良心より知識|LGBTの意味、本当に知っている?
とある企業さんのオリエンテーションで、動画を2本見るよう指示されていた。
「動画①」「動画②」のそれぞれにリンクが埋め込まれている。
まあきっと、社内説明のような動画なのだろう。そう思って「動画①」を押す。すると、なんとも身に覚えのある動画が再生された。
『中田敦彦のYouTube大学』。ちなみに「動画②」はこの動画の後編。
しかもテーマはLGBT。
ライター業で働く人のオリエンテーション動画がLGBT……?と少し不思議に思ったが、知識があるに越したことはない。通勤中の電車内でそのまま観続けた。
冒頭で中田さんは、「LGBTを本当に理解していますか?」そして「LGBTをなぜ理解する必要があるのか」と問いかける。
良心より知識。
たしかに、優しさのつもりでかけたことばでも、相手を不快にさせてしまうことはある。逆に自分が不快になったこともある。
ちゃんと知ろう。動画の内容理解に前向きになった。
性的指向と性自認をわける
LGBTの理解はまず、性的指向と性自認にわけることから始まる。
これをもとにLGBTを性的指向と性自認で定義すると、このようになる。
しかも、この性的指向と性自認は組み合わせがたくさんあるので、LGBTに当てはまらない、セクシャルマイノリティもいる。
この区分は、歴史が経つにつれて少しずつ増えて定義されていったことば。
何年か後には「あの時代って、LGBTしかセクシャルマイノリティの定義無かったらしいよ」って言える世の中にしたいね。
セクシャルマイノリティが理解されるまでの壮絶な歴史
同性愛の歴史は「犯罪」としての処罰対象から始まる。
19世紀イギリスの産業革命当時、労働力が足りず子どもも働きに出されていたころ。悪い大人の性犯罪から子どもたちを守る意味を含めて、同性愛が「犯罪」と法律で決められた。
その後も、セクシャルマイノリティは不当な扱いを受けてきた。今でいう「ゲイバー」に警察が押し入り不当に逮捕されたり、同性愛と認識されても「それは治療されるべきもの」といわれたり。
しかし、この抑圧がセクシャルマイノリティ同士の団結につながったのだ。
ちなみにレズビアンは、ゲイより認められるのが遅かった。
これは女性の立場が低かったことが原因。
戦前まで親が決めた人に嫁いでいた女性は、戦後からやっと自分で結婚相手を決められるようになった。そのタイミングで女性の性的指向に焦点が当たりはじめたという。
話題のことば、ちゃんと理解しよう
私の周りにも、打ち明けられない(あるいは打ち明ける必要がない、打ち明けないと決めた)だけで、セクシャルマイノリティがいるのかもしれない。
「多様性」ということばが名ばかりにならないように、良心と正しい知識で、無意識に大切な人たちを傷つけないようにしたい。
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