息子のお嫁さんになってくれませんか
息子の幼馴染であるHちゃん。
Hちゃんは、我が家の斜め前に住む笑顔がキュートな可愛い可愛い女の子。
いつも元気で明るく、バレエを4歳の頃からずっと習っている頑張り屋さん。
遡ること・・
幼稚園入園前のプレ保育の頃だ。
息子が園庭で遊ぶのを見守っていると、いつぞやの子育て支援センターで息子にブロックを貸してくれたママさんを見つけた。
私は、「支援センターでお会いしたことありますよね」と、話しかけた。
会話は弾み、お互いの家はどの辺か、という話題になった。
ここで
ミラクルが起きた
その頃我が家は、家を建築中であった。
なんと、ママさん宅は、その新居の斜め向かいの家だったのだ。
なんたる偶然!
運命か?!
びっくりマンボーすぎて、鳥肌が立った。
我が家とHちゃん家の歴史はそこから始まったのである。
息子は当時から、極度の恥ずかしがり屋さんで、友達の輪の中にもスッと入れず、友達がおいでよ、と誘いに来ても頑なに行こうとしなかった。
でも、Hちゃんには最初から心を許していた。
Hちゃんは誰とでもすぐに仲良くなっちゃうタイプ。
こだわり強めで難しいタイプの息子にも、いつもとびきりの明るさと優しさで接してくれた。
息子のわけわかんないルールにも、いつも笑顔で「いいよ」と言ってくれた。
息子が描いた絵を、いつも「すごーーい」と心から誉めてくれた。
息子がもっと遊びたいと言うと、いつも「じゃああと少しだけね」と一緒に付き合ってくれた。
私は、いつも、息子のことを理解してくれる優しいHちゃんとママに感謝の気持ちでいっぱいだった。
ご近所さんになってから、お互いのお誕生日にプレゼントを渡し合っている。
もう、今年で4年目だ。
息子が、何かを作り、
夫が、その時Hちゃんがハマっているキャラクターの絵を描く。
1年めは、手作りの絵本と、アリエル
2年めは、お菓子が飛び出るびっくり箱と、ポケモン
3年めは、手作りの写真立てと、ピクミン
そして、8歳になる今年は
ジオラマと
スプラトゥーン
息子は、大の照れ屋さん。
渡しに行く前から耳まで顔が真っ赤っかだ。
Hちゃんが息子に渡しに来てくれた時なんて、照れてプレゼントをなかなか受け取らず、いきなり靴箱を開けて靴の数を数え出したりして、彼女を困らせたこともあった笑。
今年も、心臓がバクバクしいているのが伝わってくる。
我が息子ながらめちゃくちゃ可愛い。
ピンポーン
『はーい♪』と、インターホン越しにHちゃんの可愛い声がする。
息子、心臓バクバク。
ガチャッと扉が開き、ひょこっとHちゃんが出てきてくれた。
「・・Hちゃん、お誕生日おめでとう」
声、ちっさ
「うわ〜〜〜〜!!○くん、どうもありがとう〜〜!ありがとありがとありがと〜〜〜!」
鼻の下を伸ばしながら照れる息子。
こんな可愛い2人を、こんな特等席でいつまで見ていられるんだろう。
お互いがお互いを異性として意識するのはいつなんだろう。
そんなの関係ないのかな。
もしかすると、今年が最後かもしれない。
そう思うと、目の前の2人を抱きしめたくなる。
ずっとずっと仲良しでいてほしい。
息子のことをまるっと受け止めてくれる優しいHちゃん。
いつか
息子のお嫁さんになってくれませんか。