわからないワクワク感だよ──
教科書を作るなら、整然と整っているほうがいいのかもしれない──。でもこれはエンターテイメントの本なんだ。もっとワクワクするような章立てはないかな?」
◆あとがき
たしかに、ドン・キホーテには、売り場を探検する楽しさがありますよね。そんなワクワク感のある章立てを作りたい!
その後、何度も編集長と相談して、出来上がったもくじとはいったい……。
その答えは、また次回の記事でご紹介します!!
(編集部 中西航大)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?