見出し画像

共感コミュニケーションと、願いと価値観

公共の密を避けると私的空間は密になりがちですね。思いやりのあるコミュニケーションが難しい。

今日は私が他者に伝達する言葉を意識するきっかけを作ってくれた、NVC(nonviolent communication/非暴力コミュニケーション)とも呼ばれるコミュニケーション手法をば。

言葉は情報の洪水→カテゴライズ

私は元々コミュニケーションスキルどうのこうのがあまり好きではないです。スキルを気にしすぎると型にはまった思考に陥るでしょ、とか、本心が技巧に隠れると嫌だなとか思う。

でも、何でもかんでも自分が言いたい言葉を積み上げていると、会話が情報の大洪水になって、自分でも何が言いたかったのかわからなくなる。

共感コミュニケーションはそうした意思疎通のすれ違いを減らし、相手の発言に共感と尊重を持てるようにする思考モデル。構成要素は観察・感情・ニーズ・要求の大きく4つに分かれています。

例文)あなたがドアを開けたまま部屋を出ると(観察)、私は落ち着かない気持ちになるんだ(感情)、それぞれの部屋のドアはしまった状態にしておきたい(ニーズ)、だから毎回の移動の時はドアをしめてくれない?(要求)

画像1

この4つの構成要素に情報を分けてみると、どれが私の気持ちで、何を相手にしてほしのか、などが明確化になったような気が。

3つ目のニーズという要素は「価値観」に置き換えられるみたい。

私の価値観とあなたの価値観

 NVCの基本は上記の型を意識しながら、相手の話も自分の話もわかりやすくしていこうね、という考え方(だと思います)。この基本型を上手く使いこなすためにプラスアルファでされるのが「ジャッカルとキリン」のワークショップです。

ジャッカルは良い/悪いの二分法で攻撃的に相手の思考や行動を判断してしまう思考のシンボル。(ジャッカル、、不憫。)対照的に、キリンは他者が持つ価値観を攻撃せずその多様性を受け入れる姿勢のシンボル。このワークではジャッカルではなくキリンとして自分の価値観と他者の価値観を共存を図りましょ、伝えます。

キリンさんについてもう少し

NVCの提唱者であるマーシャル・ルーゼンバーグは「全ての決めつけは適合しないニーズの悲劇的表出だ」と言いました。他者へ自分の価値観を押し付けて、それ以外を間違っていると考えてしまう行為は、ニーズ(価値観)が適合しないから起こる。そして、適合しないニーズを解決するための方法を提示しています。それがキリンさんのコミュニケーションです。

キリンのコミュニケーションは共感コミュニケーションの4要素を用いながら話します。TEDのYoram式にいうと以下のようになります。

『(自分の話を聞いてくれない相手にむけて)今日自分は仕事場で喧嘩をして(観察)、

すっごい哀しんでるだ(感情)。

だから、助けが欲しい(ニーズ)。

もしよかったら今日話を聞いてくれないかな(要求)。

でも、無理だったらいいよ、他の人にも頼めるから。」

キリンさんすごいね笑。こういう話し方って実際はかなりやりにくい。私は最近は「価値観が自分のものであって相手に押し付けているわけではない」というのを強調するために、『私は○○と思う。』とか『〇〇と感じた。』という言葉を使うようにしているけど、つい『それって〇〇でしょ。』と断定型で話してしまうこともあります。というか、いわゆる社会人として仕事を始めて思うけど、断定型の話し方の方が強く、明晰でリーダーシップ溢れるように見えない?この障壁乗り越えたいなあ。

以上。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?