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不登校のお子さんを持つあなたに届けたい!心がフワッと軽くなる「わがママ」のススメ。

こんにちは。私は、不登校児の子育て経験を持つ、主婦の「ミカサン」です。

ところで皆さんに質問します。
今日、笑顔は何回ありましたか?5回?え~0回??
実は、以前の私は子供の前で心から笑う事ができていませんでした。

なぜなら、不登校の娘が心配で、不安な気持ちが表情に現れていたからです。しかし、不安に縛られることを止め、自分を労わることを知ってからは、明るい表情が出て、子供の心も安定してきました。

今回は「子供の心が安定」するための秘訣として、私の実際の体験談をご紹介します。


原因は何?子供に質問責めの毎日

お子さんが、登校拒否をするとき「お腹が痛い。頭が痛い」と訴えてくることはありませんか?始めは、病院で診察しますが、異状はなく、夕方になると元気になってきます。しかし朝起きると再び痛みが出るという繰り返し。

一体何が原因なのか?私たちは「いじめ」を疑いました。
「○○ちゃんと何かあったの?」と聞いても答えは「違う」と言います。「じゃあ、先生が嫌いなの?」「勉強がわからないの?」と矢継ぎ早に質問します。質問攻めにあった娘は、両耳をふさいで「わからない!」となって終了。

親としては、「今起きている問題を早く解決して、学校へ行ってほしい」と望むだけなのです。だからこそ、原因の追究に走るのですが、そんな親を尻目に、子供は自分の殻に閉じこもり、徐々に会話も少なくなっていきました。

事態は変わらず、親の不安は増すばかり。

会話が減っていくと、親からは何を話しかけたらよいかわからなくなります。私の場合、朝は起こさず、お昼まで放っておく日もあれば、「早く起きなさい!」と大声で怒鳴ったり。一貫性のない自分の軸にイライラして、家族や両親にあたっては自己嫌悪の日々でした。そういう情緒不安定な時は、不安なことしか思いつきません。例えば、

◎このまま学校へ行けなくなり、将来働けなくなるかもしれない。
◎「登校拒否」というイメージから親子共々差別されるのではないかという恐怖。
◎勉強についていけなくなり、落ちこぼれてしまうのでは。
◎反抗期がひどくなり、けんかばかり。


私は毎日この不安で押しつぶされそうでした。後から娘に聞いた話ですが、この頃の顔はまさに「鬼」だったそうです。
しかも「一緒に遊んでくれた時も笑ってくれなかったね」と言われた時には、グサッと心に刺さりました。


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カウンセラーの一言で、私の心が楽になった話


この頃の私は、一人で悩み、周囲からはネクラなお母さんという印象でしたね。そんな私に担任の先生からスクールカウンセラーを勧められました。

カウンセラーには、今まで抱えてきた心の内を一気に爆発させ、仕事、家庭、さらに過去の出来事まですべて話しました。カウンセラーは、私の話を最後まで傾聴し、「うんうん」と頷いてくださいました。

話が途切れたタイミングで、カウンセラーからこんな質問をされたのです。
「ところで、娘さんのために一番がんばったのは、誰だと思いますか?」
私はこんな風に思いました。
「がんばったのは誰だろう」
私は「私」ではなく、色々な人の顔が浮かびました。しかし、カウンセラーからの一言。

「お母さんですよね」

私は、この一言で、肩の力が抜けて涙があふれて止まりませんでした。
なぜなら、不登校になった原因が見つからず、すべては「私」にあると思い込んでいたからです。

このカウンセラーの一言で、「頑張った私」を自分が承認することができたおかげで、私の心がフワッと楽になっていきました。


「頑張らない選択」をして自分に素直になってみる

カウンセリングが終わり、一人で歩きながら「頑張ってきた私」を承認し、心が軽くなったところで、「頑張るのをやめてみようかな?」という発想が浮かんできました。

そう、「押してもダメなら引いてみな」です。
つまり、頑張っても解決しないなら、頑張らない選択もありということ。

ただし、誤解しないでほしいのは、子育てを放棄するということではありません。つまりそこだけにフォーカスしないということ。子供は親からの視線をいつも感じているのは窮屈ですもんね。

そういえば、同級生ママたちの中には、友達と旅行へ出かけたり、起業して仕事に打ち込んだりと、子育て以外に楽しんでいる人もいます。しかも、その子供たちはとても元気。そんなママたちの共通点は、「ちゃんと自分に素直に生きている人」が多いこと。私は、そんなママたちが本当はうらやましく感じていました。

「母親だって自分の人生を生きたい。」という本音。私は、子育てばかりに集中せず、まずは「頑張らない選択」として、私のやりたい事探しから始めることにしたのです。

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優先順位は「私」が一番。私自身を知るための「行動ステップ1~3」

