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人生の交差点:直進以外を選ぶとき

ずっと周りが見えずに、走り続けてきた私。

子育てに行き詰まったことがキッカケで、ゆっくり歩くようになり、やっと立ち止まれたと思う。

立ち止まったら、いろんな大切なことが見えてきた。

私は社会や周りの価値観だけでそれがいいのだと判断し、それがどういうことなのかもよく考えずに、ひたすら走ってきたんだと思ったよね。


それもひとつの生き方だったと思う。

でもね、それやってると、なんか周りとうまく関われないんだよね。

多分、決めつけて走ってるだけの私だからよね。

目の前を見てるようで見てないしね。


記録として、今見えてる世界と感覚を言葉に残そうと思う。


ピュアで素直と言われる私

私はこのnoteでもよく言われるし、前に働いていた職場でも言われたんだけど、「素直」とか「ピュア」なんだそう。

自覚ないの。

それを周りと比べたことないし。

ただ、ピュアで素直だと言われたときの違和感で、それがちょっと周りとはズレがあるんだ、と気づいたよね。


自分では、そうでありたいと思ってやってるわけではなくて、私らしく生きてきた結果がそうなってるだけなのよ。

悪いことしてないと思うのに、何でこんなに違和感があって生きづらいのさ、という感覚。


ひとつは母の影響なのね。

母は多分、私よりも強い信念とパワーと素直さとピュアな心を持ってる。

それを前面に出して生きてるから、所属しているいくつかの組織からは会長とか部長とかそういう役割をお願いされてる。

自分には向いてない、と言いつつも、なんだかんだマジメにやってるんだけどね。

母はどこかで、自分はこういう人間だから、もうこうやって生きるしかないって覚悟を決めてるのかも。


一方、私は冷静で省エネで合理主義な父の血も混じってる。

母の影響を多大に受けながらも、その生き方は合理的じゃないとどこかで思ってるのよね。

熱い生き方しか知らないのに、そんなのヤダって思ってる。

それでも性格的に走らざるを得なくて、結婚とか子育てとか仕事とか、目の前にあるわかりやすい目標を目指して走ってきたんだと思うわ。


子育てって、まぁ思うようにはいかないよね。

私は子育てに対する想いや理想が強かったから、その反動はすごかった。

一度は私が変われば上手くいくんじゃないかと思って、努力を重ねてきたけどね。

違ってたって気づいたのは40歳手前。

やっとよね。

変わるんじゃなくて、自分を知ってそのままを認める。

なんか言葉にすると当たり前のような感じになっちゃうけどさ、目の前の問題に躍起になるんじゃなくて、自分を見つめ直すことが大切なんだってやっと気づいたんだよね。

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私に生き方を学ばせてくれたのは長男

長男とは2歳くらいからウマが合わなかった。

自分の子どもなのに、なんで自然に親子になれないんだろうって思ってた。

だからね、関係をよくしたくて、長男を理解したくて、療育に通ったの。

でも療育の考え方を学べば学ぶほど、私は自分を失った。

「そうしなければならない」と考えたから。

そうしないと、長男の母ではいられないんだって勘違いしたんだと思う。


その根底にあったのは、今まで自分なりに頑張って生きてきた「私なりの生き方」の否定だったと思う。

このままの私じゃダメなんだ、変わらなきゃいけないんだって。

だからつらかった。

仕事とか、子育てとか、何してても自信が持てなかったよね。


長男は小4で学校に行かない選択をしたの。

私はそれを受け入れたけど、心の底では抵抗してたんだと思う。

そんなことやって、社会でやっていけるようにはならないって。

不登校だったけど、今はこうです!っていう経験談、今はネット上にあふれてる。

だけどそれも結果論でしょって思ってた。


でも2年間、家にいる長男を見てきて思う。

あ、大丈夫だって。

この子はちゃんと学んでる。

自分の得意なことから学んでるんだって。


で、私もそうだったんだって思ったよ。

学校に行ってたけど、社会性や自律性なんて学べなかった。

そういう視点がなかったから。

いい点数や成績を取ることに必死だったし、それが全てだったんだもの。


市のハズレの中学だったのもあるけど、オール5を取るのはそんなに大変なことじゃなかった。

多分、言われたことをそのまま努力して結果を出すことは、得意なスキルだったんだと思う。

それが効果的なのは「学生限定」だとも知らずに、将来は明るいって思い込んでたよね。


社会に出て、そんな自分が甘かったって自覚するまでに、すごく時間がかかった。

自分の努力を否定したくなかったんだと思う。


長男を見て、やっとわかったよね。

子どものときは、自分の得意を生かして生きていいのよ。

苦手なことは周りを頼ったらいいし、守ってもらったらいい。

得意で自信をつけて、心の成長も促していって、自分の土台が安定したら、そこから苦手なことにも少しずつチャレンジしたらいいと思うの。

というか、苦手なこととはどこかで向き合わなきゃならなくなるしね。

私のように。

