【図書館で借りました】「おたがいさま」 群ようこ
今回は、図書館で借りた 「おたがいさま」 を
ご紹介します。
「おたがいさま」は、以前ご紹介したこの本と同じシリーズの続編です。
会社をやめて、れんげ荘という古いアパートでつつましく暮らす、
主人公の「キョウコ」。
以前に紹介した「働かないの」でれんげ荘の住人だったコナツさんは、
れんげ荘から卒業。
チユキさんという、若くして家賃収入のあるキレイな女性が入居しています。
キョウコが入居したときかられんげ荘にいる親切なクマガイさんと、
チユキさん、キョウコ 3人のれんげ荘での暮らしが描かれています。
そしてこの物語に欠かせないのが猫の「ぶっちゃん」
たまたまキョウコの部屋を訪れた飼い猫のぶっちゃん。
何度か部屋に来ましたが、ある時から来なくなります。
ある日、街中で飼い主と散歩をしているぶっちゃんと偶然(奇跡?)の再会。
実は「アンディ」という名前だったとわかります。
この、アンディことぶっちゃんへのキョウコの愛情が
私の中で作中の癒しになってます。
散歩をしながら「今日はぶっちゃんに会えるかな~」
「飼い主の方に、いつも何時ごろ散歩しているか聞けばよかった」
などなど…
このキョウコのぶっちゃんへの想いに
キョウコという女性の、素敵さというか魅力を感じます。
自分が年を重ねたときに出てくる魅力や人間力というのは、
若い時からの思考や行動の積み重ねだという風に思います。
きっとキョウコは会社員時代 多忙な中でも、
自分の考えや行動にしっかりと向き合ってきた人なのではないかと思いました。
このれんげ荘シリーズ、
2009年から発売されていて2021年からは毎年出版されている本でした。
「おたがいさま」は2021年の作品なので、キョウコの
れんげ荘物語は続いているようです。
まだまだ、楽しめるので続編を読むのが楽しみ!
子どものときから読んでいる群ようこさんの作品。
群ようこさんは今年70歳だそうです。
群さんも確か独身で、猫好きの方。
れんげ荘シリーズを読んでいると、ついキョウコと群さんを重ねてしまう自分がいます。
もし群さんが作家になっていなかったら、
「こんな人生だったかも」と、ご自身の人生を想像して書いたのではないかと。
70歳になっても毎年本を出版されている群ようこさん、本当に素晴らしいです。
私の読書生活にずっと欠かせない方です。
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