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人の耳にピアスをあけた時の話

私の両耳たぶにはピアスホールがひとつずつ。軟骨にはひとつ。

軟骨ピアスをあけているからだろうか、ピアス上級者だと思われたのだろうか、友達から「ピアスをあけて」と頼まれた。承諾した。

私のピアスホールは自分であけたわけではないんだけれど。


耳たぶのピアスは美容皮膚科で、軟骨のピアスはピアススタジオであけてもらった。ピアッサーもニードルも、触ったことすらない。ピアスのあけ方などわからない。

とりあえず、ピアッシングのために何が必要かをぐぐる。どうやら、ピアスホールを綺麗につくるためにはニードルのほうがいいらしいぞ、と友達にLINE。さっき知ったばかりの情報。

友達からの返信、「どこで買えるの?」
ドンキ行けばあるんじゃない、しらんけど

ドンキへの圧倒的信頼感(実際売ってた)


そんなわけで、ドンキに集合。
ニードルとピアス、消毒液と消しゴムを購入。

ピアッシングの準備が無事整いました。
ここで不安要素がひとつだけ。

私は、注射が怖くてまともに見ることができないんです。痛いのが怖いんじゃなく、針が刺さるところが怖い。

つまり、先端恐怖症です。

そして、ピアスをあけるための道具、ニードルがこちらです。

とてもするどい

怖すぎ、これを耳に貫通させるの、こわすぎ。

めっちゃ怖いわ針とか苦手なんだよね、注射見れないんだよね、と友達に伝えたら、「初めて知ったんだけど」「大丈夫??」と友達も不安になり始めた。そりゃそうだ。

注射も見れないやつにピアスあけさせるの、さぞかし怖かっただろうな。「なんでいいよって言ったの??」と真っ当な質問が飛んでくる。そんなもの、なんとなくです。


ビビり散らかした私が「ひえぇぇ」だの「怖ぇ〜!」だの言いながら、耳たぶとニードルを交互に眺めつつぎゃんぎゃん喚いてしばらく経った後。ようやく覚悟を決まり、針の先端を耳たぶに押しこむ。

目を背けたいけど、さすがにしっかり見ながら針を刺す。

耳たぶ、意外と厚い。ぐいぐい針を押し込んではみるけど、なかなか貫通しない。もっとするっと針が通るのを想像してました。

そしてぐいぐい押してたら耳たぶ曲がる。まっすぐ針を通したいので、曲がらないでいただきたい。このために消しゴムを当てるのか、と納得。針先と消しゴムで耳たぶを挟み、ぎゅっと押しつぶす。

無事ニードル貫通。
友達いわく「あんまり痛くない」

まっしろだった消しゴムに血。私の指にもついた。他人の血液に触れることなんて滅多にない。ちょっと身体の力が抜けた。

ここからは、貫通させたニードルを引き抜きつつ、ニードルに連結したピアスを通す作業に入ります。

血のついたニードルを片手で押し、もう片手でつまみ引っ張る。怖い!!力が抜けて上手く針をつまめない。

でもがんばった。残り1センチくらいまでニードルを通したところで、ピアスを連結させて、ピアスごとニードルを押し込んで、耳たぶにピアスを通していく。

無事ピアス貫通。
ピアスのキャッチをくるくるはめて、ピアッシング終了。疲労困憊。


幸い、友達が痛がったり怖がったりしないで黙ってじっとしていてくれたから何とかやり切れました。まじで怖かった。自分のピアスをあけてもらった時よりずっと怖かった。

教訓。先端恐怖症のやつにピアスをあけさせてはいけない。当然だね。


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