ミやび

18さい。ほんの少しだけ映画と音楽がすき

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最近の記事

想う

今年も劇場版名探偵コナンの時期になった。 早すぎる、前作の『黒鉄の魚影』公開から1年経ったのかという衝撃を隠せずにはいられない。 ということで今回は『100万ドルの五稜星』の感想を書いていく。 名探偵コナン 100万ドルの五稜星あらすじ コナンは服部平次らと共に、剣道大会のため北海道・函館を訪れる。そこで彼らは、新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀を狙う怪盗キッドを目撃する。 そんな中、函館倉庫街ではある遺体が見つかる。 あなたと見た景色 今作『100万ドルの五稜星』

    • 私たちの加害性

      今回は『食人族』について書いていく。 食人族『食人族』は、食人や強姦を題材にした、ルッジェロ・デオダート監督によるモンド映画である。 あらすじ 「食人族」を追うドキュメンタリーの撮影で、アマゾンの奥地に入った男女4名のクルーが消息を絶った。 人類学者のモンロー教授は、4人の雇い主であるテレビ局から依頼され、クルーたちの捜索とフィルム回収のため現地へ飛ぶことになる——— コンクリートジャングルに生きる食人族 本作は大きく二つの部に分けられる。 第一部は行方不明になった

      • 愛の獲得

        こんにちは 夏休みもほぼ終わり、特になんもせずにひたすら塾と家を往復して過ごしました。 勉強ばっかしててもつまんないのでこうしてnoteを更新するのが僕の密かな楽しみです。 今回はベルギー闇の三部作最終章「依存魔」を鑑賞したので三部作まとめて感想とか書いていこうと思います。 「変態村」「地獄愛」「依存魔」というあからさまな邦題の響きが好きです。 内容はもちろん最高なので是非観てみてください。 変態村変態村は2004年公開の作品。冬が舞台。 ベルギー闇の三部作の第一作目と

        • きんたま

          こんにちは みんなさんはきんたまが切り取られてホルマリン漬けにされたり、とある有名監督のきんたまが解け落ちる映画『プラネット・テラー』を知っていますか。 プラネット・テラー in グラインドハウスそもそもグラインドハウスとは、60~70年代アメリカに存在していた、B級映画などを2本立てや3本立てで上映する映画館のことを指す。 映画『グラインドハウス』は、このグラインドハウスをオマージュするような形式の映画で、『プラネット・テラー』(ロバート・ロドリゲス監督作)と『デス・プル

          観る

          こんにちは、久しぶりのnoteです 今回は僕の尊敬する映画監督、シャンタル・アケルマンの初長編作品を観たのでその感想をまとめます。 と言っても観たのは4月ですが、、まあまだまだ新鮮ピチピチの感想です🐟 そういえば友達に「おすすめの映画だいたいセックスじゃん」って言われたけど、うーん、否定できない。 私、あなた、彼、彼女1974年制作の本作は後の多くの映画作家に影響を与えた、女性監督シャンタル・アケルマンが、当時24歳の自身を主人公にモノクロ映像で撮ったセルフポートレイト的

          衝突

          こんにちは今回は「クラッシュ」について書いていきます。 クラッシュ「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家ポール・ハギスの初監督作でオスカー主要部門を受賞した群像ドラマ。 ドン・チードルやサンドラ・ブロック、ブレンダン・フレイザーなど豪華キャストが出演している。 あらすじ クリスマス間近のロサンゼルス、24時。黒人刑事グラハムはハイウェイで起きた自動車事故に巻き込まれてしまう。だが、現場近くで発見された若い黒人男性の死体捜査に興味を持ち── 触れ合うこと 車の衝突事故か

          ハート・ロッカー

          こんにちは今回はアカデミー賞作品賞受賞作品の「ハート・ロッカー」についてまとめていきます。 🙄 ハート・ロッカージェレミー・レナー主演の本作は第82回アカデミー作品賞含む六部門を受賞した作品として有名。 キャスリン・ビグロー監督の代表作。 彼女は女性監督として初めてのアカデミー賞監督賞を受賞した。 あらすじ 2004年夏、イラク。 アメリカ軍の爆発物処理班は、死と隣り合わせの前線の中でも最も死を身近に感じながら地雷処理を行っていた。 とある日、現場トラブルがきっかけで地

          ハート・ロッカー

          純粋な欲望

          今回はルネ・クレマン監督作品の『禁じられた遊び』の感想をまとめてみます。 禁じられた遊び本作は1953年公開の映画。 監督には『太陽がいっぱい』で有名なルネ・クレマン。 世界で起こる大きな戦争と身近で起こる小さな戦争。 欲望が巻き起こす様々な様子を子供の純粋な視点から残酷に描き出した傑作。 あらすじ 第ニ次世界大戦最中のフランス。 ナチス・ドイツからのパリ侵攻により、5歳の幼い少女ポートレットは両親を亡くし、大切にしていた愛犬の命も奪われ、その死体を胸に抱き行くあて

