勇気をくれた言葉
現在、「学校に行かない選択」をしている長男に植松努さんの想いを届けたくて、動画と本を手渡し、感想文を書いてもらった話を記録します。
学校に行かない選択
長男は去年、小学4年生で不登校になりました。
困り感を周りに伝えることが苦手で、それを母親の私もわかってあげられず、先生にも伝わらず、一人で我慢しすぎた結果でした。
なかなか長男に心を許してもらえていないと感じていた私は、私の小学校時代の面白い話やうまくいかなかった経験を話したり、今、自分が仕事で大切にしていることの話をしたりしました。
小学3年の時にやっといろんな気持ちを打ち明けてもらえるようになりました。
理解が深まった頃、長男の「学校に行きたくない」というずっと我慢してきた気持ちが聞けたので、それを大切にしたいと思い、「学校に行かない選択」を選択しました。
「学校に行かない選択」から「学校に通う以外の道を選択」へ
1年以上長男と向き合ってきて、少しずつわかってきたことがあります。
学校のシステムには合わないのだ、と。
信頼できるかもわからない大人(学校の先生)のいうことを聞いて、言う通りに動くことが感覚的に難しいこと。
自分のペースで物事をこなせないこと(しっかり考えて納得してから動きたいから時間がかかる)。
大人が十分な味方ではなく、不安が大きくても頼れないこと。
人との接触も好まないのだけど、人が嫌いなわけではなくて、距離感は人よりもかなり遠めが安心するのだということ。
人から近寄られるのはイヤで、予測つかない不安も強くて、できれば自分のタイミングで近寄りたいのだけど、そこまでにはものすごい時間がかかること(母の私でも9年です)。
家でも学べることが多くあります。
自分で毎日のスケジュールをこなすのは結構スキルが必要です。
自分で自分を律するって実は大人でも難しい・・・私だって仕事がなかったらもっと朝はゆっくりしてしまうと思います。
その中で、朝起きて、その日やることを計画して、予定のある日は時間までに支度して。
時間や予定の管理、メリハリの付け方、からだを動かすこと・・・学校に行かないで生活リズムを安定させて健康的に過ごすって究極の自律スキル!!!
会社に通うような一般的なサラリーマンの道は考えにくい、と思えたのと、「一番大切なのはメンタルコントロール」と主治医に言われたのとを考えると、家で気持ちが安定して日々過ごせることを大切にするのがいいんでしょうね。
目標は学校に通うことではなくて、家で学び、家で安定して過ごすこと、生活スキルと自律スキルを身につけること、としました。
大切にしてもらいたいことを伝えたい
家にいたって人の影響を受けることはできます。
私は以前、聞いて感動した植松努さんの動画、「思うは招く」を一緒に観て、植松さんの本を渡しました。
長男に伝えたい言葉を植松さんはたくさんのエピソードと一緒に言葉にしてくれていて、きっと勇気が湧いてくるんじゃないかな、と思いました。
長男に感想文を書いてもらうと
長男は文章を書くのが苦手でした。
日記みたいなエピソードを文章にするのは特別な出来事がない限りやらないことがほとんどでしたし、表現するのも苦手でした。
そんな長男にどうしても感想文を書いてほしいとお願いしました。
この本を読んだ感想が知りたいから、と。
私が小学校の時には毎年夏休みに書くのが当たり前だった読書感想文、長男は一度も書いたことがなかったので、どんなふうに表現するのか知りたかったんです。
初めはイヤそうだった長男、私の勢いに押されて書いてくれました。
私はどんな文章を書いてきても必ずいいところを見つけて褒めようと思っていました。
ところが、書いてきた文章は想いが端的に表現されていて、私は胸を打たれました。
そして、
「多分長男は本を読んだ感想とか、書いてあることをまとめるとか、そういうのは得意なんじゃないかな。出来事を日記のようにつらつらつづるのは苦手かもしれないけど、書かれている文章を理解してまとめて自分の言葉にするのは上手だよ。とてもシンプルでわかりやすい、この文章好きだな。」
と感じたままの気持ちを伝えました。
上手な文章を書くテクニックって色々あるし、私はそういうテクニックがないとうまくならないんだなって思い込んでいたのだけれど、長男の文章を読んでハッとしたんです。
文章自体は構成とか主語と述語とかちょっとわかりにくい文ではあるんだけれど、長男の想いとか感じたことがちゃんとストレートに伝わってきて、文章って上手い下手よりも伝わることが大事なんだなって教わりました。
勇気をもらえたって嬉しい。
感想文(そのまま記載)
どうせ無理と思っていたことがだんだんと勇気がわいてきて、できるようになったりお金がなくても運命が自分に合う人と会わせてくれるし、友達ができても自分に合わないと友達じゃないってきっとこれは自分に勇気をくれる1つの言葉で本当の仲間は自分に合った人だって教えてくれました。
そして自信の作り方まで教えてくれたので、自分に合った人なのかなと思って、この本を読んだら「無理」と思ったことに自信がわいてきました。
この本を作った人は本当に「無理」とか「できない」とかの言葉をいっぱい聞いてきたのが感じられる本でした。
不登校で学校に行けなかった人にすごく読んでもらいたい本でした。
この本は「どうせ無理」と思った人が自信をつける本です。
本当の自信をつかめました。
普通の人だって「自信とかやる気とか勇気さえあればきっとできる」を伝える本でした。
この記事が参加している募集
サポートのお気持ちがとっても励みになります😊✨その幸せの気持ちを他のたくさんの方へつなげていきたいと思います🎶