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はじめての伊東・中編 ~ハトヤホテル潜入記

前編はこちらから。

さて、「はじめての伊東」だつってんのにいきなり稲取へ移動し、不老不死や煮付けについて考えたりネコチャンを見たり壁に激突したり雨に降られまくったりしたものの、それはそれでハチャメチャに楽しんでいるわたくしである。

前編の後伊豆急行で伊東駅まで戻り、今夜泊まるホテル……もとい、この旅行の最大のお楽しみである「ハトヤホテル」へ向かうことにした。

ハトヤホテルについての説明はもはや不要だろう。伊東に行くならハトヤこと、昭和レトロの権化のような場所である。宇宙船内部のようなトンネルの写真を見たことがある方もいらっしゃるんじゃないだろうか。
「人生で一度は行ってみたいなあ」なんて思っていたが、まさに今がその時だと水木の兄貴も歌っている。ハトヤに行くために一泊の旅行をしよう、と誓ったはじまりの場所であるので、もうドッキドキだ。果たしてどんな場所なんだろうか。



ハトヤ、到着


すでにキラキラしてるーーーー!!

駅から送迎バスに揺られて5分か10分といったところ。山の上のくねくね道に地元を若干思い出しながら翻弄されているうちに、何とも宝石箱のような光が瞳の中に入ってきた。
そう、ハトヤホテルのエントランスである。もうこの時点でワクワクは最高潮。テンション爆上がりの安堵感バリバリである。

バスを降り、チェックイン。あまりにも慣れていなさすぎて館内を10分ほど彷徨い迷子になった挙句エントランスの方に「部屋どこぉ………」と聞く無様っぷりを晒してしまったが、旅の恥は掻き捨てというではないか。嘘。旅の恥、わりと多いからこれ書いてる最中も「ああ~~~」ってなってる。捨てられてない。軽い恥ならどんどん捨てていきたいものだが、なかなかそうもいかないのが人間たるゆえんである。

ホテルの方の優しい案内でどうにか部屋の場所が分かり、移動をすることに。(本当にありがとうございます)
私の部屋は別棟なんだそうだ。どんな所だろう?

みたいなことを歩いてたらう、ウワーーーーッ!!!!あのトンネルだ!!!!!!

おわーーー!!!
逆方向からも撮っちゃうぞ!!!!

すごい、本当に宇宙船じゃん。ときめきが抑えきれずにまばたきと同じスピードで写真を撮っていると、奥の方にはこんな案内図が。

お、大人の散歩道~~~~!?!?

レトロ濃縮1000000%かい!!!!!!!!!!!!!!!

びっくりした。フォントから何から何まで「昭和」だ。カラオケルーム2種にスナック、バー、お夜食所。どこも派手さを感じさせる。

しかし悲しいかな、現在ハトヤホテル自体宿泊は金土日しか承っていないらしく、夜食所は閉まっており、カラオケを使っているお客さんの姿は無かった。ちなみに麻雀部屋なんかもあるらしい。
こんなに豪華なのに使う人がいないなんて……なんだか寂しいので、この先もずっとレトロブームが続き、絶えることなくハトヤホテルに人が入って欲しい。そう願わざるを得ない。


なお夜食所は、お酒を飲んだ人やお腹を空かせた子羊向けに深夜のラーメンを提供している所だったんだそうだ。
なお私は今回、ケチって夕飯無しプランにしたうえこの夜食所を頼ってきたので大層悲しくなった。なんでやってないんだ……!という悔しさと同時に自業自得だろがい!!!!!!!!と叫ぶ声が脳に響く。ちゃんと調べろ。

送迎バスの最終便が17時半と早めなので、夕飯プランは付けた方がよいです。付けない者は潔く伊東駅のニューデイズで夕飯を買いなはれ。私はここで選択肢をミスり、夕飯をハトヤサブレのみとしました。戒めツイートならぬ戒めnoteです。

部屋、到着


「あのスペース」だッ!!!!

