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北海道の景色は懐かしさの中に切なさが込み上げる

今、帰省中の北海道から帰るところだ。

雪を見るとテンションが上がったのは子供の頃で、今は雪を見ると切ない気分になる。それは何故なのだろうか。

これは、大人になっていく過程で、大雪の影響でバスが全く来なく…バス停でひたすらと待たされた記憶など生活していてマイナスな要素を体験してきたからにも思う。冬の北海道の道を毎日通学していた自分はすごいなと思う。

京都にいると、たまに降る雪は寒くて嫌だと言いつつもチョット嬉しい。
雪はたまに降るから嬉しいのだ。

帰省する時の飛行機の中で後ろに座っていた子どもが雪だるまを作るのを楽しみにしていた。
そうだよな。私は子供の頃、毎日、雪で遊んでいた。毎回、しもやけになるほど遊んだ。

真っ白な誰も歩いていない雪の上に仰向けで寝転び、降ってくる雪を顔から浴びたりした。
それは、とても不思議な世界だった。
日常を忘れるひとときだった。
ただ、上から降ってくる雪を見るだけで楽しかった。

綺麗な雪は食べたりもした。
ツララも食べてみたりした。
その体験は子どもの頃にしておいて良かったと思う。

今回の帰省では温泉の露天風呂で雪を浴びた。
子どもの頃に降ってくる雪を眺めたように。
ただ、ぼーっと、この冷たい雪の世界が存在することを感じた。
肺に入ってくる、冷たい空気は、少し痛みを伴うが、息を吸う喜びを感じることができた。
無事に生きれている事に気づく瞬間でもあった。

北海道の景色は不思議だ。
綺麗なのに、どこか寂しい。
大きく雄大だから、自分のちっぽけさを感じる。

私の中で、自然と生きる根性や、自然を愛する魂が生まれたのは、育った北海道なのだろう。

故郷はいつも冷たく迎えてくれる。

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