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噛むことはカラダを活性させること

最近、噛まない若者が増えて来ました。
現場で忙しく働く介護士さんの休憩時間は、食べることより寝る事を優先するために、食事時間は10分もありません。
そして、久しぶりに会った息子も、噛まない若者になっていたのです。

確かに筋肉質で立派な体格をして鍛えているようですが食事は水、〇〇inゼリー、たんぱく質を摂るためのプロテイン飲料など、噛まないものばかり。

いくら体で強さをアピールしても言葉で伝えないと、エラーを起こしてしまいます。

子どもの頃に噛むことの大切さを伝えたくて、あれこれと努力したつもりでしたが、結局伝わっていなかったと…反省です。
もうすぐ父親になる息子に告げたくて、再度噛むことの大切さを伝えていきます。


噛む行為は、ストレスホルモンの分泌を抑えるので、食事の際に良く噛む事、ガムを噛むことなどは脳にリズム正しい振動を伝え、機能維持につながります。
しかし、食い縛る、噛み壊すことは、交感神経を優位にするため、ストレスになりやすいです。
かつて幼かった息子も、母のイライラを察しながらお気に入りのタオルを噛み壊していました。
幼い心は無意識に対処していたのでしょうね。

歯は7歳になるまでに、上下の乳歯が順番に生え変わり、遅くても14歳くらいまでには奥歯を含むすべての歯が永久歯に変わります。

身体が大人になるこの時期は、人との関わりの中で体と心を成長させていく時期です。
やがて精神性を高める「気づき」を得るための大切な節目の時なんです。

ですから歯抜けになると、よく噛み砕くことができません。
食べ物が栄養として吸収されずに身体の機能は低下していく一方。

また、上手く噛めないからだけではなく、発音が
しっかりとできないので、自分にも他人にも言葉のエネルギーが伝わらない。
噛むことは、大切な意志を伝えるための表現ですから、誰にでも噛み砕いて伝えられるようにする表現力を身につける必要があります。

母はカラダの使い方を伝承するのが役割です


こうして昔は母親が子どもに噛む事の大切さを伝えてきました。

現代は科学の進歩や医療技術により、抜けた歯を
再生したり人工的に質の良い歯を作ることも可能
になりました。しかし、神経の通った歯には到底敵いませんね。

だって、痛くなることで噛む事の大切さを教えてくれてるのですから、その前に抜いたら何の学びにもなりません。
今は歯の役割や噛む事の本当の意味を知らない人があまりにも多いので、科学が進歩しても歯周病や虫歯はなくなりません。

昔から伝承されてきた、ひとくち三十回噛むことの教え。

それは誤嚥による肺炎や認知症を予防し、元気で長生きできるカラダをつくる、誰にでも簡単にできる健康法です。
そして、自分の意志を未来に繋げ、DNAの質をあげる大切な教えなのです。
息子よ、若者たちよ、どうか噛むことを思い出してほしい!

そして私も改めて噛む習慣を見直していきたいと思います。






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