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学校が合わない中1長男との会話録

長男「オレ、登ってるよね?」


私「うん、めちゃくちゃ登ってる。

 ママ、下ってるから余計にわかる。

 なんで?下り切ったから?」


長男「うん、まぁ、多分落ち切ったんだね。

 で、落ち切ったら登るしかなかったっていう。」


私「やっぱり落ち切ったら登るしかないんだ。

 でもさ、登っていく方向性がもうすでにママの先にいるような感じがする。

 落ち切った後にさ、登っていく方向がこじれちゃう人もいると思うんだよね。

 こうなったのはアイツのせい!とかさ、自分の〇〇がダメだからとかさ。

 ママはそういう方向性とか苦手でさー、つい自責の方向に寄って行っちゃって、長男くんみたいに冷静に客観的に考えてスマートに登っていけないんだよね。」


長男「まずさ、困ったときに考えるか行動するか、人は得意な方を選ぶと思うんだよね。

 で、考える人にも2タイプあって、うまく生かせる人と生かせない人、行動するタイプも同じ2タイプね。

 オレは多分、考えるのが得意で、学校に行かない選択をしてゆっくり考える時間があったから、こうやって上手く成長したというか、そんな感じ。」


私「うーーん。ママは多分、状況に合わせて行動する方を選んできた気がする。

 行動し続けてると考える時間ってなくてさ。

 考えると深みにハマるし。

 長男くんみたく、スマートな答えが出せないよ。」


長男「そんなの考え慣れてないからだよ。

 考えるにもコツがあるんだから。」

 

私「すごいな。

 ママが長男くんみたいにずっと家にいたとしてよ?

 ずっと考え続けてたとしても、多分長男くんのように達観できない自信あるわ。

 主治医の先生も言ってたけど、人よりも客観的に物事を見る力が長けてるんだよね。

 ママはそこがめちゃくちゃ苦手だからさーー、すごい勉強になるよ。」


長男「ママはさ、分析力はあると思うんだよね。

 だけど見る力が弱いから生かせない。

 ただ見るだけなんだけど、ママは見ながら動いちゃってるもんね。」


私「そうだね、そこ、今まで自覚なかったんだよね。

 どっちかっていうと、すぐに動ける方が今までは重宝したからさ。

 でも子育てしてやっと気づいたよ。

 待つって大事だよね。

 なかなかできないんだよねぇ。

 良かれと思うと、瞬間的に動いたり話してる。

 ママさ、良かれと思って長男くんに余計なことアレコレ言ってきたと思うんだ。

 今思うと余計なこととかいっぱい言ってたと思うし、傷ついてることもいっぱいあると思うんだよね。」


長男「ママからの言葉はね、そういう受け止め方をしてないから大丈夫。

 言われたことに対して、何でそれを言おうと思ったんだろうと考えたり、その考え方と自分の考え方はどうなんだろうって比較したりする方向で消化するからね。

 それがいいってなんとなく思って、そうしてるから。

 そうじゃなくて、意味もなく攻撃的だったり、言葉の意味が理解できない方がダメージはデカいかな。」


私「えっ!私の言葉をそのモードで受けてるってことなんだ?

 すごい、その力欲しい!

 それなんだよね、私ができたらいいなって思ってること。

 人の言葉を何でも真に受けちゃうというかさ、相手は自分のために言ってくれてるんだしって思うと、それを否定したらいけないような気持ちになっちゃったり。

 人の言葉の捉え方が難しいって思ってたところ。

 長男くんはもうちゃんとそういうことを考えて、落とし込んでるんだね。」


長男「学校でいろいろあったからね。

 何で違和感あるんだろうとか、つらくなるんだろうとか、ゆっくり考える時間があったから考えられたんだよ。」


私「その力があったらさ、人の中に入ってもなんとでもなりそうな気がしちゃうんだけど、どうなの?」


長男「できるけど、その力を使うかどうかは状況によるよ。

 だって疲れるし。

 学校に行くのも隔週が限度だと思うしね。

 あと、その力は学校の先生には使わないことにしてる。

 使うか使わないかも人によって考えてるよ。」


私「ガーーン!

 私、力があるなら使えばいいじゃん!って単純に思ってた。

 そうか、力を持ってても使わない選択もあるのか。

 なんかめちゃくちゃ考えてるね。

 もうママじゃ及ばないよ。

 その点、パパとはそういう話ができるからいいんじゃないの?」


長男「パパは申し訳ないけどママよりもわかってるし、話もできる。

 でも話しにくいんだよね。

 なんか言葉が出てこないんだよ。」


私「ふーーん、そんな感じがあるんだ。

 全然わからん。

 ママ、パパとはめちゃくちゃ話ししやすいからなぁ。

 それに長男くんともめちゃくちゃ話せるし。

 長男くんだって、めちゃくちゃママには話すじゃん。

 なんだろうね。

 近い考え方を持っていても、話しやすいとは限らないんだ。

 なんかそんなこと、今までママ考えたことがなくて、話しててすごい楽しいんだけど。」


長男「保育園のときからいろいろ考えてたよ。

 そういうものかと思ってたけど、なんか自分が周りとちょっと違うのかなぁと思ったのは小学校の2〜3年くらいかな。」


私「ああ、そうだよね。

 その頃じゃない?いろいろ話してくれるようになったの。」


長男「そうだね、それまではわからなかったし、そういうことを話そうとも思わなかったし。」


私「ママにあんまり話さなかったもんね。」


長男「人に伝えるとか考えたことなかったからね。

 人に伝えるってこういうことなんだってわかってきたのはこの1〜2年くらいじゃないかな。

 それまでは言う必要性とか感じなかった。」


私「なんかひょうひょうと生きてたよね。

 すごいなって思ってたけど、長男くんの考えてることが全く見えなくて、親としては混乱してたかなぁ。

 長男くんのためになってるのか、余計なお世話なのか、コレでよかったのかとか、いろいろ考えてたしね。

 でも今の長男くん見てると、きっと良かったんだろうなって思う。

 学校との相性は悪かったけど、結果的には考える時間が持てて、学校に行かない選択は合ってたんだなって思うもん。

 きっと学校に行き続けてたら疲れて考える時間は持てなかっただろうから、今みたいにキレのある考えに至ってないよね。」


長男「うん、無理だったね。」


私「すごいなぁ、そうやって自分に合った選択ができるんだから。」


長男「自分の考え方もそうだけど、周りの環境も良かったんだと思う。

 誰かのせいとか、何かのせいじゃなくて、合う合わないなんだってわかってからは、合うことを考えるようになった。

 時代も多様性とかの方向になってきたのも大きいでしょ。」


私「本当にそうだよね。

 ママはさ、子どもたちにはそうやって考えようと思ってるけど、自分のことに関してはまだまだ昔の考えで縛ってる気がする。

 自分のことになるとすごく難しいよ。」


長男「考えることも慣れなんだって。

 ホラ、ママはさ、いつもオレに筋肉使えって言うじゃん?

 おんなじだよ、ママは頭の筋肉を使い慣れてないんだよ。」


私「ああ、もう、その通り。

 そうだね、ちゃんと考える練習をしていくことにする。」


夕ご飯食べてからの長男との会話。

まだまだいっぱい話したんだけど、その一部の記録。

長男とのこんな話が楽しい。

 

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