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微笑ましい瞬間

自分の評価が気になる

特にグループレッスンが終わった後はいつもそうなる。

レッスン後のお客様の様子を見る。無理に感想を聞くことはないが、良い感想ほど”本当に?”と疑心暗鬼になる。ほぼ毎回、振り返りという名の反省を繰り返すのだが、この行動が、どんな変化を作り出しているのか考えてみたいと思う。

疑心暗鬼について

最近知った仏教用語に”五蓋(ゴガイ)”という言葉がある。詳しくは、下記の引用を参考にして頂きたい。簡単に説明すると、悟りに到達するまでに邪魔をする5つの事柄を言うらしい。

五蓋
①貪欲蓋:むさぼること
②瞋恚蓋:怒ること
③惛沈睡眠蓋:心身のはたらきを弱め、ねむりこませること
④掉挙悪作蓋:そわそわ落ち着かず悩み後悔すること
⑤疑惑蓋:仏の教えを疑うこと

http://fukagawafudou.jugem.jp/?eid=3247#gsc.tab=0

特にこの”疑惑蓋”、疑心暗鬼なのだが、自分の評価にこだわる性格は、自分が信じるモノを疑う心の事を言うのではないだろうか。社会の中では、その用心深さは役立つこともあるけれども、初動は遅い。

どれだけ学びを深めても、その自信のなさをカバーすることは出来ない。自信のない自分を演じていると、行動に脅えが目立ってくる。そして、何事にも消極的になり始める。人は不安定な環境に身を置くと、上にあるその他の阻害 ”怒り、イラつき、怠け、不安”も出てくるのではないだろうか。

相手を思う気持ちを忘れてはならない

自分の評価よりもまずは相手の今に誠実なりたい。快適な状態が長く続く事を願って、相手のために何かを伝えてみよう。

顧客価値 ー 顧客の視点に立って考えるコト。この辺りの言語化はまだ発展途上だが、追求していくことが自信に繋がる気がする

2年ほどパーソナルを担当しているお客様が、”息子夫婦とジムに通ってみたいので、どこかお勧めありますか”と尋ねてこられた。非常に微笑ましい瞬間だった。”やってみたい!”と思うまでに、勇気のいる人たちもいるのだ。原因だった痛みや不安が減ると、様々な選択肢が増えて自然と前向きになる。勝手にそうなる、らしい。つまり、私が提供している時間や技術は、勝手にそうなるお手伝いをしているに過ぎない。

最後に

答えを私は持っていない。お客様が答えを持っている。私の学びや技術は、その答えを引き出すためにある。自分の評価にこだわる必要はないのだ。

A yogaの概念、恩師、仲間、そしてお客様から支持されて気付かされる成長(可能性)がまだまだあると感じる。評価を気にする自分が完全に消える事はないけれども、お客様(皆様)との対話を楽しんでいきたい。この仕事を続けるほどに、また微笑ましい瞬間に出逢えるに違いないはずだ。

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