見出し画像

クエンティン・タランティーノ監督作品の中で何が1番抜けるのか? 前半戦

こんにちは。

ミです。

タイトルからして常軌を逸している企画ですが、「抜く」という表現はあくまで比喩として使用しています。
実際抜けと言われたら困りますし、、、
なので今回は自慰行為ではなく『タラニー』をしていきます。
抜くほど最高に気持ちいい良くてかっこいいのがタランティーノの作品。
脚本、演技、音楽、カメラワーク、彼の作品はどれも抜きどころ満載。

今回は前半戦ということで公開順に5作品紹介していきます。

評価基準

2擦り半 ★★★★★
脱帽 ★★★★☆
魚肉ソーセージ ★★★☆☆
急募 上質なおかず ★★☆☆☆
ごめん、疲れてるし今日は寝よう ★☆☆☆☆
いんぽ ☆☆☆☆☆

前置き長々と失礼しました。
ネタバレ注意です。どうぞご覧下さい。


第1回戦 レザボア・ドッグス

『レザボア・ドッグス』より

クエンティン・タランティーノ初監督作品。
オールタイムベスト5には入ってくるお気に入りの作品です。

レザボア・ドッグスの感想

素晴らしい脚本とプロットで今でも語り継がれる傑作クライムムービー。
ストーリーが小説のように展開していき、各キャラクターごとの知られざる姿がテンポよく明らかになっていく。
そして相変わらずのだらだら無駄話とカメラワーク。初監督作品で既に独自性が完成されているのが驚き。
下品で狂っててそして愉快で愛嬌のある魅力的なキャラクター達。セリフの一つ一つにセンスが宿っている。
70年代の名曲たちにも注目。
冒頭の10分間だけでこんなにも心を掴まれる映画がほかにあるでしょうか。これで初監督作品!?タランティーノどうなってるんだ。。
映画史上最高峰のオープニングと言っても過言ではない。

抜き度 ★★★★★

文句無しの満点。
始まりから終わりまで全てが抜きポイント

1分に1度抜くのが礼儀というものである。

本作の1番の抜き所は、ミスターホワイト、ジョー、エディの3人が互いに銃口を向け合うが、、、、という視聴者一同固唾を飲み干すシーン。
ここで抜かずにどこで抜くんだ!と言わんばかりの1シーンです。

レザボア・ドッグス (1992)
100分
配信サービス  U-NEXT  Amazonプライム・ビデオ


第2回戦 パルプ・フィクション

『パルプ・フィクション』より

2作目にして最高傑作!
タランティーノといえばパルプ・フィクション!なんてくらいの名作。
カルト的人気を持つこの作品で抜くなんてファンに殺られる気がしてなりません。

パルプ・フィクションの感想

短編の物語が集まり1つの作品を作り上げているタランティーノ監督の映画愛と遊び心が詰まった最高傑作。
想像のできない展開に非日常を感じさせ、名優たちの演技、オシャレな小物、音楽たちに心惹き込まれる。
この緻密な脚本。第67回アカデミー賞 脚本賞受賞も納得です。
3つの物語が時系列バラバラに交差するストーリー構成の斬新さにはニヤニヤが止まらなくなる。
現在でも多くの映画ファンに支持され、数多くの映画監督や脚本家にも影響を与え続けている本作。
映画好きなら一度は観ておきたい映画であることは間違いない。

抜き度 ★★★★★

再び文句無しの満点。
満点以外付けようのない傑作中の傑作。
抜き抜き中の抜き作。
ジャンクっぽさ、B級ぽさがありながら名優たちが名を連ねるこの華やかさ。
彼の独自性はもちろん、他の映画へのリスペクトからふんだんに散りばめられた小ネタやオマージュ。
彼の映画はどこを切り取っても愛が詰まっています。

かといって「おまえ、パルプ・フィクションで抜けよ」って言われたらめちゃくちゃ困る気がしてきました。

パルプ・フィクション (1994)
154分
配信サービス U-NEXT Hulu


第3回戦 ジャッキー・ブラウン

『ジャッキー・ブラウン』より

前2作よりもタランティーノらしさが出てきた作品。

ジャッキー・ブラウンの感想

クエンティン・タランティーノ監督が描く犯罪群像劇。
この作品のベースひとつの「老い」を様々な方法で強調しつつ、恋愛が持つ「若さ」の部分を隠し味のように取り入れている。
クライム・サスペンスというジャンルながら大人のメロドラマになっているのがポイント。
最高にかっこいいくて、そして泣かせにきている。
タランティーノの独自性の一つである「既存作品の主題歌をそのまま使う」という手法を使い、本作にはアクション映画『110番街交差点』の主題歌が使われている。
これが不思議なことにピッタリとハマってしまっている。
恐ろしい。。
本作はタランティーノ監督作品のなかでもトップクラスに好み分かれると思う。
まさかの3作目にして雰囲気が一気に変わるという上級編。

