見出し画像

☆ ユマニチュードーコミュニケーションの希望

 
 介護という職種は、優しい気持ちを役立てたいと高い理想を持って入社し、心が燃え尽きて辞めてしまう人が少くない職種だそうだ。私もその一人だった。


 認知症の方と気持ちを通わせられないさみしさが当たり前になるとカサカサしてきて、何も感じなくなって、心がゴムみたいになった自分が嫌になってしまう。

 なるべくポジティブな反応をもらえる、というのは本当にありがたい事だ。声や表情、何かが通い合っているという手応え、同じ空間を共有しているきらめきがある。

 意志疎通が難しい時、まず技術として『 ユマニチュード 』は 希望に溢れている。ほとんど無反応に感じられる時でも、介護者がポジティブな実況中継をしてエネルギーを循環させたり、訪室時に「 あなたに会いに来ました 」と伝えること。


 そして私にとって、メソッドの根底に流れる大きな愛が、日常の何気ない対人コミュニケーションを改善させる希望にも溢れている。正面から視線をとらえて見つめることがこんなに大切だなんて知らなかった ☆☆☆



『 愛情と優しさに関する飢えを感じているにもかかわらず、社会がこれまで十分に応えてくれていなかったのです。
 ー略ー
 私がこれまで出会ってきた国の人たちの中で日本人は最も人間関係を怖れています。それがために他者に出会うのがすごく難しい。ユマニチュードは、まさにそのような状態から抜け出す方法を示しています。だからこそ、日本人は「 これは開放の哲学だ 」即座にと理解するのです。』

『ユマニチュードという革命』
 イヴ・ジネスト、
 ロゼット・マレスコッティ ( 仏 ) 著
   誠文堂新光社 ( 2016年 ) 


☆お読み頂き本当にありがとうございます!とてもうれしいです (〃^ー^〃) ☆💕💕💕