          純粋な欲望

          たかが面の皮一枚

          こんにちは。 今回は勅使河原宏監督作品、『他人の顔』の2つの魅力と「顔」について適当にまとめてみます。 久しぶりに書くnoteなのでいつもとは比にならない程に酷い出来なんだろうなと予想ができます。 他人の顔本作『他人の顔』は1966年制作の映画。 安部公房原作、勅使河原宏監督作品。 失踪三部作のひとつであり、『砂の女』に続く第二作目。 全編モノクロで、顔にコンプレックスを抱えた男の心理を鋭く描いている。 あらすじ 主人公の男は事故で顔に大火傷を負い、顔を包帯でぐるぐると

          たかが面の皮一枚

          物語の真のゴール

          今回は先日U-NEXTで無料配信が始まった『映画大好きポンポさん』について書いてきます。 劇場で観れたことが自慢です。 映画大好きポンポさんポンポさんがきったぞー!! 映画の都ニャリウッドを舞台に、伝説的映画プロデューサーである祖父の才能を受け継ぐポンポさんと、彼女によって映画監督に抜てきされた映画好きの青年ジーンの奮闘を描く傑作お仕事ムービー。 海外からの評価も良く、日本のみならず北京やシドニーそして、なんとハリウッドでも上映された。 あらすじ 映画の都ニャリウッ

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          予期せぬ奇跡

          今回はアカデミー賞受賞作品の『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)』について書いていきます。 バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)“愛される者”と呼ばれ 愛されてると感じること。 映画好きのための映画と言っても過言ではない本作は、マイケル・キートンを主演に、エドワード・ノートンやエマ・ストーン、ナオミ・ワッツなど多くの豪華キャストが出演している。 監督にはアカデミー賞常連の監督、アレクサンドロ・ゴンサイレス・イニャリトゥ。 『バードマ

          予期せぬ奇跡

          ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 感想

          こんにちは^ ^ 今回は先日公開されたブラックパンサー/ワカンダフォーエバーを公開日に観ることが出来たので感想を書いていきます。 ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー率直に言うと全く好みではなかった 箇条書きが増えると思う。 まず大前提に故チャドウィック・ボーズマンへの批判ではない。 彼に、そしてこの作品を企画し関わった全ての人に心からの追悼と敬意を表します。 序盤をあらすじ風にまとめると、 サノス軍との大戦後。 国王ティチャラ/ブラックパンサーを失ったアフリカ

          ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 感想

          愛の魔法

          こんにちわ。 誰にでも価値観、好きだな、苦手だな、得意、不得意があると思うのだが、今回は僕の個人的な映画愛について語っていく。 少し刺がある部分もあるが、暖かい目で見守ってくれると嬉しい。 映画って素敵だ① 有限なものだから 僕にとっての映画とは「現実逃避」に近い。 勉強するわけでもなくなんとなく観ているから「芸術に触れているから」なんて偉そうなこと口が裂けても言えない。 映画とは造り手が存在する虚構の世界である。 愛や喜びを、時には恐怖を作り出す不思議な世界。 何

          愛の魔法

          トーマスから人間を学んだ

          先日ブレット・トレインのジャパンプレミアレッドカーペットに参加した時の興奮が冷めないまま9月を迎えました。 今回は公開当日にIMAXで、最悪…いいえ、最高が止まらねえ、、を楽しんできたので映画のレビューをしていきます。 レカペとブラピ愛についてはまた後ほど投稿します。 ブレット・トレイン伊坂幸太郎による「殺し屋シリーズ」の第2作『マリアビートル』を原作に、『デッドプール2』のデビッド・リーチ監督がブラッド・ピットを主演に迎え、ハリウッド映画化したクライムアクション。

          トーマスから人間を学んだ

          『リリイ・シュシュのすべて』

          こんばんわ 今回は久々に観た邦画『リリイ・シュシュのすべて』をレビューしていきたいと思います。 リリイ・シュシュのすべてあらすじ 中学生になった蓮見雄一は同じクラスの優等生、星野修介と仲良くなる。 夏休み、2人は他の仲間たちと沖縄、西表島へ旅行に行くが、その旅行で生命の危険に晒された星野は死を垣間見たことで何かが変わってしまった── 感想 子供に何がいちばん影響を与えるか、それは環境だ。 主人公が深夜に外出しても止めない親。 援助交際をしている少女を止めない大

          『リリイ・シュシュのすべて』

          『CUBE』

          こんばんわ。 映画好きを名乗っておいてそれは無いだろみたいな感じですが、実は恥ずかしながら『CUBE』を未鑑賞だったので昨日急いで鑑賞。 今回はその感想を書いていこうと思います。 CUBEあらすじ 目が覚めると立方体状の部屋に閉じ込められてしまっていた人々。 理由もわからず困惑しながらも互いに協力し、各部屋の面にある6つのハッチを通って出口を探し始めた彼らを、凶悪な罠が待ち受ける。 そんな時ひとつの事実が明かされる── 感想 本作は1997年にカナダで公開されたS

          『CUBE』