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【詩集4】女の哲学(コズミック・オーガズム)

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詩集「コズミック・オーガズム」は霊的ワンネスを官能的な詩で表した詩です。 【詩集4】は、やがて愛が成熟しふと我に返る時、永遠に変容してしまった世界の中で、自分はいったい何者だった…
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2020年12月の記事一覧

指先る|女の哲学

指先る|女の哲学

  ふせん紙に
  言葉を箇条書きにしようとしたけれど

  すべてが詩となって流れだし
  とめようがない

  今自分がいる場所を確かめようと
  動きをとめると
  たちまち渦巻く螺旋につかまる

  上昇しつづける流れは留まることなく
  私を押し上げていく

  そこは
  青い空であり
  何億もの星が輝く宇宙であり
  あなたの腕の中であり
  膝の上の温かみであり

  螺旋はすべ

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虫食いの恋|女の哲学

虫食いの恋|女の哲学

  あなたを悪く思うと
  極悪人に騙されているような

  あなたを良く思うと
  この上なく大きな愛で満たされるような

  あなたが狡いと思うと
  いいように騙され利用されているような

  あなたを愛していると思うと
  これ以上の幸せはないような

  あなたはいったい何者なのか?

  あなた本心が
  どこにあるのか
  分かりかねる

  きっと嘘はいってない
  お世辞だって言

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