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更年期は、なぜ不安になるのか?

50代女性の会話の中でよく聞かれることに「なんだか知らないけど不安になる」というのがあります。

「今の仕事には面白みを感じないけど生活費は必要だしね」
「旦那が定年になったから、質素にしないとならないし」
その女性は、話を深掘りしていくうちに、何かに依存している事に気づいていきました。

依存

昔は、良妻賢母が良い女性の在り方でした。
結婚して家庭に入ることが当然で、結婚すれば、お金の心配はなくなり家事と育児に集中するだけで生活が保障されていました。

私も同じように、結婚後は育児と家事に追われていて、外に出たい、働きたいと思っていました。

いつの日か、私の性別的な役割は、少しずつ活動意欲を制限させられ、無意識のうちに夫の稼ぎに依存するという心を育てていきました。

女性が更年期になる頃に悶々とするのは、世の中の規律というものに無意識が抗うからだと思います。

男らしく、女らしくとか、女は結婚することが幸せとか、嫁が介護するのが当たり前だとか…。
そんな歴史や社会的な背景がのし掛かり、本当はどうしたいのかを魂レベルで感じているに、怖くて動けないからです。

しかし、男女の性質は役割を果たさないと、その機能を失います。女性の集合無意識は、文明や組織、社会を育てる外向きの意識を感じています。しかし、育てて実を結ぶには依存から抜け出す試練が必要なんです。

試練を乗り超えるためには「自律」という能力は必須です。

自律とは自分の意志のもと選択して行動する能力ですが、なんせ、自分を律することなので厳しくて、超えるためにはそれ相当の出来事が起こってくるので覚悟が必要です。


皆様の地域では、桜の見頃は終わりましたか?
桜の木は夏の暑さや冬の寒さを乗り越え雨風を受けて成長しようやく4月に花を咲かせます。

桜は、春夏秋冬を循環し、必ず花を咲かせますが散りゆくほんの少しの時が一番美しい時だと言われています

花は、雄しべと雌しべが合わさり人を魅了するほどのきれいな姿ですよね。
更年期も、この桜のようにちょうど性のバランスが整い、内側も外側も深まる時ですから、感情に左右されず本質と向き合えば内側の創造性を発揮し、誰かに価値を提供することができます。

逆に「離婚したらどう思われるか…。」「お金が心配…」
執着と依存は内側に新たな問題を引き起こしてしまうので、内側から腐ってしまい花を咲かせることができません。

出来事を受け入れ、覚悟をした時から高いエネルギーが外側に向かい人を動かしていきます。
女優や歌手などの芸能人は、命がけのパフォーマンスや歌、演技に人は感動し心を動かし、あんな風になりたいと行動を起こさせます。

借金があっても男女のトラブルや離婚をしても、女優という軸があるからそれを栄養素にして、枝葉を伸ばしていきます。それが、女優の生き方でもあり更年期の在り方です。

桜のように人は循環し、バランスを整えることで健康ない心を保つことができます。

自分軸


お金がなくなったら、夫がいなくなったら、子供が巣立ったらどうしよう…
そう思って不安になるのはお金や夫や、子供のために生きているからです。
けれども、それは悪いことではなく更年期から乗り越える課題です。

何のために生きているのか…

その答えは、不安を解消するきっかけになると思います。更年期は、意識を外側に向ける時期ですから、思い切って、人が集まる所に出かけたり、新しい事にチャレンジすると、何かに気づくかも知れませんね。

不安は人に与えられた、命を守るための感情です。決して悪い事ではなく、「気づいて行動しなさいよ」という無意識からのメッセージです。




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