そういえば、「私のやりたいことって何だろう」とカウンセリングをするように、「趣味は?今一番何がしたいの?」と自分に問いかけました。

不登校の原因追及や、周囲の目ばかりを気にするあまり、自分の取り扱いを雑にしていたため、自分を癒すことも、自己理解することもまるでできていませんでした。

まずは、今の私を知るために簡単なステップ1~3までを実行したのです。


ステップ1
▼「スタバ」でちょっぴり贅沢してみる。
私は、スタバが一番好きです。スタバは、仕事もできるし、居心地よし、欲張りなカフェですよね。スタバではコーヒー、スイーツはお高めでも、ケチケチしません。美味しそうなスイーツがあれば、自分にご褒美する。誰に気兼ねなく、自分を癒しまくると決めて、意識的に「わがまま」を決行しました。
ステップ2
▼一人の時間を作る。
誰にも気を使わず、たった一人の時間を作りました。これはどこでも良いと思います。私の場合は、カフェで自己啓発本「宇宙におまかせ‼」を読みました。この本は、自己肯定感、自己効力感(何か始めても上手く行くというイメージができること)が上がる本です。これを徹底して読み込みました。
ステップ3
▼自己理解を深める。
仕事や子育て中、やってみたかったことを丁寧に思い出してみました。
*デザイン制作 *旅行ライティング *子育て支援業 *セミナー講師 
*部屋の片づけ *筋トレ *○○のオーディション受ける・・・。
この中から一つ、チャレンジする!と決意する。

仕事や子育てに向けていたエネルギーを、自己理解にむけてみます。さらに意識してすべての関わりを無くします。
その時、心の奥から「本当にやりたかったこと」が湧きだしてくるのです。

ここで大切なことを言います‼

この「純粋に何かやりたい想い」は、この後叶うとか、叶わないとかではなく、ちゃんと自分が認めてあげることが大事です。「いまさら」とか「どうせ」とかは忘れましょう。

これができると、小さい頃の夢や、得意だったことを思い出して実際にチャレンジしたくなってきます。私は、以前より興味があった、写真加工や、イラストの勉強ができるデザイン学校へ申込みをしました。


「一人っ子は孤独」ではありません。勝手な思い込みでした。


デザイン講座から帰宅すると、娘からこんな事を言われました。

「あれ?早いじゃん。もっと一人でいたかったのに~」と表情は明るい。
急いで帰宅した私は、「あれ?そうなの?」と拍子抜けでした。

そういえば、娘は不登校で友達もいない。しかも私は、「一人っ子=孤独」だと思い込んでいました。なぜなら、友達も兄弟もいた私には、家の中はにぎやかなイメージがあったからです。

しかし、娘からしたら、無理して帰ってきた母親と一緒に過ごすことは望んでいませんでした。むしろ、一人で自分と向き合う時間ができたことは、心を整理するきっかけにもなったようです。

なにより、母親である私の表情が明るく変化したことや、話題が外に向けられたことで、娘への事情聴取は終了。晴れて無罪放免でスッキリ。娘は「今度は私が主役」と言わんばかり、今までやりたかったこと、我慢してきたことを言葉にしてくれるようになりました。


子供は「笑顔の母親に褒められたい」それだけです。


親子の距離感を保ち、良い意味で子育てから手を抜くようにしていると、子供は徐々に変化していきます。

ある時、娘から「どうしてもぬいぐるみに着せる洋服を作りたい。」といわれた事がありました。
布を購入し、娘に渡すと、そのまま部屋にこもり、必死にミシンと格闘していました。やがて出来上がった洋服は、糸のほつれや、ボタンホールのいびつさがあるものの、味のある心のこもった作品に仕上がっていました。

照れくさそうに見せてくれた洋服を、私は思いっきりの笑顔で褒めたのでした。なぜなら、「子供は母親に褒められたくて生きている」という話を聞いたことがあります。だから少しオーバーなくらい褒める。そして笑顔で。

その時の娘は、ぴょんぴょんと跳ねて、とびっきりの笑顔で喜んでいました。


「母親が笑う。だから子供も笑う」のではないでしょうか。

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最後に

不登校のお子さんを持つ親御さんは、皆さんとてもまじめで、優しい方が多いと思います。だからこそ悩みますし、自分を責めてしまいます。
しかし子供の個性は多様で、さらに不登校という難題の中、皆さん本当によくやっていると思います。色々なことを試してみて、それでも結果が見つからないのなら、私がかつて、カウンセラーから言われた一言を問いかけてみましょう。

「頑張ってきたのは誰ですか?」
小さいことからでいい。ご自身の欲求を叶えてあげてください。私は大賛成です。

「子供の心が安定」するための秘訣として、
「母親が楽しんでいること」が何よりの薬なのです。
子供の将来や、幸せを願うとともに、まずは、ご自身の笑顔を取り戻してみませんか。


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