心打たれた言葉
大海を悠然と泳ぐシロナガスクジラ。もしも宇宙の片隅から地球を眺める生命がいたとしたら、そしてそれが人類が大型の航空機や船で行き来する以前であったなら、この巨鯨こそがもっとも目につく存在であったかもしれない。-巨鯨 水口博也 より引用-
私が中学のときにわざわざ大きな本屋さんまで行って、買いたかった本を買った。
水口博也さんの写真集、「巨鯨」。
クジラが好きだった。
特にシロナガスクジラが。
その本の中の一節に心打たれ、今でも心に残ってるのが冒頭の言葉。
この言葉で頭の中で広がった世界に浸りきった。
自然の大きさを感じられて、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと思った。
私は色の本やクジラ、マナティの写真集をよく買って眺めていた。
好きな音楽はクラシック。
チェンバロの響くバロック音楽も好きだったし、交響曲の壮大な音の重なり合いも好きだった。
自分の世界に浸っていた中学時代。
当然好きなものを共有できる人はいなかったけれど、気にならなかった。
今思うと、中学時代がいちばん自分らしくいられたと思う。
そんな自分らしさは社会適応には向いていなかったので、いつしか影を潜めてしまったけれど。
まだその頃買った写真集を持っている。
久しぶりに開きながら、あの頃の自分に会いに行きたいなって思った。
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