抜き度 ★★★★★

いざ「ジャッキー・ブラウンで抜け」となるとさすがに中年すぎて無理すぎるかも。
まあ「抜く」というのはあくまで比喩表現なので、ジャッキー・ブラウンにも抜ける要素は沢山あります(リアルを求めてはいけません)

まず監督作品3作目にしてガラリと雰囲気を変えてくるスタイル。これは抜くしかない。
処女作のレザボア・ドッグス  前作の パルプ・フィクション  と見比べるとバイオレンスもFワードも少なく確かに見劣りする部分があるかもしれない。
しかし本作はタランティーノに多大なる影響を与えた アメリカン・ニューシネマ へのオマージュが込められている。
キャラクター達の深堀は過去2作よりも格段に上がっているのがポイントです。

次にキャスティング。パム・グリアのかっこいい熟女感。堪らない。抜くしかない(意味深)

本当に素晴らしい大人の雰囲気の作品。
長尺でハマらないと少し退屈かもしれないが是非チャレンジしてみてほしい。
これがタランティーノ風ラブストーリーだ!!!

ジャッキー・ブラウン
(1997)
155分
配信サービス U-NEXT


第4回戦 キル・ビル Vol.1

『キル・ビル Vol.1』より

出た。キル・ビル。前置きに言うことは何も無いです。

キル・ビルの感想

クエンティン・タランティーノ監督の娯楽性に溢れたアクションエンターテインメント作品。
ブルース・リーのスーツを着て日本刀をぶん回す世界観が唯一無二で新鮮。
日本映画、香港映画へのオマージュが散りばめられていて、タランティーノの遊び心満載。
特に愛すべきは勘違いジャパン
タランティーノ監督は前作のジャッキー・ブラウンでもジャパン要素を取り入れていて、彼の親日を感じることができる。
映画オタクが映画オタクのための映画を作ったぜ!というのがキル・ビルです。
本作も相変わらず彼の映画愛と脚フェチに溢れている作品。

抜き度 ★★☆☆☆

かなりの映画好きなら5分に1度は抜ける本作。
本作はタランティーノ監督作品の中でもトップクラス小ネタやオマージュコアの量が多く、コアな映画オタクですら全てを把握しきれないほど。
ブルース・リーの死亡遊戯トラックスーツがいちばん有名。

『死亡遊戯』より
撮影中にブルース・リーが亡くなったことでも有名な作品。

作品を見重ねる毎に映画オタ気質を解放していく天才クエンティン・タランティーノ主催の映画オタフェス。
「自分が好きなもの、観たいものを作る」という想いが伝わってくる。
どこを切り取っても映画愛。
映画オタによる映画オタのための映画。

本作は好みが分かれるため★2の「急募 上質なおかず」とさせていただきました。
個人的にキル・ビルVol.1は★5の「2擦り半」です。

キル・ビル Vol.1 (2003)
113分
配信サービス U-NEXT


第5回戦 キル・ビル Vol.2

『キル・ビル Vol.2』より

前半戦ラスト試合 果てそうなみやびんに立ちはだかる強敵 キル・ビルVol.2

キル・ビルVol.2 の感想

クエンティン・タランティーノ監督のアクションエンターテインメント、キル・ビル第2弾。
Vol.1と比べアクションやコメディ要素が減り、ドラマに比重が置かれている。トーンダウンしてしまった印象。
喋りが長く、キル・ビルのタイトルの通り早く切ってしまえと思わされる場面が多々。
正直Vol.1の歪でぶっ飛んだ感が薄れつまらないと感じてしまうが、タランティーノらしいと言ったらVol.2かも(個人的にです)

抜き度 ★★☆☆☆

ユマ・サーマンが生き埋めにされるので★2

キル・ビル Vol.2 (2004)
136分
配信サービス U-NEXT


前半戦終了です。
レザボア・ドッグスパルプ・フィクションの2強に勝てる作品は出てくるのでしょうか。

最後までご愛読ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?