オレは最初から狭い世界で生きていく
社会不安が強く、学校に行かない選択をした小学5年長男との会話を記録しました♪
長男とのコミュニケーション
私は、世の中ってこういうものと考えられているんじゃないかな、ということを長男と時々話しています。
知らないのと知っているけど違う選択をするのでは、大きく意味が違うと思うから。
そして、私は知らないことが多い人間で、知っていたら…と思う経験がたくさんあったから。
ただ押し付けにならないように、こういう考え方が主流だけど、とか、日本では採用されているけど、とかそういう言い方にして、最後は長男の意見を聞くようにしています。
それが私にとって、長男の理解につながっています。
会話内容
私「学校は無理して行かなくていいとママは思ってる。
悲しい経験を積み重ねて生きる元気を失うなら、家で元気に過ごしていた方がいい。
だけどママが週1回個別で1時間でも学校に一緒に行こうと誘うのは、なんとか行ける環境であれば必要な経験を積み重ねてほしい部分もあるからなんだ。
理解してくれない先生かもしれないけれど、そういう先生に対してどう伝えていけば伝わるか、自分が傷つかずに過ごせるか、そういうスキルを身につけるって大事だって思う。
人との関わりはこれからもなかなか避け続けられないこともある。
でもちょっとずつでも関わっていれば、人に対する怖さも増えないじゃない?
ママはキャラ別の関わり方を関わる中で体得したクチだしね。
しんどかったら休めばいいし、でも行けるならできるだけ行こう。
それが大事って今は思ってる。」
長男「学校は必要ないし、行きたくない。
先生は、テキトーに流すとか曖昧に答えることがあまり効かない人だなと思った。
きっとちゃんと伝える方がうまくいくんだろうなって。
だから伝えることにした。
でもそうするといつもの100倍くらい力を使うから、週1回で限度。」
私「なるほどね。
それでか、前回はめっちゃやりとりが上手くなったなぁ、と感動したよ。」
長男「ホントに学校行きたくないからね。
ちゃんとできるようになれば、学校行かなくていいし。」
私「(苦笑)
あとさ、学校っていうのは自分の世界を広げるためもあると思うんだよね。
子どもって世界が狭いじゃん?
いろんなこと知らないけど、学校に行けば自分からやろうとしなくてもいろんなことを教えてくれて、世界が広がるんだよ。
その中でさ、自分に合ったものを見つけたり、興味のあることがわかったりして、少しずつ自分の道を選択していくんだよね。
だからさ、嫌だし行きたくないけど世界を広げるためって思ったら少しは前向きにならない?」
長男「オレはそう考えないから。
最終的に狭くなるなら、最初から狭くていいよ。
オレは今、狭い世界でしか生きられないし、やれる範囲でしかやれない。
だからたくさん教えられても困る。
自分に興味ないこと、入っていかないことをやるのは無理。
オレは自分に合った世界でやっていく。」
私「かっちょええーーー!
私、長男の歳でそんなん考えたことなかったわ!
目の前のことを一生懸命こなすので精一杯だったし。
その脳みその半分くらい私に合ったらなぁ。
そういうことなら、基本はそれを尊重する。
でも偏りすぎるのは親として心配だから、気になることは伝えるし、できることは経験してほしいって思うし、一緒に考えてね。
ママはママなりに生きてきて、思うこともあるからさ。
だけど…長男との話をしていると、今の日本ってホントに選択肢がないなぁって思う。
学びの選択肢がもっともっと広がっていったらいいよね。」
私の心の中
…正直、すごいなぁと思った。
ホント、私はそんなこと考えないで生きてきたもん。
話を聞けばさ、それも一理あるよね。
狭い世界で積み重ねていったって、どこかのタイミングで広げざるを得なかったり、自然と広がっていったりするし、物事ってそういうものだと思う。
長男みたいに今の自分をしっかりと理解できて、興味のないことはできないと判断しているなら、それに沿って生きる選択ってなくはない、今の世の中なら。
長男はそういうタイプなのかもしれない。
そのスタンスを尊重しようと思ったよね。
そう考えると、日本の教育って学び方の選択がないんだなって思った。
次男みたいに机上での勉強だと退屈しちゃうというか、身に入らないけど、体を使うとか体感することで学ぶのは得意。
視覚優位のタイプだったら映像やわかりやすいプリント学習の方がやることが明確で、終わりがわかるし、安心できそう。
学習障害の子たちだって、入力や出力を工夫すればなんら問題なく学べる。
長男みたいに最初から自分の進む方向がある程度定まっていて、やりたいことだけしっかりやりたい子もいると思うし、人の刺激があると学びにくいから、オンラインとか柔軟に対応できたらありがたい。
就学のときにその子の特性や学びに適した環境をアセスメントして、その子に合った教育の仕方が選べる教育になったらいいのにな。
先日、学校の見学に行って思った。
もう学校教育のやり方は厳しくなっていると思う。
集団で30人以上を先生一人でなんて難しい。
年齢でわけるよりも知的な水準とか、特性、適した学び方に合わせた方が伸びると思う。
なんてよくも知らない人間が何言ってんのと思うかもだけど、ここでただ言うだけなら何の問題もなし(笑)
コロナをキッカケに日本はどんどん変化してる。
教育の現場も変化せざるを得なくなってる。
先生にも子どもたちにも困らない、いい環境を選べるようになっていったらいいなぁ。
今のところ、長男のアカデミックな学びは通信教育と学校のテストプリントくらい。
そこをガッツリやるよりも、生きる力を身につけてほしくて、いろんな体験をしてもらってる。
スモールステップで、でも着実に積み重なってる。
いろんな学び方が合っていいと思う。
親子でいろいろ探っていくしかないよね。
枠にハマらないから苦しいのだもの。
枠にハマらないカタチを探していきまーす!
…とはいえ、私は枠にハマることで安心するタイプなもんだから、に、苦手なのよね。
私も世界を広げていきまーす♪
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