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教育×心理×福祉の実現−今興味があること−

これまでの記事とは少しテイストが違うけれど、今日はちょっとこんなことを書いて整理したい気分。

私は大学で社会福祉について学んだ。
もう少し前から言うなら、まず障害児・者の心理について興味があって、心理学について学ぶか障害について学ぶか迷い、障害の方を選択した。そこで社会福祉士の存在を知って目指すことになる。具体的に興味があったのは、障害児虐待とか、児童福祉とか、保護者支援とか、そういう分野。子ども関連に興味があったので、独学で保育士の資格もとった。実技試験もあったため、家で何度も「おむすびころりん」のお話の練習をした。おむすびころりんすっとんとん♪と毎日歌った。

社会福祉士の資格を取り、新卒で働いたところでは主に保護者の相談に応じていた。仕事上、小学校などに行くことも多かったけど、正直自分が小学校の頃不登校だったからか、学校現場に行くのには少しだけ勇気が必要だった。

学校の先生はわかってくれない、という思い込みもあった。もちろん、これまでの人生で自分と真剣に向き合ってくれた素晴らしい先生との出会いもあった。一方で、先生の行動や言動で傷ついた経験も多かった。ある先生に「なんか最近キラキラしてないね」と言われたときは、あぁ自分ってそう見えてるんだと落ち込んだ。別の先生からは、先生に言われたことを信じて行動したら実はそれが嘘で、その結果自分が同級生に悪く言われたこともあった。今考えれば先生にも事情があったのかもしれないが、だからと言って許す気持ちには正直なれない。学校そのもの、ひいては教育へのイメージが悪くなった。
私の中で教育というものは、私の気持ちを無視して私自身というものが他者によって決められてしまうもの。私の意思関係なしに、こうするのが良いのだからこうしなさい、あなたはこういうモノですよ、と勝手に道を決められてしまうもの、というイメージがついた。

大学で出会った福祉は違ったように見えた。どうなりたいかはクライエントが決める。クライエントのニーズに沿って、それを叶えるための方法を一緒に考える。勝手に道を決められてしまうことはない。自分がやりたいのはこれだと思い、卒業後の進路を福祉に決めた。

しかし、教育と福祉は切っても切れないようで、特に児童福祉の分野であれば連携が必要だった。現場ではやはり教育と福祉の考え方は違うな、と思うことが何度もあった。が、同時に、うまく連携できているところもたくさん見ることができた。目指したいのはクライエントの幸せ。そのためには嫌な思い出があるからといって教育を避けている場合ではないと思った。むしろ向き合おう。大学院で障害児教育について学んでみることにした。

それはそれは衝撃だった。興味があった自閉スペクトラム症や応用行動分析について学べたのは大変良かったのだけど、その子がやりたいかもわからない、なんなら嫌がっているのに療育指導をしなければならないのがどうしても飲み込めなかった。素直にその疑問を教員にぶつけた。「気持ちはわかる。けれどどこかで誰かが教えないと、将来的にこの子が困る。この子に必要なことを、どこかのタイミングで教えてあげる環境が必要」。なるほどと思った。これは結果的にその子のためになる教育だ。でも、それをやるのは今の自分には合っていないかもしれないと思った。私はやはり福祉寄りの人間だ。
ただ、2年間大学院で過ごすうちに教育に対する考えも変化していった。今の教育をより良く変えようとしている人がたくさんいた。教育と福祉はもっと理解し合い、もっと繋がる必要がある。その繋ぐ役割もありかもしれないとも思った。

二度目の就活は相当迷走した。対人援助の現場に戻るかどうか。過去に受けた多くの相談が社会からの孤立や偏見からくる悩みだったことを考えると、もっとマスにアプローチする方が良いのでは?教育や福祉で目の前の人を幸せにすることも素晴らしいが、より多くの人を笑顔にしたり、この社会の偏見ごと変えたりするにはメディアの力が必要なのでは?と思い、メディア関係も受けた。結果失敗し、色々考え、やはり好きだった社会福祉士の仕事をしようと思った。相談援助のプロになろう、と。さらに同じ児童分野ではなく、社会福祉士としての幅を広げるため、新たな分野に挑戦しようと思った。そして今の医療関係の社会福祉士になるに至る。

そこでも新たな発見があった。現在進行形なので詳しい内容を書くことは控えるが、やはり他分野への理解はお互いに十分ではないと思った。さて、私はこれからどうしようか。

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教育・心理・福祉はもっと理解し合う必要があると思う。そしてそれを繋いでいくことこそが社会福祉士の役割なんじゃないかとも思っていたが、現場でそれがなかなかうまくいかないこともよく分かる。別に社会福祉士という名前にとらわれなくても良いのかもしれない。具体的な職業名はわからないけれど、各分野のそれぞれの理解を促進して、そこから連携につなげる役割が必要だと思う。実際今もそういった活動はあるかもしれないけれど、少なくとも私が知っている本当に狭い現実の話になるが、その範囲では十分な実現はできていないように思う。
具体的なことはまだ全然浮かんでいないけれど、もっと何かできるんじゃないかという漠然とした思いはある。最近note書くの楽しいなーと思って過ごしている日々だけど、実はこういうことも興味あるんだよなって話。


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