【詩】２つの翼

私の翼とあなたの翼
２つの翼が一つになれば
どこまでも高く高く
果てしなく遠くへもいける
そんな気がして
あなたと世界中を飛びまわるのが
私の儚い夢でした

その夢を叶えたくて
近づけど遠く
私達のやり取りはまるで雲をつかむよう

互いに確信がもてず
確信に触れる勇気がもてず
信じる勇気ももてず

自分の視点でばかり想いをぶつけ
相手の視点を忘れた頃には
あなたを見失ってました

いつもなら相手の立場にたつことなど
たやすい2人
相手への想いが強ければ強いほど
自分の想いを押し付け合う2人

互いの翼は近づきすぎて
ぶつかり合い傷ついてしまった2人　　

想えば想うほど近づきたくなるけど
近づくほどに相手が見えなくなります

どうしてこうも人と心を通わすのは
難しいのでしょう
どうしてこうもあなたを忘れることは
難しいのでしょう

あなたを見失えど
私の心はまだあなたを探し
またあなたのもとへ戻ります

お互いの未熟さに気が付けたなら
私達はまた互いを見つけるでしょう

２つの翼がひとつの大きな翼となった時
私たちが出会った意味もわかるでしょう