ということで部屋に到着である。今写真を見直したら、写真を撮る前にだいぶ荷物を広げていたので出せそうな全体図が無い。けれど「想像してるお宿のお部屋」のイメージまんまである。大きな机の上にお菓子が乗っていて、テレビがあって、金庫があって、ふすまを挟んでお風呂と洗面所がある。
このふすまというのがなんとも雰囲気があり、入って2歩くらい歩かないと電気が点かない。ちょっと怖い。それと個室にはWi-Fiが通ってない。まさか通ってないとは思わなかったので目玉が飛び出た。
ハトヤに泊まる際はポケットWi-Fiなどを持参するとよいぞ。

いいねェ~~~~

とはいえWi-Fiが無いこと以外はめちゃくちゃ良い部屋だ。お茶セットもあるのがいいよね。お茶とサブレを食べながらだらだら過ごしたい。

ハトヤサブレ

そしてこれがこの旅の私の夕飯ことハトヤサブレである。おいしい。土産物売り場で購入可能なのでぜひ買って頂きたい。

バイスちゃんと一輝もこの表情


我先に布団にもぐる図 右上のはグラサン

わりとぬいたちもリラックスしてるように見える。ちょっと雰囲気があって怖いかも、な雰囲気をほのぼのにしてくれるぬいとドールの存在、大変ありがたい。まあバイスちゃんと一輝兄がいれば問題ないしな………というか一輝兄が五十嵐家の記憶を失ってる期間中、ふたりで旅行とか行けばよかったと思うよ私は……たった二日じゃあまりにも寂しいよ……一輝だってバイスちゃんと過ごす二人ぼっちの日々に、寂しさはあれど救いだって確かに感じてたよ……(発作)

ともあれ思い切り部屋を楽しみつくし、サブレを食べながらアニポケを見た後館内散策の旅に出かけることにしたのである。

煌びやかだよ!ハトヤホテル


というわけでハトヤホテル内を散策してみることにした。

天井のあかり
ロビー。ここでのんびりしたい、した。
ちなみにロビーのみWi-Fiが通っているため、私はここであろうことか淫獄団地を読んだ。
ロビー(反対側)

天井にはシャンデリアをはじめとした綺麗で美しい電気の灯が降り注ぐ。見上げれば常にキラキラだ。

キラキラの一例
すげーーーーー

がたがたと音を立てて登っていくエスカレーターに乗る。2階にはお風呂場と先程記述した夜食所、カラオケルーム、バー、麻雀室、そしてお風呂場がある。

なんだかムーディー

お風呂場の脇にはゲームセンター。そこはかとなく時代を感じる景品たちが並んでいる。


なんかいいよね

どこもかしこもレトロだぜ。卓球台もあるよ。
ホテルにある卓球台という概念、良すぎる。なおわたくしは球技全般が苦手なので概念だけ愛します。

ちなみに横には自販機が並んでいた。いちご牛乳が美味しかった。


ハトヤは4126(よいふろ)


思う存分ぐるぐると回ったところで温泉に入ることにした。
ハトヤホテルのCMでは電話番号を語呂合わせで歌っている。電話番号下四桁4126でよいふろ、というやつである。
そも、伊東自体温泉が有名なイメージである。私はわくわくしながら浴場へと向かい、一日の疲れを落とさせていただくことにした。

時間的に人が少なかったのか、ほぼ貸し切り状態である。おかげさまで思い切り、そして何も考えずにゆっくり浸かることができた。
特にヒノキ風呂がものすごく気持ち良い。多分ヒノキ。ヒノキがわからんけど、多分風呂に使われてるならヒノキである。多分。
ともあれ底に使われているヒノキがすべすべしていて、お湯もまたやわっこい?すべすべ?お湯にも感触があるんだな……を感じた。

ちなみに温泉でしこたまのんびりさせて頂いたおかげか、翌日に疲労がほぼ残らなかったのが素晴らしい。クソザコ体力なので何かしらのケアをしなければ翌日動けなくなるかと懸念していたが、伊東温泉そのものが全身ケアとなった。いや本当に気持ち良かったな……おすすめです。


みんな大好きお土産売り場

温泉に入り一呼吸吐いた後、まだ時間もあったのでお土産売り場に顔を出した。「お宿のお土産売り場」いい響きである。
なお売っているお土産は伊東の特産のお茶やお菓子、化粧水やご当地グッズ、謎の剣キーホルダー、そしてハトヤホテル限定グッズなどである。いくつになっても謎の剣キーホルダーが置かれている土産物屋さんはいい。そういえばここ数年、あの狐が玉持ってるキーホルダーあんまり見ないね。

