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ペットの飼い主さん必読・人間と動物の心のすれ違い②|アニマル・ネイチャーコミュニケーション

●「心配って何?」

●「好きって何?」


これは、アニマルファンスィアーズクラ佐良直美さんが保護しようと思っている野犬のハイエナくんとの会話です。

佐良さんは去年の1月から野犬に餌をやり続けています。

去年の12月に一緒に現場に行ったときに、一年も餌をやり続けているけれど、野犬との距離がまだ遠いなと感じました。

佐良さんとしては、とにかく相手に信頼してもらうために、あえて距離を取って相手のテリトリーに入らないように心がけていらっしゃいました。

ハイエナ君たちは、きっとこんな人間的な気遣いはわからないだろうなと思い、野犬のリーダー格の「ハイエナ」に話しかけてみました。


(私)「佐良さんはね、いずれ君たちと一緒に暮らしたいと思っているみたいだよ」

(ハイエナ、以下太字))「。。。。。。」

「佐良さんはね、いずれ君たちを自分の家に引き取りたいと思っているみたいだよ」

「えっ?そうなの?」

「えっ、そうよ」

「えっ、ただ餌を置いていく親切な人だと思ってた」

「はっ、違うよ!いずれ君たちを丸ごと引き受ける覚悟なんだよ。だから毎日食べ物を置いていくんだよ」

「えっ、そうなのぉ?知らなかったぁ。。。。。」

「えっ、知らなかった。。。の。。か。。」

という会話がありました。 

ハイエナ君たちは、親切な人だけど、いつかはいなくなるかもと思っていたようです。

が、この会話の翌日から彼らの行動がちょっと変わりました。今までは、何が何でも食べなければと緊張していたのですが、安心したからでしょうか、ちょっと我儘になりました(笑)

ちょっとくらい時間に遅れても来てくれる、違う行動をとっても来てくれる、という感じ。そして明らかに距離がだんだん近くなってきました。(物理的にも距離が縮まってきた)

その後のある日のこと、ハイエナ君たちが全く現れない日がありました。佐良さんは、事故にあってないか、怪我をしてないか、もどってくるのか、とものすごく心配されていました。それをハイエナ君に伝えました。

「あのさぁ、佐良さんが君たちが来ないと、とっても心配するんだよ~。」

「ふ~~~ん。心配って何?」

「はっ?(おお!心配という概念がないのか?)」 

「心配って何?」 

「ええっと、つまり、君がご飯食べられないとするでしょ?そうしたら腹ペコペコで次にいつ食べられるかって思うでしょ?ちょっとスカスカした感じになるでしょ?そんな感じで、君たちがいないと、佐良さんもスカスカになっちゃうんだよ」

「ふ~~~ん」

「佐良さんはね、君たちのことが大好きなんだよ」

「ふ~~~ん。好きって何?」

「はっ?(この概念もないのか?)」

「好きって何?」

「ああ、好きってね、君、この間ちくわ食べたでしょう。すっごい美味しかったでしょ。次に食べた時も嬉しかったでしょ?それでもって、サーロインステーキ食べた時、物凄くびっくりして嬉しかったでしょ。」

「ああ、あの、超おいしいやつ?へぇ~。ふ~~~ん。」

「あれ、また食べたいでしょ?あんな感じよ。だから信頼してもいいんだよ。」

「ふ~~~ん」

その後、彼らは行動がコミカルになってきました。表情も豊かになりそれぞれの個性を出してくるようになりました。まだ距離はあるけど、信頼が強くなったように感じます。

♢  ♢  ♢  ♢

彼らは最初から愛の存在ではなく、信頼すると、物凄いスピードで愛になっていく生き物なんですね。

だからね、飼い主のみなさん。

彼らがあなたにたくさんの愛を与えるのは、最初にあなたが、彼らに信頼という物凄く大きな大きなプレゼントを与えたからなんですよ。

異種間において、いや同じ人間同士でも、信頼は何よりも大切なものですね。

(photo: ©stockphoto)

 

 

 

 

 

 

 
 
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