見出し画像

発達障害児の敏感期ってどうなっているんだ!

タイトルの通り、この記事は回答ではありません(笑)

発達障害児の親として、音楽教師として、ASDの診断の付いている息子5歳、同じく診断の付いている娘3歳といわゆる定型の生徒さん、いわゆる定型でない生徒さんたちと接している

“とりあえず、今日の時点まで”の経験から言いますと、

       そ れ ぞ れ!

になってしまいます。ただし、障害の度合いや傾向にもよりますが、一般的に定型の子供に対して言われている6歳までで発達し9歳で大人と同じ〜、とは異なっているように感じます。

わたしには、敏感期が長いように感じています。


精神年齢の発達がゆっくりな子で、手先の洗練も同様にゆっくり、うちの息子の場合ですが関節が柔らかくて、留め具を外すとか、しっかり持つことが苦手な子の場合、同様に聴覚の敏感期もまだまだ続いているように感じています。

かといって聴覚は赤ちゃんの頃から五感の中で特に鋭敏な感覚。聴覚過敏がある子供のように、元々よく聞こえていたのですが、音感トレーニングや楽器の音を聞く習慣によって、元々雑多によく聞こえていた音の数々が、くっきりしてきたように思います。

息子は3ヶ月ぐらい前からピアノの ド の場所が分かってきたのですが、そこから黒鍵と黒鍵の真ん中に位置する レ の場所が分かり、その隣が ミ だと分かると、それまで歌っていた鼻歌(じゃないです、本気で歌っています笑)の音程がより正確になってきました。

誰が歌ってたのを覚えたんだかわかりませんが、ある日
「ドドソソララソ〜 ファファミミレレド〜」
と、きらきら星の出だしを音名で歌い出すではありませんか!おおお!!と思ったら後は 「ファファシシレレド〜 ミシシミレレファ〜 」などと曲はそのままに音名だけ適当になりました。うわぁ、歌ってる音と音名がバラバラ。それ、音名の理解が完璧じゃない今しか逆にできないんだよね。(笑)と面白がりつつ、最初だけ音名も音程もバッチリ合っていてびっくりしたできことがありました。

理解が追いついてきたから、音そのものにフォーカスすることができるようになってきたのでしょうか。いずれにせよ息子の能力はゆっくりではあるけれどまだまだこれからが伸び盛りと感じています。

息子に対して、毎日、平仮名、カタカナのなぞり書きや、数字を指差ししながら数えたりする自宅学習を旦那さんが行ってくれていますが、そういった手先を使った学習が進むたび、鍵盤や楽譜、音に対する理解も進んでいるように感じます。

何かが分かるようになると、休符を指差して、「これお休みなんでしょ?」と、面白く感じていってる様子が見られます。今度は楽器を扱う手先の練習や聞く練習によって、数字や書字などの洗練にも繋がるのではと考えています。

生徒さんも同様に、ソルフェージュなどを歌う練習がやっぱりゆっくりした進度ではあるものの、着実に進歩があります。

ここまで書いてみて、改めて思ったのですが、

敏感期と呼ばれる急激に伸びるある一定の期間がそもそもなく、そのかわり頭打ちにもならず成長し続けるような感じなのかもしれません。

たくさんの音が聞こえている、聞こえすぎている子供たちに、生涯心地よい、と感じる音がここにあるんだ、ということを知ってもらえたなら、生きづらさを持つ方々にとって、それは一つ心の支えになるのではないか、という希望を持って今日もレッスンをしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?