限定グッズはTシャツや子供用浴衣、夕飯として食べたハトヤサブレやキーホルダーなどが並んでいた。

五色ボールペンと部屋の鍵風キーホルダー、鳩の鈴を購入。ほくほく。
鳩とたわむれ朔。ちなみに下に敷かれているのは岡本太郎展で買ったタローマンハンカチ。愛用。

その後のんびりテレビを見てのんびり夜を過ごし、床についた。

ちなみになんか緊張していたのか夜は全然眠れず、朝型になってようやくうとうとするという睡眠ド下手っぷり1年生みたいな夜を過ごした。
わりと普段から眠ることが下手なので、いつも通りっちゃいつも通りではある。

朝食バイキングへ行くぞ


朝を満喫するふたり


ということでなんやかんやで朝である。あんまり眠れてないのにそこまで疲れた感じが無いのは、多分温泉の権能のおかげだ。伊東温泉、素晴らしい。
サブレ一枚で夜を過ごしたのでめちゃくちゃ腹の虫がリズムを奏でている。飯を楽しみに、私は食事会場へと足を運んだ。


大きな窓から伊東の町が一望できるぞ


伊東の景色が見える!すごい!
先日は雨により灰色のフィルターが掛かっていた街並みだったが、2日目は雲の隙間からちょっとだけ青空が見える。これなら雨も降らなそうだ。となるとばっちり傘が荷物になってしまうが、まあ良いだろう。これもまた醍醐味である。


朝ごはんらしさ100000%

そしてお待ちかね、朝食バイキングである。
大河ドラマ「いだてん」第2部のバイキング試食のシーンでカクさんが「どうしよう!加減が分からない!!!」と言っていたが、まさにそれである。バイキングは人も皿によそう量も狂う。どれも食べたくなってしまう。そこには昼食の心配や胃のキャパなどの思考が全く存在しない。人間の本能を剥き出しにするのはやはりバイキングが一番である。

メニューは基本的にヘルシーなものが多い。1日目の朝食もそうであったが、ヘルシーなものでおなかいっぱいになると心地よい満腹感だなあと思う。そもそも胃がそこまで強い方では無いので、このラインナップと満腹感はありがたい。ありがたいけど、やっぱり心は油を求めている。ので胃袋にはもうちょっと頑張って欲しい。

それにしても美味しい!お魚も野菜も食べ応えがあってうれしい。
このおかずなら確実に納豆ご飯に味噌汁がベストマッチだが、私は「ホテルの濃いオレンジジュースとパンが食べたいよ~~~!!!」と願ったため、絶妙にミスマッチな朝食が完成した。悔いは無い。なぜならどっちも美味しいから。


朝ごはんといえば………な!

でも味噌汁が好きなので味噌汁は飲んだ。
まさかの貝汁だったので、飲んでる最中ずっと島二郎が頭に浮かんでいた。しょっぱくて美味しい。余談だが、島二郎のCVは大塚芳忠さんだと嬉しいなと個人的に思う。


アプリの効果でグッとそれっぽくなったやつ

朝のハトヤホテルは夜とはまた違う爽やかさがある。
神秘的なトンネルには朝の静かな空気が漂っているし、豪奢なロビーは清らかな美しさが漂っている。ちょっとだけ寂しさを感じさせるのがまた良い。

窓から差す光がよき

そして「シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング」をリアタイし、荷物を纏めてハトヤを去った。ゆるドキは最高なのでみんな見て。


また行きたいな

ハトヤホテル、豪奢でどこか懐かしい。
その懐かしさを生きた年代ではないので懐古の気持ちは無いが、なつかしさに心惹かれる気持ちというのは年代問わず持ち合わせてるんじゃないだろうか。歴史に魅かれると言うと意味が大きくなってしまうが、レトロを愛するというのはその一種なんだと思う。

自分の知らない年代物に触れるのは、いつだってわくわくが止まらない。

ちなみにハトヤに泊まると、海のハトヤことサンハトヤの温泉とかも使えるらしい。予定があったのでこちらには顔を出さなかったが、もし次があるならばサンハトヤの方にも顔を出したいなあと思う。
というか伊東駅周辺あんまりじっくり見られなかったからリベンジしたいよ!!!!!!あと次はもう一泊したいよ!!!!!あと夕飯はちゃんと付けようと思いました!!!!!!!


トンネル。外から見るとこんな感じ。



というわけでわくわくのハトヤに別れを告げ、伊東旅は後編へ続く。

おまけ 写真いろいろ


部屋の散策
鳩の置物が置いてある。ハトヤだからね。

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