でもそのタイミングは選んでいいんだと思う。

向き合うのが無理なときは、逃げたって横に置いておいたっていいのよ。


私は40歳目前になって、やっと自分と向き合えたもんね。

逆に言えば、やっと自分と向き合えるだけの土台が整ったってことだと思う。

社会に出て挫折して、でも原因が分からなくて、自分を責めて、情緒不安定になって…今思えば二次障害とも言えるよね。

心が癒えるまでに、結構時間を要したよ。

でもそれも必要なことだったんだと思う。

そうやって少しずつ心の土台を作ってきたんだ。

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凸凹な長男を認められたら、自分も認められるように

長男は社会不安が強いし、潔癖な部分もあるから、とにかく人の中にいられない。

少しずつ慣らしていった方がいいんじゃないかって思ってた。


でも「学校に行かない」選択をしてからの長男は、とても安定してる。

精神の成長が著しい。

私よりも成長してるんじゃん?って部分もある。

多分、そこの学びが得意なんだと思う。

得意なんだから、どんどん成長させたらいいよね。

そうやって、得意なところの成長の貯金ができたら、たとえ人との関わりスキルがかなりないとしても、今だ!って思ったタイミングで向き合っていけるんだと思う。


成長って少しずつコツコツ起きるものもあれば、このタイミング!ってところでググーっと伸びる、そんなものもあると思うよね。

私も自分と向き合ってから、心の成長が著しい。

今まで入ってこなかったいろんな言葉が全身に沁み渡るように入ってくる。

逆に今まで気になっていたことが一切入ってこなかったりね。


もしかしたら長男は、人との中に入っていこうと思えるのは成人したあとかもしれない。

だからといって、家にいたら成長しないわけではなくて。

精神状態がある程度落ち着いていれば、自分の得意をどんどん伸ばしていくんだと思う。


得意なことや得意な方法で自分の人生の舵をとり、自分で生きていく土台をつくるのが小さなときの第一歩で。

次に周りを見ながら生きる方法の選択肢を知る。

多様性を認められるのって、自分が自分でいることをマルできてるからなんじゃないかなって思う。


私は世の中に適応してるし、物分かりもそれなりにあるし、なんて思ってたけどさ、結局目の前で子どもが自分と違う選択しただけでワタワタしたもんね。

多様性を認めようってどれだけ思ってたって、自分の中で自分の多様性や自分らしさをオッケーできてなかったら、どこかでボロって出るんだよね。


大人になって、自分で生活できるようになったらゴール、な訳じゃない。

大人だって成長し続けるんだもの。

人生にはいろんなステージがあって、いろんな視点も考え方もあって、自分が「コレだ!」と思うものを取り入れながら、世界が広がったり深まったりする。

時には今までの価値観を手放して、身軽になる必要もあったり。

ね。

長く細く続くものなんだよね。

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バランスよく生きる

うん。

なんか自分で自分の出した結論に納得したかも。

私は試行錯誤モードに入ったら、決着つくまで他に手がつけられなかったりするほど過集中になりやすくて。

だけど、細く長くって思ったら納得。

気持ちが切り替えられそう。

そうね、安定7割、試行錯誤3割くらいの比率にして、少し落ち着こう。


私、シングルフォーカスだから、コレって思ったときじゃないと情報が脳に入ってこない傾向がある。

逆に言えば、情報をちゃんと選択してるのよね。

ええやん、それで。

シングルフォーカスだから、世の中にうまく適応できないんだ、周りとうまくやっていけないんだって否定してたけどさ。


自分って人間があってこその周りだもの。

私の生き方がどれだけ他の人と違ってても、他の人が選択することを選択しなくても、ええやん。

私はこうやって生きていきたい、を大切にしたい。


今やっと、交差点を認識できたのかもしれない。

私は人生を直進ばかりしてきて、ホントは曲がり道だったのに道が微妙に曲がってるのにも気づかないでただただ直進していて。

気づいたら行きたい方向とは違ってても、どうやって曲がったらいいかわからなかった。

慌てて道なき道を曲がろうとして、失敗もした。


焦らなくてよくて、交差点にきたら曲がろう。

周りをよく見て、自分の行きたい方向へハンドルを切る。

行きたい方向が分からなかったら、人生の地図を広げてみたっていい。

分からなかったら、ちょっと寄り道したり、脇に停めて考えたりだってしていい。

そんなときにスピード出したら事故るよね。


深呼吸、深呼吸。

今、多分、交差点。

ライターへのチャレンジと本職の転職、これからゆっくりとハンドルを切るんだと思ってる。


今度は焦らずにやっていこう。

時間がかかることだから。

「私らしさ」を大切にしつつ、謙虚さと丁寧さを忘れずに。

植え替えた草木のように、土台が安定した2〜3年後には、自分のやりたい方に枝を伸ばし、花開くときが来るかもしれないよね。

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