そんな日もあるよね

「なんか、今日、行きたくない」

・・・。

何回言われても、慣れない、息子の一言。

外は、梅雨らしくしとしと雨が降っている。

雨のせい？

最近、気持ちが上がり気味で、フリースクールも楽しく過ごしているようだったし、昨日も機嫌良く楽しく家で過ごしたし(布団基地でリビング占領されたけどさ)、


だから、今日もなんら問題なく行くだろうと(勝手に)思って、着々と行く準備を進め、

フリースクールに息子を送り届けたら、セブンでエクレア買って、今日はホットコーヒーを飲みながら録画してあるドラマを見ようーーっと♪

♪♪♪♪

なんて、頭の中音符マークいっぱいにしちゃってたもんだから、

だから！！！

「やっぱり、行きたくない」

の一言は、キッツイのよぉ。

私も学べばいいのにさ。
「行かないかもしれない」って、頭の片隅においておくことを。

しかし、あんなに調子よかったら、やっぱ、今日も行くよねって思っちゃうわけよー
だから、早く来い来い自分時間♪なんつって頭の中で音符マークいっぱいにしちゃうわけよー

はぁ。

「そっかぁー」

とだけとりあえずサラっと反応して、
暫し、

待機。

(※焦るな私！ここで焦ると、地雷踏んで、ギャー！ってなるぞ！耐えるんだ！全ては、コーヒーと一緒に食べるセブンのエクレアのためだ！)

結局、作り置きしてあったホットケーキを食べながら行くってことでテンションがあがり(繊細っ子あるある。どこにテンションあがるきっかけがあるかワカラナイ)、無事にフリースクールに到着するが、

「もう帰りたい」

はい、出ました！
到着０秒の「帰りたい」

「そっかぁー」

とだけ、とりあえずサラっと反応して、
暫し、

待機。

(※焦るな私！以下、上に同じ)

すると、なんか、遊びだした。

ヨシっ。
そろそろいいかなぁーと判断し、いつもの声がけ。

「じゃあ、お昼頃お迎えに来るね」

ガシッ！

ん？

おかしいぞ？
いつもならここで手を振ってくれるが、
ん？なんだろね？
私の手を離さないぞ？

嫌な予感。

「一緒にいて」

はい、出ました！
付き添いコーーーーーース！

いやーーーー！！帰りたーーーーい！！
だって、あたしには、エクレアが待ってるのヨォーーーーー！

「お母さん、病院行かなくちゃでさー(はい、帰る理由No. 1)」

息子、無言。

(※焦るな私！以下、上に同じ)

「じゃあ、もう少し気持ち落ち着くまでいようか？」

息子、頷く。

シカタナイ。
アセリハキンモツ。

そこから３０分くらい経過し、息子がお友達とタブレットでゲームをやり出した。

チャンス到来！

「じゃあ、昼過ぎ来るね」

というと、

ガシっと私の手を掴む。
(えーマジですかー)

が、ゲームやってるもんで、すぐ離さざるおえない息子。

チャンス！

「じゃあ、昼過ぎ来るねぇ〜」

と、頭を撫でて、逃げるように立ち去る母。

よしよしよしよーーーし！
心の中でガッツポーズ！

大丈夫かなぁ、と気にしつつも、
ホッとしながら、大好きなあいみょんをかけ、車で帰宅。

セブンでお目当てのエクレアを買い、ホットコーヒーをマグカップに準備して、

うっほほーーい♪
ドッラッマッーー！
めめの月9を見ようとした、その時。

チロリン。

『Yくんが、帰りたいそうです』

・・・

いやーーーーーーーーーー！！！！

『すぐに行った方が良さそうな様子ですか？？』（粘る、母）

チロリン

『早く帰りたい、だそうです』

・・・

『了解しました！すぐ行きます！』（返事は明るくね）

・・・ガクッ。

しかも、そのタイミングで外からザーーーーッと強めの雨が降り出した。

私は、熱々のコーヒーをシンクに捨て、エクレアを冷蔵庫に閉まった。

はぁ。

自分時間ゼロ秒でのお呼び出し。
私は、再びフリースクールに戻った。

フリースクールに到着すると、

・・・めっちゃ、友達と遊んでるやん！！

「迎えに来たよー帰る？」

と、聞くと、

「最後までいる。一緒にいてほしかっただけ」

・・・

ふぁいっ！
かしこまりましたぁ。

私は、部屋の隅に座り、noteにこのこと綴ったんねん！！！！
と、思っていた時、先生が話しかけてきた。

「Yくん、私の膝に乗りながら、帰りたいなぁ。暇だなぁ。時間が過ぎるのが遅く感じるって言ってたんです。そしたら、中学生のMくんが、横に来て、

『わかるよー待ってる時ってさ20分でも時間が過ぎるのが遅く感じるんだよな。帰ったら甘いものでも食べてさっ！そしたらまた元気出るよ！』

って、話しかけてくれたんですよ」

と、教えてくれた。

Mくんも、4月から学校頑張っていたけど、最近は疲れてしまって、フリースクールの方に来ているらしい。

子供も、いろいろ気持ちが揺れ動いているんだな・・・。


Mくんの優しさに、涙が出てしまった。

優しいなぁ。
優しいなぁ。
優しく育ってるなぁ。
ありがとう、Mくん。

そして、ふと、息子を見た。

アレ？
いない。

「Yくん、先生とお友達と近くのホームセンターに買い物に行きましたよー」

・・・へ？

母、ポツーン。

来た、意味ーーーーーーーーーー！！！！
エクレアーーーーーーー！！！！！

まぁ、私が来たことで安心して、みんなと楽しく過ごせたなら、ハナマルでしょう！！！！！

欲が出てきてしまうね。
調子がいいと。
もっと、楽になりたくて。
もっと、自分の時間が欲しくて。
もっと、もっとって。

あのずっと付き添っていた幼稚園時代を思えば、目の前の息子はどんなに成長したことか！

私の頭の中の音符マークは一瞬にして、息子の帰りたいコールでどこかへ吹っ飛んでしまったけど、

「そんな日もあるよね」

で、乗り切ろう。

帰宅して、冷蔵庫に閉まってあったエクレアを
絶対に見つからないように、コソコソ頬張る母であった。