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決められない時に

わたしは割に決断が早い方だと思う。
これはいつも一緒に行動する人達を基準にしたものだけど、もちろん自分より数段早く決める友人もいる。
では何が決め手となって決断するのか。

あらゆる分野での自分の「好き」をよく知っている事がまず1番大事かもしれない。
自分の好きな色や素材、スタイルなどがわかっていれば、洋服や家のインテリア小物などを決めるのが楽。
今まで持っている物にも自然とマッチするしね。

外食のメニューを選ぶ時はどうだろう。
相棒のまるちゃん、めちゃくちゃ時間がかかる人なのだが、わたしはさーっと全部を見渡してコレと決まる。
考えてみると、あまりお肉料理を食べないので、チョイスが魚介か野菜で決めやすいのもあるのかも。
まるちゃんがなぜ毎度あんなに悩みぬくのかは未だ理解できない。

こうしたモノに関する決断は、自分の好きを整理する事でトレーニングできるんじゃないかなと思っている。
大好きなインテリアに関しては、無意識に家に似合うものを選択する自信さえある。
それで思い出したが、最近部屋を見渡していて、黄色を選択している事に気づいた。
茶、グレー、白などアースカラーが基調になっているけど、差し色を意識的に選ぶとしたら洋服でも多用しているブルー系だろう。
ところが実際は黄色にグレーを少し混ぜたような物たちがそこかしこにある。
なんだか自分の知らない一面を見つけた気分だ。黄色を選ぶ時は…という心理占いを見たい気さえする。

ではモノではない決断はどうだろう。
人間関係や仕事、転機が訪れた時は何を基準に決めるのだろう。
どうしていいやらよくわからない時、わたしは「美しい」と感じる方をよく見るようにしている。
美しさは感覚であり、左脳で考えるのとは違う… 良い悪いでは計れない、なにか神の領域が司る場所だと感じる。
言葉では言い表せない事も、美しさという基準で観ると「これだ」というはっきりとした答えが見えてくるのだ。もしわたし達の内側にそういった神の領域が存在するとしたら、答えはいつも自分にある。それは美しさという感性を纏って今自分が選択すべきものを教えてくれるのではないかと思う。

決めるという行為に対して美しさという感覚を使う事は、わたし達の日常のあれこれにもっと感覚的であれという事だ。
周りのあらゆる美しいものを感じ、自分は何が好きかを見続けるのだ。

今決めかねている事があるなら、どちらが美しいか、自分が惹かれるのはどちらかなのかを見てほしい。
効率的じゃなくても心震える何かが、その決断の先に待っているはず。

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